子「ねぇねぇ、パパ」
父「なに?」
子「テレビのおじいちゃん、なんでしんじゃったの?」
父「歳をとったからだよ」
子「なんで歳をとるとしぬの?」
父「人間はみんな、いつかしぬんだよ」
子「なんでしぬの?」
父「誰もしなないと、この地球はいっぱいになってしまうでしょ?」
子「いっぱいになるとダメなの?」
父「人がいっぱいいすぎると、食べるものがなくなっちゃうでしょ?」
子「食べるものがなくなっちゃうと、どうなるの?」
父「○○ちゃんは、おなかがすいたらイヤじゃない?」
子「イヤだよ」
父「おなかがすいたら、どうする?」
子「ママに食べるものをもらう」
父「人がいっぱいになると、その食べものがなくなっちゃうんだよ」
子「ママにもらえないの?」
父「そうだよ。だからね、人はいつかしぬようにできてるんだよ」
子「しんだら痛いの?」
父「病気や怪我でしんだら、痛いこともあるね」
子「じゃあしぬのはイヤだよ」
父「でも、しんだあとはもう痛くないんだよ」
子「なんでしんだあとは痛くないの?」
父「からだがなくなるからだよ」
子「からだがなくなったら、どうなるの?」
父「自由になるんだよ。なんでもできるようになる」
子「ウルトラマンみたいに、お空をとべるの?」
父「そうだよ、自由にとべるんだよ」
子「じゃあ、こわくないね」
父「そう、しぬのは恐くないよ」
子「そうか!」