4月9日土曜日、ローマ法王の葬式が行われた直後に、ミュージカル『ルルドの奇跡』を見に行った。
フランスで起きた「ルルドの奇跡」を題材にしたミュージカルで、もちろん日本では初めての試みだろう。
このミュージカルの存在を知ったのは、今回の作品に出演している三浦友美さんがパサール・トッケのゲストブックへお知らせとして書き込んでくれたのがきっかけだった。
私は2000年2月11日にフランスのルルドへ「聖地巡礼」しており、その記録を綴ったノンフィクション作品『聖母と聖女』が三浦さんの目に止まって、それでゲストブックへ投稿してくれたようだ。
それまで、ミュージカルなどとはまったく無縁の存在だったが、三浦さんの薦めでチケットを購入し、家内(当時→今は先妻)と1歳半の息子のYと共に観劇することにした。
桜が満開になった週末の土曜日に、池袋の東京芸術劇場を初めて訪れた。
池袋で昼食を取ろうと思って、ちょっとのんびりしすぎてしまい、開演10分前に会場に滑り込んだ。
幕が開き、冒頭はルルドの洞窟で巡礼者たちが祈るシーンだ。
Yは音楽が始まったら寝てしまった。途中で起きたが、終わるまでずっと良い子で音楽を聴いていた。
音楽が素晴らしい。ルルドの奇跡を扱ったミュージカルが俗っぽい曲調だったら目も当てられないところだが、そういうことはなく、全体として格調高いミュージカルになっていた。
ベルナデット役の主役の伊東恵里さんは、まずハイトーンの声が透明で素晴らしく、ベルナデット役という大役のイメージを汚さないものだろう。
伊東さんは見るからに優しそうな女性だが、実際のベルナデットはもっと勝気で一本気の女性だったと思う。
三浦さんの書き込みで知ったのだが、この人、ミュージカルで主役を任されたのをきっかけにルルドを訪れて、それがきっかけで、なんとクリスチャンになってしまったという。
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