探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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双子の兄弟が知らずに結婚


今日のYahoo!ニュースで、読まずにはいられない見出しを見つけた。


英国で、別々の両親の養子となった双子の男女が、血のつながりを知らないまま結婚したという。
その後に双子と分かり、裁判所から「近親結婚」にあたると婚姻を無効とされた。
2人は「双子とは知らなかった。お互いに避けがたい魅力を感じた」と結婚した理由を話している。


専門家によると、双子の男女は血縁を知っていると拒絶反応を示す。
つまり、男女の関係になることはない。
これは当たり前だろう。
だが、お互いが双子だと知らないと、互いに強くひかれる傾向があるという。
不思議に思うのは、どういう理由で惹かれ合うのかということだ。
単に容貌が似ているということだけではないだろう。


やっぱり双生児というのは、不思議なところがある。
テレパシーという概念でも持ち出さない限り、科学の世界でもうまく説明できないような部分があるのではないか。
衝撃的なニュースだけど、上の専門家の意見というのが本当だとすれば、そんなに珍しいことではないのかもしれない。


妖しい領域だけど、なんだか惹かれるものがある。
山岸凉子さんあたりが作品の題材にしそうな話題だ。
C・G・ユングの「シュジュギュイ(SYZYGY)」を思い出してしまった。


山岸凉子で思い出すのが、いわゆるインセストタブーの領域。
日出処の天子』の印象が強いせいか。
人類の永遠のテーマみたいな要素がいろいろと含まれているように思う。


他にもこの人、かなり危ない作品を書いている。
こんなもの、十代の少女たちに読ませてしまって良いのだろうかみたいな。
強制的な虐待というと話が違ってくる。
山岸凉子が自分の作品で書いているからといって、それを自分で認めているとは限らない。
アンチテーゼみたいな形で書くことも多いように思う。
その辺、一筋縄ではいかない人だ。


古代の社会では、王族のような権力層のみで近親婚が許されていたというケースが少なくない。
近親婚による遺伝的な問題というのも、世間で言われているほどには奇形などが起きないという説もある。
インカ帝国では、14代にわたって兄弟姉妹婚が繰り返されたのに、健康上問題は起こらなかったという。
だが、動物の間では、近親交配を避ける本能的規制が備わっているという説もある。
この分野は、いろんな誤解や偏見があるけれど、人間というものの本質を探るためにも、深く探求したいことではある。


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