今日は家にこもって『ビードロ』(コードネーム)の執筆をしていた。
実はかなりの遅筆で、なかなか筆が(キーボードが?)進まない。
資料がないと、ものが書けない人間なのだ。
このブログの記事にしても、けっこう資料を使って書いている。
特に今回は、イスラエルで詳細のメモを残していなかった期間があって、その間にどこへ行って何をしたかを思い出すのが大変な作業なのだ。
唯一の手がかりとなるのは、写真だ。
写真を1枚1枚見ながら、記憶を呼び起こす。
何しろ1999年から2001年にかけてのことだ。
もうだいぶ忘れてしまっている。
イスラエルはいままで4回行っていて、内3回は聖地エルサレムを訪れている。
イエスの生地ベツレヘムへも行った。
思えば、自分では1円も出していない会社の出張でイスラエルへ行けて、このような聖地を4回も訪れることができたというのは、かなり幸運なことだろう。
日本人でこういう経験をした人が、どのくらいいるのかと考えると。
思えば、M物産から「英語ができるSEを」ということで声がかかって、急遽呼び出され、業務委託として雇われた。
私の人生において、こういうことも、あらかじめ「仕組まれた」ことだったのだろうか。
というのは、私にとってイスラエルという国は、過去生からの縁ということ抜きには考えられないほどに、精神的に近いところにあるのだ。
ベツレヘムやエルサレムは、かつての生涯で居たことがあるだろうと思う。
ユダヤ教徒だったかキリスト教徒だったかはわからない。
エッセネ派だったりしたら面白いだろうが。
初めてイスラエルへ行かされたあたりから、本格的に私の聖地巡礼が始まったというのは、1999年という歴史的な区切りの年だということを考えると、意味ありげだ。
「神の操り人形」として、本格的に使われるようになったということだろうか。
『聖母と聖女−ルルド巡礼の記』がそうであったように、今回も、イスラエル聖地巡礼とイエスさまの生涯を「綴れ織り」として描いてみることにしようと思っている。
これはかなりのエネルギーを要することだが、なんとか実現させたい。
昨日書いたような資料集めも、それを前提としたものだ。
『イエス・キリストの秘められた生涯』…これを本格的にやりだすと収拾がつかなくなってしまうが、なるべくいろんなことを取り入れてみたい。
教科書に書かれたこと、聖書に書かれたことだけを書いても、面白みがない。
百瀬直也の処女作とするには、やはりある程度の「妖しさ」がないと。
イエスさまが十字架を背負わされて歩いた『ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)』
ちょっと小出しに出してみようかな。
たとえば、こんな写真とか。
ヴィア・ドロローサには第1留(ステーション)から第14留まで、14のステーションが定められていて、それぞれ福音書のイエスの足跡が示されている。
この写真は、そのうちの第2留の鞭打ちの教会のもの。
ここで、イエスさまが十字架を担がされて、1キロの道のりを歩くことになる。
ヴィア・ドロローサ。それは、クリスチャンだけの「悲しみ」ではないように思う。
イエスという聖者(神の子)を見殺しにした、人類の罪、人類のかなしみを、そこに感じざるを得ないのだ。
そういうことも、この本ではテーマにしようと思っている。
ヴィア・ドロローサといえば、映画『パッション』は、メル・ギブソンが12年かけてイエスの最期を描いたという。
ヴィア・ドロローサが実際の舞台として使われているそうだ。
映画などあまり見に行く余裕がなくて、いままで見る機会がなかった。
どういう映画だろう。見てみたいな。
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百瀬直也の本『ヴィア・ドロローサ〜イエスが歩いた悲しみの道』です。
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