探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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遠隔ヒーリングで疑問に思うこと


昔から心霊科学の世界で遠隔治療というものがありました。
最近では,いわゆるヒーリングというものがポピュラーになってきて,ヒーラーと自称する人々の中で「遠隔ヒーリングができます」と主張する人たちがすごく増えてきているようです。
いわゆるプ口にしてもそうでない人にしても,そういう人があまりにも多いので,超常現象を30年以上探求してきた人間として思うところがあるんです。
「遠隔治療なんて,そんなに簡単にできるものじゃないのに」と。


気とサイの違い

ぼくが知っているある方は,たとえば難産で苦しむ女性に遠隔で力を送って,出ロを押し広げて出産を助けたりしています。
そういうことができる人は日本に何人もいないだろうけれど。
こういう場合は,明らかに霊的工ネルギーが物理的な力に変換されているわけです。


話を続ける前に,前提知識として書いておきたいのは,「気とサイエネルギーは似て非なるものである」ということです。
いわゆる気功師たちが見せる外気のパワーというものは,10メートルも離れると届かなくなるものです。
つまリ,気というものはまだよくわかっていないところがあるけれど,どうも物理的次元の法則に支配された力らしいと考えられています。


これに対して,超科学の分野で,いわゆるサイエナジーと呼ばれるもの,つまり超能力を生み出す力があります。
こちらの場合は,その力が距離に比例して減衰しないものであるらしいことが様々な研究の結果としてわかっています。
だから,気功師が遠く離れたところにいる人を治療するのは基本的に無理なはずなんですね。
もしそれができるとしたら,実際はサイ工ネルギーが働いているわけで,それはもう超能力と呼ぶベきものです。

インスタント超能力者

最近はレイキが人気があって,レイキのアチューンメントを受けたことがあるという人が多いですね。
レイキについてひとつ疑問に思うのは、アチューンメントを何回か受けただけで,遠隔ヒーリングができるようになったと称する人が少なくないことです。
すでに書いたように,遠隔治療というのはサイエネルギーが働いて実現する現象です。
つまり,超能力の資質があって初めて可能になる。
一般的にいえば、信仰治療や心霊治療は心臓のところにあるアナハタチャクラでアストラルなどの次元の工ネルギーが変換されて,そのような力が発生すると考えられています。
目の前にいる人に対して精神エネルギーだけで治療を施すことさえ,そんなに容易ではないというのに,遠隔地にいる人に対してとなれば,なおさらです。
これはレイキだけでなくて,それに類する遠隔ヒーリングも同様です。
数万円の対価を払っただけで誰もがそんなにお手軽に遠隔治療ができるようになるというのならば、ちょっと首をかしげてしまいます。

神領域に働きかける力

今までの話は,主として物理的次元の身体に働きかける遠隔治療の場合です。
これに対して、人の精神状態に働きかけて身体的状態を改善させる遠隔ヒーリングもあるでしょう。
こちらの方が一般的には難易度は低いでしょう。
ことさらに霊感が強いという人でなくても,テレパシー的な現象の経験は誰でも一つや二つはあると思います。
離れたところにいる人に対してプラスの精神状態をもたらすように働きかけることで,相手の身体の状態が改善するといらことは,あり得るでしょう。
この場合はいわゆるPK現象ではなくてテレパシー的現象として説明がつきます。

呪い・生霊

こういうことがあり得るならば,いわゆる呪詛というものも説明がつくわけです。
人間は無意識的に人に呪い的なことをやってしまうこともあるわけで,注意が必要です。
たとえば,ちょっとしたことで人を恨んで「あの人なんか病気になってしまえばいいのに」と思ったら本当に病気になってしまったとか。
霊感が強い人ほど,そういうことが起こりやすい。


あるいは「生霊(いきりょう)」ということで説明がつくこともあるでしょう。
生霊というのは無意識で他の人のところへ飛んでしまうこともあります。
たとえば,ある男性がある女性に思慕の念を抱いて,その念がむこうに届くと,場合によっては相手が病気になったり,怪我や事故に遭ったりすることもあります。
朝方に目が覚めてしまって眠れなくなったりすることもあります。
たとえ相手が好意の念をもっていても,結果的に相手に災いをもたらせてしまうことになります。
だから「美人薄命」というわけです。
美男美女に誰もがなりたいと思うでしょうが,必ずしもいいことばかりではないんです。

おわりに

ちょっと脱線してしまいましたが,遠隔治療というものはテレパシーのように頻繁に起きることではなく,稀なる現象だということです。
そういうことができると思っている人も、じつは単なる思い込みにすぎないかもしれない。
遠隔治療だけでなく他の超能力,霊能力も同じですが,やはり現実世界で「結果」を伴わない不思議現象は,じつは他の原因で説明できるものが少なくないかもしれないということです。
まあ世の中にはプラシーボ効果というものもあるわけで,たとえ思い込みであっても人の健康状態を改善させることができればいいのかもしれませんが。
やっぱり客観性というものが大切だと思うのです。


こういう不思議な現象はただでさえ批判されがちなのに,思い込みの激しい人たちが互いに慣れ合いでやっていたら,スピりチュアルな領域全体が市民権を得るためにマイナスになってしまいますね。
「あるていどの客観性があること」と「現実世界に結果として現れるかどうか」が,このような現象の真実性を判断する際に重要となってくるのです。


とはいっても,たとえ今はそれほど力がない人でも,「思い込みの力」の方が強かったりする人でも,自我の満足とか金儲け主義ではなくて純粋に世のため人のために役に立ちたいという気で一生懸命修業すれば,高いところの神様が味方してくれるのではないかと思います。
もし本当にアナハタチャクラの力を使ってヒーリングを続けるならば,それはすこしずつ自分の寿命を縮めていることになるんです。
それでもいいから人々を助けたいという自己犠牲の精神をもった人ならば尚のこと,応援したいものです。


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