昨日の地震のTV番組(ドスペ)や、類似の番組を見た人は、津波の恐ろしさを痛感したと思います。
でも、いまやっている番組(14:00〜16:00、JNN報道スペシャル阪神大震災から10年!“今そこにある危機”)では、ある地域で、TVで津波警報が出ても、住民の多くは避難しなかったそうです。
こういう現象を「正常化の偏見」と呼ぶそうです。「自分だけは助かるだろう」という偏見のことです。
出演していた学者は「敵は人間の心」つまり自分自身の中にあると言っていました。
自然災害に対する対策について盛り上がっている今この時期に、天変地異への警戒心を自分の中に刻み付けておくことが大切ではないでしょうか。
人間というのは、というか日本人というのは、本当に過去のことを忘れやすいみたいなので。
こういうことは、警戒しすぎということは絶対にありません。
ポシティブ・シンキングとか言う人がいるだろうけれど、「臭いものには蓋を」とかではいけないと思うんですね。現実をありのままに直視しないと。
たしかに「恐怖するものは現れる」という法則はあるだろうけれど、警戒の必要性はそれとは別の問題だと思います。
いまの我々に必要なのは、「恐怖」ではなくて「祈り」でしょう。