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宮古島の神と森を考える会〜ウヤガン復活を


もう1ヶ月以上前ですが、私が会員になっている「宮古島の神と森を考える会」から、2006年のシンポジウムの報告書が届いたので、紹介します。
この会については、私が作っている下記のページで概要を書いています。


この第13回シンポジウムは、2006年12月10日に開催されたものです。
テーマは、「島尻の神・人・自然」
宮古島の島尻という地区には、『ウヤガン』という有名な祭祀がありました。
ウヤガンとは「親神」のことで、つまり祖神祭ですが、大神島、狩俣、島尻で行われてきました。
地域のツカサ(神女)たちが神おろしの儀式をして山に入って行き、ニガイ(願い)をします。
そして神と一体化した彼女たちは村にあらわれ、歌い踊り、豊饒や子孫繁栄などの祈願をします。
そのときの姿が独特なんですが、カウスまたはカブスと呼ばれる葉っぱの帽子というか仮面をかぶります。
下記のページで、その写真があります。
http://www.wonder-okinawa.jp/022/022_j33.html


このカウスを被って歌い踊りした後で、神が降りた状態になり、いろいろと不思議なことが起きるのです。


じつはこのウヤガンの祭は、1997年頃から途絶えてしまっています。
その大きな理由のひとつとしては、ツカサのなり手がいないということにあります。
ツカサ(司)というのは、いわゆる(沖縄)本島でいうところのヌール(ヌル、ノロ、祝女)のような存在です。
このウヤガンの最後にビンギーというのがあるんですが、ここでは、普段は腰が曲がって足腰が痛かったりしてまともに歩けない人たちが、腰や背が伸びて神歌を歌い踊りながら移動するんだそうdせう。
ご老人とは思えない速さで走ったり、崖を飛び降りたり。
そして、神が去った後には、山中で失神して倒れているのを見つけられるそうです。


ツカサのなり手がいなくなってくるというのは、そのなった人たちの負担を考えると、よくわかるんですね。
でも、このまま伝統の灯火が消えてしまうのは悲しいことです。
このシンポジウムに参加していたあるカンカカリャ(ユタ、カミンチュー)は、「ウヤガンは宮古島のためでもあるんだよ」と言って、神と人とが交わる祭の大切さを強調していました。
池間島のツカサのなり手がいなくなったときにも、宮古島の神と森の人々がいろいろと援助したために、2004年に復活することができたのです。
地元の人たちは、ウヤガン復活に向けてツカサ選出のためにがんばろうということで、意見が一致したようです。


この会は、年会費2000円を払えば誰でも会員になれるんですが、毎年送られてくるシンポジウムの
報告書(42頁)を読むだけでも、非常に価値があります。
以前のシンポジウムについては、以下の記事で書いています。

宮古伝承文化研究センター

宮古島の神と森を考える会の事務局長である佐渡山安公氏を所長として、「宮古伝承文化研究センター」が設立されました。
現在会員募集とのことで、紹介します。
いまや宮古島各地で、これまで継承されてきた伝承の世界が消えていこうとする中で、その調査・記録・継承を模索し研究しようという趣旨だそうです。
宮古島の神と森を考える会の会長である谷川健一氏が顧問となっています。


この設立記念シンポジウムが、2006年12月9日に行われました。
3000円の年会費を払って会員になると、この報告書が送られてくるとのこと。
その報告書の内容から興味深いものを抜粋しておきます。

  • ビデオ報告「失われた祭・ウヤガン」、佐渡山安公(陶芸家)
  • 講演「祭における神歌と芸能」、狩俣恵一(沖縄国際大学教授)
  • 講演「韓国の聖地と沖縄のウタキ」、岡谷公二跡見学園女子大学名誉教授)
  • ビデオ報告「祭祀の中の人々の魂と払い」、佐渡山安公(陶芸家)
  • 講演「宮古における神話創成と伝承の構造」、山下欣一(鹿児島国際大学名誉教授)


問い合わせは、宮古島の神と森を考える会の事務局(宮古島)と同じです。
住所・TELなどは、前述の「宮古島の神と森を考える会」の紹介ページにあります。


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