◎グローバル・ハウス=ブルーホール (満足度:B)
グローバルハウスは長久手会場の中央に位置し、万博のテーマ館となっている。
ブルーホールとオレンジホールがあり、そのどちらに入ってもマンモスを見れるようになっている。
13:00頃に、センターゾーンにあるグローバル・ハウスの整理券配布が始まるというので、もらいに行ったと思う。
2〜3分ほど並んだだけで、16:00からのブルーホールの整理券をもらうことができた。
15:55に集合ということで、グローバルコモン1から歩いていって、十分な時間があると思っていたのに、行きかたがわからなくなって焦った。
係員に道を尋ねて、急いで歩いてなんとか間に合った。
ブルーホールでは、ソニーが開発したレーザービームによる高精細、高解像度の映像を映し出す「レーザードリームシアター」を上映する。
高さ10メートル、幅がなんと50メートルもあるという巨大なスクリーンに映し出される映像を楽しめる。
題目は『2005年。地球の旅』という、どこかで聞いたことのあるタイトル。
初体験のスクリーンに映し出される映像は、たしかに迫力がある。
だが、高い技術力の成果だろうが、スクリーンがこんなに細長く幅広い必然性があるのかと感じてしまう。
それよりは、全方向360度映し出されるという長久手日本館の映像を見たかったが、けっきょく当日予約もできず、見る機会がなかった。
午後に会場入りした1日目はともかく、2日目は9:30頃に長久手日本観の前に着いたのに、すでに当日予約も終了したとのこと。
事前予約した人間しか見ることができないなんて、このへんも、なんだか構造的な問題がありそうだ。
映像作品自体は、現在の地球と人類の有様を描いたということだが、あまりテーマ性がなく、主張したいものが伝わらずに、残念だった。
◎グローバル・ハウス=マンモスラボ (満足度:C)
映像に続いては、お待ちかね(でもないけれど)のマンモスだ。
2002年にシベリアのサハ共和国の永久凍土から発掘されたユカギルマンモスで、約18000年前のものと推定されている。
マンモスラボの前に着いてみると、動く歩道に乗せられて、端から端へ移動する間に、ガラス越しにマンモスを眺めることになる。
しかも、そのガラスの向こうが暗くて、マンモスが見ずらい。
1万年以上前に生きていた動物を目前に見られるというのはたしかにすごいが、あんまり過度の期待をしない方が良いだろう。
グローバル・ハウスを出て、またグローバルコモン1へ戻る。
◎インド館 (満足度:B)
こんなにもインドが好きな人間が、いままで一度もインドへ行ったことがないというのも謎だが、インドという国は行くのに時があるということで、今生でいつかきっと行けるだろう。
ある意味で、決死の覚悟が必要かもしれないが(たぶん過去生でインドで善行も積んでいるだろうが、悪いこともやっていそうだから)。
自分にとって、そういう国だから、思い入れは強いものがある。
中に入ると、広い館内の中央には菩提樹が立っている。
万博のメインテーマに合わせて「自然の叡智を探る旅」というテーマで、たしかにそういう目的で旅するには良い国だろう。
ブッダの像などが展示されているのは、もちろん日本が仏教国ということだろう。
他のアジアの国々のパビリオンでも同様に仏像や寺院の再現が多いのも、同じ理由だろう。
そのおかげで、万博会場で平和祈願をするには最適な場所がいくつもあったわけだが。
インド館の場合、ブッダ象はおそらく複製だろう。それでも祈ったが。
シタールなどの伝統楽器も展示されている。
インド舞踏の映像が流れるスクリーンの前にしばらく立っていて気が付いたのは、バリ舞踏はやはりインドの影響が濃いということ。
腰や目の動かし方などの動作によく現れている。
ジャワの舞踏にはあまり現れていない要素なので、インドからバリへ直接入ったのだろうか。
2階は伝統舞踏のステージがあるが、残念ながら何も行われていなかった。
ステージの周囲には民芸品などの店があり、おなじみの営業熱心なインド人たちが声を上げている。