探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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インド占星術(2)


だいぶ間が空いてしまったが、ジョーティシュ(インド占星術)の続きを書くことにする。前回の記事を読んでいない、または忘れてしまったという人は、こちらを先に読んでください。↓
2004-10-17 - ●探求三昧 by N.Momose● 何でも探求するブログ
前回は、私自身の例をあげてナクシャトラ(27宿)を説明するというところで終わってしまっていた。
私はナクシャトラ(27宿)でいうと、24番目のシャタビシャジュ(またはチャタヤム)で生まれている。宿曜占術でいうと25番目の「壁宿」になるが、ジョーティシュでは一つ前の星宿になる。
生まれた時の月の黄道上の位置は、西洋占星術ではうお座4度だが、ジョーティシュでは水瓶座10度になる。24度ほどの違いがあるのだ。これは、どちらかが間違っているというのではなく、西洋占星術では牡羊座0度の基点を固定とするトロピカル方式なのに対して、ジョーティシュでは地球自転軸の歳差運動によって春分点が移動するサイドリアル方式をとっているという違いから来るものだ。

シャタビシャジュは水瓶座6度40分〜20度0分の範囲で、西洋占星術では私の場合だと魚座4度になる。
古典によると、このナクシャトラは「医薬、治癒力、治癒者、百人の医師」などの暗示がある。また参考サイトにあげた『インド占星術』というサイトの記述では「究極の知識を求める思索の人」とされている。
この宿の一般的な性質としては、夢想的、瞑想的、孤独を好む、小食傾向、神秘的、哲学的、ヒーリング能力がある、嘘を言わない、大胆不敵、クンダリーニの覚醒、呼吸器系の病気、無私の奉仕を行う傾向、感受性が強い、などがある。
また、生まれた時の月がこの範囲にあった場合、「言葉は激しいが真実に満ちている」とか「文筆力がある」という暗示もあるようだ。
ちなみにインド占星術の古典『ブリハット・サンヒター』では、「言語明晰。熱中癖。敵を倒す。無謀。とらえどころなし」とある。
自分のことを客観的に見るのは難しいものがあるため、どの部分が当たっているかという判断は敢えて省く。
世界の著名人で同じ星のもとで生まれている人はというと、私の知るところでは、次のような人々がいる。

べつに天才とか呼ばれる人々だけをピックアップして載せているわけではない。もっとも、これらの出生データがどこまで正確かについては不明だが。「?」がついた人については、生まれた時間がわからないので、隣接する宿に入る可能性もある。ちなみに山本鈴美香さんは、漫画家から「巫女」に転身したという珍しい人だ。
これらの人々の名前を見て一つ言えることは、上記のすべての人々は、私がいままでの人生で特別に惹かれるものがあった人々であるということだろう。また、みな神秘的な事項に特別な思いをもつ人々であることは確かだろう。
個人的に、同じ星のもとに生まれた人物として誰がもっとも嬉しいかというと、文句なしにスワミ・ユクテスワル師を挙げる。
ジョージ・ハリソンやプレスリーなど世界中の人々に影響を与えた『あるヨギの自叙伝』の著者パラマハンサ・ヨガナンダの師だったインドの知られざる聖者だ。
この師についても、また私自身についても言えることだが、一般にこの生まれの人は、「人を避ける」傾向があり、単独で創造的な仕事などを行うのに長けているようだ。

次に、ジョーティシュでは生まれた時の月のナクシャトラとともに、「ラグナ」の位置も重視される。いわゆる西洋占星術でいうところの「アセンダント」、つまり生まれた瞬間に東の地平線に昇りつつあった黄道上のポイントだ。
私の場合、27宿中4番目の「ローヒニー」という宿がラグナにあった時に生まれている。ジョーティシュでいうと牡牛座10度〜23度20分にあたり、西洋占星術では双子座になる場合もある。私の場合はアセンダント、つまり生まれた時の東の地平線は双子座11度のポイントだった。
ローヒニーの暗示するところは、前述のジョーティシュのサイトでは「母親の忍耐を備えた実りをもたらす者」だそうだ。
一般的な解釈としては、強い、現実的、芸術的、理想主義者、信義に厚い、強い創造的潜在力、などがある。
ラグナの特有な性質としては、魅力的、カリスマ性のある指導力、官能的、細い体格、信仰心が厚い、などがある。
ラグナがローヒニーで生まれた著名人の例をあげると、バート・レイノルド、ミック・ジャガーヴィクトリア女王、「見えない肉体」をもって生きているというインドの伝説の聖者ババジ、などがいる。
ここで面白いことは、西洋占星術もジョーティシュもラグナ(アセンダント)は人間の容貌を決定するのに重要な要素だと言っているが、私はよく「ミック・ジャガーに似ている」と言われるのだ。自分ではそう言われるのを好まないが。
古典の『ブリハット・サンヒター』では「誠実。清浄。口がうまい。意志固く、美貌」とある。

