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ミュージカル『ルルドの奇跡』観劇(感激)記(2)


ストーリーは、ほぼ事実に忠実に描かれている。私は『聖母と聖女−ルルド巡礼の記』を執筆するにあたって、海外の文献やWebサイトを含めた資料を読み込んで、聖ベルナデットの生涯についてはある程度の知識があるので、それがわかる。
ミュージカルだからある程度の脚色はやむを得ないだろうが、許される範囲内だろう。
ただ、ベルナデットが故郷を後に修道院へ入るときに、ある男性がベルナデットを慕う気持を告白するというのは、もちろん創作だろうが、作品として面白くしたいという気持はわかるが、ベルナデットの生涯を綴った作品としては、余計だったように思う。
このミュージカルの全体的には、荘厳な宗教的雰囲気をこわさず、また暗すぎず、バランスが取れていた。
最後の方で、ベルナデットが天に召されるシーン(敢えて詳しくは書かない)はクライマックスといえるが、そこでも涙が止まらなかった。
というか、開演直後から最後まで、泣くような場面ではないのに涙が止まらなかったが。
「もしかしたら聖ベルナデットが援助しているかもしれない」と思いながら。


歌が止まることなくストーリーが展開されるこのような形式は「ポップオペラ」と呼ばれるそうだ。日本では数少ない形とのこと。
言葉による台詞がほとんどなく、すべては歌によって表現される。

このミュージカルは、ルルドの奇跡についてまったく前提知識がない人が初めて見たら、ちょっとわからない部分もあるかもしれない。
だが、あまりに説明的になってしまってはミュージカルとして成り立たなくなるだろうから、そこは仕方ないかもしれない。


ちなみに、同じミュージカル座の代表作である『ひめゆり』が8月に再演されることが決まったそうだ。
家内も行きたそうだが、Yが恐がるかもしれないので、どうか。託児施設が整っていることを願う。
ミュージカル座の代表であり、『ルルドの奇跡』の作詞・演出を努めたハマナカトオル氏は、『ひめゆり』もそうだが、社会的な問題作のようなものを積極的にミュージカル化しているようで、たんなる「娯楽」として終わらないものがそこに作り出されるという意味で、共感がもてる。
今回の公演ではS席を購入したが、東京芸術劇場中ホールという比較的小さいホールだったので、A席でも十分に楽しめたかもしれない。
恐らくミュージカル座の関係者だと思うが、ベビーカーを預けたいというと、クロークまで案内してくれたり、座席へ案内してくれたりと、みんな親切な人たちで気持ちよく観劇できた。


ベルナデットの一生はやはり奇跡、というか、存在そのものが奇跡の人だろう。
やはり特別な目的をもって神に遣わされた聖人だと思う。
ベルナデットの一生は、人類にとって霊性に目覚めることの大切さと、神に向かって一途に生きる人の生涯が感動を呼ぶものだということを教えてくれる。
チケットは少々高かったが、見に行って良かったと思った。
ぜひ再演して、もっともっと多くの人たち、特にキリスト教とは無縁の人々に見てもらいたいミュージカルだ。


私の個人的希望を書いておくと、『ひめゆり』もぜひ一度見てみたいということと、この公演をぜひ沖縄で実現させたい、ということ(もし感動を呼ぶ作品であればという条件つきで)。
ちなみに、『ひめゆり』東京公演は、8月4日(木)〜8月9日(火)、場所は同じ東京芸術劇場(池袋)。6月4日(土)前売り開始とのことです。


このブログ上の関連記事

ミュージカル座のWebサイト: http://www.musical-za.com/
まだ読んでいない方で、もし興味があれば…。自作のベストの一つと密かに思ってる。↓
http://www.ne.jp/asahi/pasar/tokek/AA/SS/

付記(2005/05/09)

以下は、『ルルドの奇跡』に出演された三浦友美さんからメールで教えてもらった話。
上に書いた、ベルナデットが故郷を後にして修道院入りするときに、ベルナデットに思いを寄せる男性がいたというのは、創作だろうと書いてしまったが、どうもそうではないようだ。
この作品を作詞・演出を担当したハマナカトオル氏によると、そのような男性は実在したというのだ。
昔、白黒映画時代に『聖処女』という映画があって、1943年度アカデミー賞ジェニファー・ジョーンズが主演女優賞を受賞したその映画でも、そのアントアンという男性が登場するという。
アントアンは、ベルナデットがヌベール修道院に行ってから、一度だけ会いに行ったらしいが、痩せ細ったベルナデットを見て、号泣して帰って行った、と云う後日談もあるそうだ。


というわけなので、ハマナカ氏の名誉のためにも(?)、お詫びして停止します。
それにしても、聖女に色恋話なんて相応しくないから、ルルドの奇跡を扱ったカトリック関係の本をいくら読んでみても、そういう男性が登場することはないのだろう。


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