探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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東海大地震と浜岡原発


今日9月1日は「防災の日
関東大震災が発生した日だ。
テレビでも新聞でも、大地震の防災に話題が集中していたようだ。
朝日新聞の今日の夕刊では、一面記事の見出しが「原発不安 訓練変える」とある。


今日、東海地震を想定した政府の防災訓練が行われた。
ご承知の通り、東海大地震震源域のど真ん中に、浜岡原子力発電所がある。
そして、新潟県中越沖地震(2007年7月16日10時13分頃発生)での相次ぐ原発トラブルを受けての召集だった。


新潟県中越沖地震は、大地震発生時の原発事故の恐ろしさを人々に知らせてくれた。
「何を今さら」の感があるが、たとえ今更でもやってもらわなくては困る。

地震学の権威が原発停止を訴える

だいたい、なんでこんな東海地震の被害予測の中心地に原発なんていうものがあるのか。
あまりにも理不尽ではないか。
誰もがそう思うだろう。
地震予知連絡会会長で東京大学名誉教授の茂木清夫氏は、すでに1969年に駿河湾遠州灘の大地震の可能性を指摘していた。
そして、その翌年の1970年に、中部電力浜岡原子力発電所の設置を申請した。
地震学者の石橋克彦氏が東海地震説を発表したのが1975年。
そして、その翌年の1976年に、浜岡原発1号機が運転開始。
2003年、1〜4号機の運転差し止めを求めて住民が提訴した。


浜岡原発は即刻停止せよ」
茂木清夫東大名誉教授は、そう訴える。
そして、次のように語っている。

過去100年間に起きたM7以上の震源の浅い、すなわち都市に大被害を与える地震の分布図と重ね合わせると、地震マークで埋め尽くされるほど不安定な地盤にありながら、なおかつこんなに原発が集中している国は世界で唯一、日本だけです。
(茂木清夫、『サンデー毎日』2004年2月29日号より)


以前にこのブログで原発反対の考えを述べたところ、原発がなければ日本の電力は賄えないのではないかというようなコメントをいただいた。
だが、欧米諸国では、太陽光・熱、風力、バイオマスなどの自然エネルギーへの転換に目を向けている。
それだけ、チェルノブイリスリーマイル島原発事故を身近に体験して、危機感を募らせているのだ。

そもそも事態が想定通りに起きてくれるなら、そして日本の技術力が欧米諸国より優れているなら、阪神大震災で高速道路が倒れることも、95年の高速増殖炉もんじゅ」のナトリウム漏れ火災事故も、度重なるロケット打ち上げ失敗もなかったでしょう。
(茂木清夫、『サンデー毎日』2004年2月29日号より)


茂木氏の主張は下記のページに詳しい。
地震予知の権威による重い意見だ。
http://www.stop-hamaoka.com/news/sunday.html
http://www.stop-hamaoka.com/koe/mogi.html


東海地震の訴訟だが、住民が勝訴してくれればいいと心から思う。
いや、もっといえば、原発なんていう物騒なものは地震大国日本から無くなってしまえばいい。
そう切に願う。
東海大地震の被害に加えて、浜岡原発の大惨事が………
起きてからではもう遅いのだ。


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