いまいちばん行きたい国。それは韓国。
日本人のルーツを探る旅をしたい。
それと、ひとつの疑問を探求してみたいことがある。
日本人の起源を考えると、「兄弟」のような国であるはずなのに、シャーマニズムの形態は大きく異なるらしいこと。
日本も韓国も、古代からシャーマニズムが盛んだったという点では共通している。
だが、韓国のムーダンとかを見ていると、その激しさに驚かされる。
といっても、韓国のシャーマニズムについて、それほど深く知っているわけでもないが、自分の知る限りにおいて、は。
ムーダンといえば、最近は日本で芸能面で注目されているようだが、あのようなシャーマニズムの儀礼を芸能として「鑑賞」するという行為には、少々疑問をもってしまう。
韓国の激しいトランスになるハデハデなシャーマニズムに比べたら、日本のそれは、かなり大人しい。
まあ地域によって違いはあるだろうが、一般論で言うと、だ。
どうしてそうなってしまったのだろうか。
何がそうさせたのか。
そういうことを、探求してみたいのだ。
以前から思っていることは、日本はシャーマニズム大国だということ。
この小さな島国に、さまざまな形態のシャーマニズムが見られる。
ひとつには、日本は「民族の吹き溜まり」だということもあるのだろう。
だが、「風土」に起因するところも大きいのではないか。
日本は火山帯が貫く火山列島だし、いたるところに活断層がある地震大国でもある。
そういう特殊な土地では、磁気の異常などにより、超常現象や宗教現象が発現しやすい条件を備えているのだと思う。
私が以前に1年半ほど住んでいたインドネシアの一部(ジャワ島やバリ島)も、同様の条件を備えたところではないか。
よく言われる「日本は霊的に特別な国」という発想も、民族的ナルシズム的要素を取り除いても、何かしら残る「根拠」は、それなりにあるように思う。