フジコ・ヘミング - 探求三昧（はてな支部） - 地震前兆／超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

今日は『Save Our Planet Ii』のヴォーカルをとっただけで１日が終ってしまった。
直前まで決まらなかった歌詞の歌い方で気に入らない部分があるので、一部を来週とり直さなければならない。
まだ人に聴かせられるレベルに達していない。
MIDIの打ち込みなども修正を加えないと。

昨年母から録画を頼まれていたTV番組がDVDレコーダーのHDDに入ったままだったのを、やっとDVDにダビングした。
その中に、『フジコ・ヘミング愛と魂の200日』があって、見るとはなしに見ているうちに、最後まで見てしまった。
母がファンで、コンサートへ行ったりもしている。
昨年（2007年7月2日）にテレビ朝日で放映された番組で、いまさらという感じだが。

美輪明宏さん登場

美輪明宏さんと親友だとのことで、下北沢の日本の自宅に美輪さんが訪ねて談話している。
日本・パリ・ニューヨークなどへフジコさんを追って、200日間かけて取材した番組なのかな。
パリのコンサートでは、音楽にうるさい人々が絶賛していた。
譜面に忠実に弾かないというスタイルを好まない人々もいるようだ。

美輪さんは、テレビではじめて演奏を聴いて、ビックリしたという。
「現代の音じゃない」と感じたという。
美意識や美しいものに対する感動の心が、現代の人々には足りなくなってきていると美輪さん。

激動の人生を送ってきて、60歳をすぎて世に認められたという人だ。
中学生のとき、右耳の聴力を失う。
その後に左耳も聴力を失ったが、いまは40%ほど回復しているという。
この番組を見て初めて、ヴェジタリアンだということを知った。
演奏前にはぜったいに食事をしないのは、満腹だと良い演奏ができないからだそうだ。

信仰

たぶん神さまがついているんじゃないかなと思って見ていたら、やっぱり経験なクリスチャンなようだ。
晩成だったのも、「神さまが私にプログラムを作っておいてくれた」からだと語る。

まわりの人に愛を与えなさいって、それをやってれば神は助けてくれるはずよ。
私はそれをやっていたから、助けてもらったの。

フジコさんは、貧困や家族問題にされされた子供たちを支援するという活動を行っている。
ニューヨークのハーレムにある、子供たちの施設を訪ねる。
親たちに虐待を受けた子供たちだ。
子供たちのために何か１曲と請われて、調律もされていないピアノで弾き始めたのが、『ラ・カンパネラ』。
「子供たちにわかるかな」と思いながら見ていると、黒人の女の子の顔から笑みがもれた。
子供たちが真剣に聴いている。
「なんだかわからないけど、すごいな」とでも思ってるかもしれない。
終った後、いつまでも拍手が鳴りやまなかった。

フジコさんは、NYの同時多発テロの被害者のために、CDの印税を1年間全額寄付したり、アフガン難民などに支援活動を続けている。
世界的に名声を得た現在でも、贅沢を好まず、かわいそうな子供たちや動物たちに援助を惜しまない人だ。

Wikipediaを見ると、12月5日生まれだとあるが、「もしかして月が魚座にあるのかな？」と思って、ホロスコープソフトを立ち上げてみる。
すると、やはりそうだった。
月は1日に12〜13度ぐらい移動するので、生まれた日だけでは何座にあるかわからない。
ただ、この人の場合、時間がわからなくても、魚座のど真ん中あたりで生まれているので、たぶん間違いない。
この生まれの人は、動物や弱者に対する優しさをもっていることが多い。
かくいう私も月＝魚座だが、見習わなくてはならない。

「幸せですか？」と取材スタッフから聞かれて、返ってきた言葉。
自分は幸せだけど、世の中の悲惨なことを見ていて悲しくなる。
フジコさんを世に送り出した恩人だった故レナード・バーンスタイン氏も、同じように思っていたのだという。
バーンスタイン氏といえば、ユダヤ系のアメリカ人だった。
生前にグラミー賞の特別賞か何かを受賞して、そのスピーチに感動したことがある。
涙が出て止まらなかった。
その内容ははっきりと覚えていないが、音楽はクラシックだろうがロックだろうが良いものは良いのだというようなことを若者たちの前で語っていた。
そのバーンスタイン氏は、フジコさんにとっての片思いの相手だった。

話は戻って、世の中の悲惨なことを見て悲しくなったとき、神さまに祈るという。
永遠の命はすごいことだと語る。
それを聞いて、信仰がこの人に成功をもたらしたんだなと感じる。
そして、弱いものたちに対する愛情も。
ほとんど聴力を失った人が、これだけ感動を与える演奏ができるようになったというのは、ほとんど「奇蹟」といって良いと思う。

この番組を見られなかった人は、YouTubeで探すと、運がよければ見つかるかもしれません。
たとえば「フジコ　ヘミング」とかで。