このように、自分と同じ星のもとに生まれた著名人をあげても、あくまでも彼らは世界的に成功した人物であるのに対して、私はといえば単なる凡人または変人なのだから、もちろん同列に扱うことはできない。ただ、それでも人間としての長所や欠点を客観的に見つめる際に参考にはなるだろう。

インドでは「たかが星占い」ではない。偉大な聖者たちもジョーティシュを利用することが多い。結婚相手を決めるときにも、占星術師に判断を依頼する。そしてお互いの家でホロスコープを交換する。
「慈愛の聖母」と呼ばれる聖者アマチも、ジョーティシュを重視している。また、前述のスワミ・スリ・ユクテスワル師も、ジョーティシュに熱心だった。ちなみに、この人は私と太陽と月の位置が似ていて、5月10日生まれと、誕生日も5月5日生まれの私と近く、また前述のようにナクシャトラも同一の宿だ。

レオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロゲーテも、天才ではあっただろうが、また信仰心が厚かったとしても、所詮は芸術家だ。尊敬するユクテスワル師と同じ星宿に生まれているということが、もとも嬉しい。
プレスリーは、「俺の人生の道を踏み外していたらああいう風になってしまっていたかもしれない」という意味で、反面教師だ。たしかにスピリチュアルな世界への憧れはすごく強いものがあった。しかしセックスやドラッグやドーナツに負けてしまった。このように、この生まれの人の人格の低いタイプは、ものごとに耽溺しがちなところがある。私の若い頃のことを思えば、この点ではあまり人のことは言えない。
最後に、ジョーティシュを学習・研究するための最適なソフトウエアを紹介しておく。『Parashara's Light(パラーシャラの光)』というものだ。インドではプロも使っている本格的な定番アプリケーション。ただし英語版しかない。最近やっと日本で発売され、日本語マニュアルがつくようになったようだ。3〜4万するので、私もまだもっていない。
ちなみに、ジョーティシュを学ぶには、ある程度英語が理解できないと道は非常に険しい。日本で入手できる情報なんて限られているからだ。
他に、お金をかけたくない人向きには、『Junior Jyotish』というのもある。私がもっている唯一のジョーティシュのソフトだが、あくまでも入門者向けで、基本的なデータを示すだけのものだ。占星術の「解釈」はしてくれない。これも英語版で、フリーウエアだ。フリーウエアも製品版も、ジョーティシュの日本語版ソフトなどという気の利いたものは世の中に存在しない。少なくとも私の知る限りでは。
もっとも、西洋占星術で「Sidereal」方式でホロスコープを描いてくれるオプションをもつソフトがあれば、これで基本的なデータはわかるだろう。

【参考サイト】

【ジョーティシュの本】

インド占星学 (世界占星学選集)

インド占星学 (世界占星学選集)

占星術師たちのインド―暦と占いの文化 (中公新書 (1084))

占星術師たちのインド―暦と占いの文化 (中公新書 (1084))

あなたの運命を変えるジョーティシュ占星学

あなたの運命を変えるジョーティシュ占星学

*自分が生まれた時のナクシャトラなどを知りたいという人は、生年月日、出生時間、出生地(できれば緯度経度で)を教えていただければ、調べます。時間があるときにやるので、期日は約束できませんが。
ただし、ジョーティシュの判定というのは良いことも悪いこともはっきりと言われるので、自分について悪いことを言われたくないという人は、やめておいた方が良いかも。


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