読了してからかなり日がたってしまった。待っていた人もいるかもしれないので、紹介しておく。

- 作者: ジョー・マクモニーグル
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2004/09/15
- メディア: 単行本
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その人が書いた自伝的ノンフィクションがこの本だ。原書名は『THE STARGATE CHRONICLES by Joseph McMoneagle』。この本がソフトバンクから出ているのが面白いところだ。
定価1500円+税だが、頁数は約360ページあり、かなり読み応えがある。
マクモニーグル氏は、米国陸軍が極秘裏に進めていた超能力計画「スターゲート・プロジェクト」で被験者第1号となり、現在も透視能力者・研究者として活躍している。
上記の日本の番組では、これまでに8人の肉親探しに成功しているという。
この本ではまず、著者の生い立ちから始まる。超能力者というのはあまり平穏な人生を歩めないようだが、この人もご多分に漏れず、あまり幸福とはいえない子供時代をすごしてきた。
そしてその超能力の芽生えは、母親の虐待を避けるために本能的に身についたものだという。悲しい話だが、超能力者とはそういうものだろう。
著者は幸福とはいえない家庭生活から抜け出したいために、陸軍へ入隊した。軍隊生活の間に、臨死体験(NDE)や体外離脱(OBE)の体験もした。
テレビ番組で紹介されたように、ベトナムでは超能力によって危機的状況から逃れるという経験もした。
その後、リモートビューイング(遠隔透視)を軍事的情報活動に利用する目的で立ち上げられた特別プロジェクトに参加するようになる。その後、さまざまな大事件で遠隔透視によって事件解決に協力してきたことは周知のとおりだ。
この本にも登場するが、マクモニーグル氏には、見えない存在としての「中年のインド人女性」がついていて、指導的役割を果たしているようだ。その存在は自らを「カランジャ(Karanja)」と名乗った。ずっと後になって、その名前がインドの女神「キランジャ(Kiranja)」に似ていることに気づいた。古い方言で「光の運び手」を意味するという。
前から思っていることだが、リモートビューイングとは、ある存在が超能力者に情報を提供することによって行われているのではないかということだ。つまり、透視を試みて、それに関する情報をいろいろと教えてくれる存在がいるからこそ、遠隔透視が成り立つのではないか。
この本は、人によっては前半部分で退屈さを覚えるかもしれないが、過去に様々な遠隔透視を的中してきた超能力者が自らの経験を書いた本として、貴重なものではあるだろうそして、自分でもそのような能力を身に付けたいと思っている人々にとっても一読の価値はあるだろう。