今更という感じだが、知らない人がいるかもしれないので。
国立国会図書館で、明治時代の著作権切れの書籍をネット上で無料で読めるというもの。
このサービスは、たしか数年前に利用した覚えがある。
調べてみると、2002年に始まったサービスらしい。
明治時代の書籍全部が全部を読めるのではなく、著者の死後50年経過したことが確認を取れているものを対象に、順次データを取り込んでいるようだ。
現在、127,000冊を公開しているという。
検索した書籍を、Webブラウザ上でかんたんに閲覧できる。
ただし全てJPEG画像のデータなので、動作が軽快とはいえない。
印刷・保存機能を使えば、PDF形式でダウンロードすることも可能だ。
PDFで保存できるページ数は一度に10ページまでという制限があるが、同じ作業を繰り返せば、書籍のすべてをダウンロードできる。
PDF保存は、繰り返しの作業が面倒だが、1回に保存する時間は、かなり速い。
閲覧またはPDFに保存する書籍はJPEG形式の画像データで、昔の質の悪い印刷の本をスキャナで取り込んだような画像なので、読みにくい場合もある。
また、明治時代の書籍なので、文語体で旧仮名遣いなので、現代人にとって読みやすいというものではない。
あくまでも入手困難な貴重な資料を手軽に取得したいという人向けだろう。
国会図書館を利用したことがある人ならばわかるだろうが、どんなに効率よく廻っても、1日に閲覧・複写できる書籍の数が限定される。
著作権が切れた書籍だけでも、こういうサービスをやってもらえるとありがたい。
また、国民誰もが均等に利用でき、地域格差がなくなるというのも良いことだろう。
私が都会はイヤだと思いがらも東京に住み続ける理由の一つには、国会図書館から遠く離れて住むと困るというのがある。
このサービスは、図書館の近未来のあり方はこうなるだろうというような仕組みだ。