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あなたがたの心は私たちの心と一緒ですか?


今日はちょっと帰宅が遅くなったので、明日書こうと思っていたら、早く読みたがっている人がいるみたいなんで、今日書くことにします。

あなたがたの心は私たちの心と一緒ですか?

この言葉、どういうところから来ていると思いますか?
とても感動する話です。
おとといの記事でも紹介した、ケン・ジョセフ・シニア&ジュニア著の『【隠された】十字架の国・日本』で紹介されている話です。

隠された十字架の国・日本―逆説の古代史

隠された十字架の国・日本―逆説の古代史


※2010/03/07追記
上記の本はすでに絶版ですが、『隠された聖書の国・日本』という文庫版として復活しています。

隠された聖書の国・日本 (5次元文庫)

隠された聖書の国・日本 (5次元文庫)


…と書けばヒントになるでしょうが、これはキリシタンと関係しているんです。
日本にキリスト教を持ち込んだのは、カトリック修道士会であるイエズス会だと言われています。
本当はもっとずっと遡る古代に、原始基督教(または景教)がもたらされていた可能性をぼくは研究しているわけですが、それは置いといて…。
1549年、フランシスコ・ザビエルは鹿児島に上陸し、キリスト教の布教を開始しました。
その後、250年にわたって、キリシタン禁制の時代が続きました。
隠れキリシタンたちは踏み絵を踏まされましたが、その多くは自ら殉教を選び、天へ召されて行きました。

キリシタンは居なくなったか?

世界で稀に見る大虐殺が続いたあとで、日本に切支丹たちは一人もいなくなったかのように思われました。
その後、黒船が来航して、日本がヨーロッパやアメリカの国々と貿易を再開するようになりました。
再び宣教のためにヨーロッパから日本を訪れる人々が現れました。
フランスから来た調査団は、クリスチャンなど、もうこの国には居ないだろうと思いながらも、教会の跡地へ行ったりしてみました。
わざと馬から落ちたりして、助けてくれる人はいないだろうかと思ったけれども、誰も助けてくれません。
日本にはやはり、クリスチャンは一人もいなくなり、教会もすべてなくなったので、国へ帰ろうとしていた頃のことです。
一人のお婆さんが、彼らのもとへ歩いて来ました。
そして、周囲に気づかれないようにして、彼らにこう小声でこう言いました。

あなたがたの心は私たちの心と一緒ですか


お婆さんはそれだけ言って去っていきましたが、彼らには何のことだかわかりませんでした。
でも、そのリーダーだけはその意味がわかっていました。
それは、キリシタン同士の合言葉だったのです。
その翌日、こんどはお爺さんが彼らのもとへ近づいてきました。
そして、小声でこう言いました。

あなたがたの心は私たちの心と一緒ですか


「もちろんそうですよ! 私たちもそうですよ!」
彼らがそう言うと、お爺さんは喜んで帰って行きました。
その1時間後には、その教会跡地に、3000人もの人々が集まってきました。
彼らは泣きながら、自分たちはどんなに迫害されても踏絵を踏まなかったことを、調査団に伝えました。
こうして、日本の自由・平等・人権は生き残って来たという話でした。


これを書きながらも、涙が出てきそうです。
イエスを心から信じ、信仰のためには死を選ぶことも辞さないという人々が、かつてはこの国にいたのです。
下記のページなどを読むと、ケン・ジョセフ氏が書いている話は実際とちょっと違っているかもしれませんが、少なくともその元となる事実はあったのでしょう。


この逸話はまた、『日本、キリスト教との邂逅』(太田淑子著)という本に詳しく書かれているようです。↓
http://oriens.or.jp/B040.htm


キリストの愛の教えを信じる人々が、日本から絶えなかったということは、とても感動を呼ぶ話です。
そして、そのイエスの教えを日本に広めたのが、秦氏聖徳太子空海親鸞だったとしたら…。
壮大な歴史のロマンを感じる話でしょうが、さて事実はどうだったのか…。


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