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コルベ神父と長崎のルルド



いま、一人のカトリック聖人に強く惹かれている。
その人の名は、聖コルベ。
というよりか、「コルベ神父」という方が通りが良いかもしれない。
長崎のキリシタンにまつわる聖地をいろいろ探していて、この聖人の名前を見つけた。
もちろんその前から、この偉大な聖人については知っていた。
コルベ神父は、日本に滞在中に、長崎で伝道活動を続けた方だった。


聖コルベは、「アウシュビッツの聖者」と呼ばれる。
第二次世界大戦中のアウシュビッツ強制収容所で、餓死刑に処せられようとしていた、ある男性の身代わりとなって、天国へ旅立った方なのだ。


私は、この聖人の写真を見ているだけで、涙が出そうになる。
今日は、この偉大な聖人と、その方が作られた「長崎のルルド」を紹介したい。

聖コルベとは

マキシミリアノ・マリア・コルベ (Maksymilian Maria Kolbe、本名ライムンド・コルベ)は、1894年にポーランドで生まれた。
大神学生時代にローマに留学していたコルベは、仲間らと「無原罪の聖母の騎士」信心会を設立した。
その後、1930年に来日し、7年間ほど長崎で伝道活動を続けた。


ポーランドに帰国したコルベは、1941年5月にナチスに捕らえられ、アウシュビッツ強制収容所へ送られた。
ユダヤ人ではなかったが、『無原罪の聖母の騎士』を発行するなどの活動で、目を付けられていたのだ。


1941年7月末、アウシュビッツで脱走者が出たことにより、10人が無作為に選ばれて、餓死刑に処せられることになった。
選ばれた中で、フランツィシェク・ガヨウィニチェクというポーランド人軍曹が、「私には妻も子供も居る!死ぬのは嫌だ!」と叫び、抵抗した。
そのとき、コルベ神父は、自分が身代わりになると申し出たのだった。


餓死刑に処せられると、ふつうはその牢内で、受刑者たちは飢えと渇きによって錯乱状態で死んでいった。
だが、コルベ神父と9人はお互いに励まし合っていた。
当時の看守によると、牢内から聞こえる祈りと歌声によって、餓死室は聖堂のように感じられたという。
2週間たっても、コルベ神父を含む4人はまだ息があったので、注射によって殺害されたという。


1982年10月10日、同じポーランド出身の教皇ヨハネ・パウロ2世によって、コルベ神父は列聖された。
「列聖」というのは、カトリック教会で聖人として認められたことをいう。
聖人としての記念日は、8月14日だ。

長崎のルルド

コルベ神父は36歳のときに来日し、長崎に住んだ。
そして無原罪の園修道院(コンベンツアル聖フランシスコ修道会)を開設。
結核という持病をもっていたが、清貧の生活を送り、学校教育と出版作業に力を注いだ。


コルベ神父は日本に向かう途中でフランスのルルドを訪れている。
そして、日本にもこのようなルルドを模した泉をつくりたいと想った。
コルベ神父は来日した翌年に、彦山という丘の土地に"無原罪の園修道院"を開設した。
そして、その地にルルドの泉をつくった。
現在、その地には、『聖マキシミリアノ・コルベ記念館』という施設もつくられている。


この聖母マリア像の足元から涌き出ている清水は、いままで数多くの奇蹟を起こしたとして、バチカンからも公式に“奇跡の泉”として認定されているという。
ある大学の調査では、フランスのルルドの水と、成分がほとんど同じだということがわかっている。


ちなみに、長崎にはもう一つ、ルルドの泉がある。
フランシスコ会によってつくられたもので、「小峰のルルド」と呼ばれている。
聖フランシスコ病院の近くにある。

愛の聖人


わたしは、8月8日(金)からの長崎聖地巡礼の際に、この聖コルベ記念館と、ルルドの泉を訪れるつもりだ。
聖コルベの足跡を知った以上は、素通りして帰るわけにはいかない。


およそ人間の営みの中で、無私の愛と自己犠牲ほど尊い行いがあるだろうか。
人間ならば、「愛する者のためならば死ねる」という人もいるだろう。
だが、見ず知らずの他人のために、喜んで命を捨てることができるという人が、どれだけいるか。
「はたして俺に同じことができるだろうか」
コルベ神父のことを想う度に、自問自答を繰り返す。


最後に、聖コルベの言葉を紹介したい。

憎しみからは何も生まれません。愛だけが創造するのです。
−聖マキシミリアノ・マリア・コルベ-


聖人とは、なにも不思議な力をもっていたり奇跡を起こしたりしなくても、愛を実践して生きれば、列聖されるだけの価値はあるのだ。
それを、身をもって、自らを犠牲にして示してくれたのが、この聖人なのだ。


コルベ神父もそうだけど、信仰のために殉教した長崎の26聖人たち、踏み絵を踏まずに天国を選んだ隠れキリシタンたち。
みんな素晴らしい人々だ。
邪悪なものばかりがまかり通り、悪魔に身を売ったようなこの世界。
だが、こういう尊い行いを残した人々がいる限り、まだ大丈夫かもしれないと思う。
自分もやるべきことをやらなければと、勇気付けられる。


【関連書籍】
◎ながさきのコルベ神父 (聖母文庫) 小崎 登明

ながさきのコルベ神父 (聖母文庫)

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アウシュビッツの聖者コルベ神父 (聖母文庫) マリア ヴィノフスカ

アウシュビッツの聖者コルベ神父 (聖母文庫)

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ミュージカル『ルルドの奇跡』

ルルドに関連した情報を。
あの感動的なミュージカル『ルルドの奇跡』が、10月に東京で再演されます。
聖ベルナデッタを敬愛する人には、超お奨めです。
ただ、主演女優が変わってしまったのが、ちょっと残念。
公演日:2008年10月9日(木)〜10月13日(月・祝)


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