今日の朝日新聞の朝刊で、こういう見出しが目に入った。
そして、その記事はこう始まる。
日本は、地震が多いのに原子力発電所もたくさんあるという世界でも珍しい地域だ。このことを私たちは、新潟県沖中越地震で改めて思い知らされた。
今ごろ思い知らされても、もう遅いのに。
できてしまったものは、そう簡単には消えてなくならない。
「世界でも珍しい地域」に誰がした?
誰も地震の被害について考えなかったのだろうか。
直下に活断層がなければいいのだろうか。
こんなに「科学が発達」した現代で、なぜ「想定超」が起きてしまうのか。
原子力の平和利用?
原発地域の住民に「心の平和」はないのでは?
「たとえ危険が伴うものだろうが、原発がなければ日本の電力は賄えない」?
原発なしで安全に暮らせる国ならば、電気の使用制限ぐらいあっても我慢できるのでは?
快適さよりも人命が大切なのでは?
というか、チェルノブイリを上回る悲惨な事故が起きてしまったら?
起こってから考える?
忘れっぽい日本人?
上記記事より。
これまで、活断層の専門家からみると納得がいかないことが多々あった。たとえば、柏崎刈羽原原子力発電所付近で、政府の地震調査委員会が長さ約83キロとみる長岡平野西縁断層帯を、東京電力は長さ17.5キロとする調査結果を提出し、国はこれを認めた。
故意の調査結果の改竄はなかったのだろうか?
営利に絡んだかけひきは?
同記事で、松本美知夫東京大学教授はこう語る。
本当の問題は、できたはずの現実的な地震の想定が、なされていなかったことだ。この地域だけの問題ではなく、社会のどこででも起こりうる。
原発は輝ける科学の進歩の成果。
国民もマスコミもそう思っていた。
反対運動は、あったにはあったけれど、世論を動かすほどにはならなかった。
たとえば「東京に原発を」という皮肉に満ちた運動とか。
首都機能移転構想というのがあるけれど、たとえば思い切って原発の多い石川県にしてみるとか。
そして原発の隣りに首相官邸を建てて住んでもらう。
あるいは国会議事堂を建ててみる。
そうすれば、原発の安全対策にもっと真剣に取り組んでくれるのでは?
原発だけではない。
たとえば東京ウォーターフロントの高層ビル群。
高層マンション。
0メートル地帯に住む人々。
首都圏に直下型巨大地震が発生して液状化現象が起きたら…。
想像したくもない?
起きてから考える?