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ミュージカル『ルルドの奇跡』を観劇


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昨日(2008/10/12(日))、ミュージカル『ルルドの奇跡』を観劇してきた。
個人的には、2005年4月に初めて観劇して以来、2回目だ。
今回は、関西在住のmixiマイミクDさんと、そのまたマイミクで関東在住のYさんという2人の女性と一緒だ。


今年は、ベルナデットの前に聖母マリアが出現されてから150周年ということで、それを意図した再演なのだろうか。
以前に観劇した際に書いた記事は、下記にある。

ベルナデットの表記

まず、聖ベルナデットの発音・表記について書いておく。
ミュージカル『ルルドの奇跡』では、「ベルナデット」と発音している。
私はいままで、「ベルナデッタ」と発音するのがフランス語の原音に近いものだと思い込んでいた。
その理由は、カトリック関係の書籍で「ベルナデッタ」と表記されていたからだった。
だが調べてみると、いわゆるフランス語の原語読みに近いのは「ベルナデット」だという。
日本のカトリックでは ラテン語風に発音することが多いので、「ベルナデッタ」となったようだ。
どちらを採用するかは、迷うところだ。
Googleで検索すると、「ルルド ベルナデッタ」の検索結果の方が、「ルルド ベルナデット」よりも若干多い。
だが、なるべく本場のフランス語に忠実にということで、今後は「ベルナデット」と表記することにしたい。

入場

今回の会場は、THEATRE1010(シアターイチマルイチマル)。
北千住駅前のミルディスⅠ番館の10階・11階にある。
mixiの二人と入口前で待ち合わせて、開演20分ぐらい前に会うことができた。
二人とも、今回はじめての対面だ。


三人で会場に入った直後に、「百瀬さんですか?」と声をかけてきた女性がいた。
今回トワネット役を演じる、狩俣咲子さんだった。
狩俣さんにmixiで知り合い、チケットを手配してもらったのだ。
顔と名前を覚えてくれていたようだ。
そもそも、『ルルドの奇跡』が今年再演されるということは、誰から聞いたのだったか…。
自分でルルドのことをGoogle検索していて、見つけたのかもしれない。
とにかく、その後にmixiで関係者を検索して、狩俣さんを見つけてメッセを送ったのだった。


主演クラス以外の出演者は2組に分かれていて、交代制になっている。
この日の昼の部の出演は、月組
狩俣さんが出るのは夜の星組の方で、残念ながら今回は演技を見ることができない。
それでも、チケットの手配を快く引き受けてくれた。
ちなみに、狩俣さんは『ルルドの奇跡』初演でベルナデット役を演じられたそうだ。


会場は満席に近かったのではないか。
座席は、前から15番目のS席。
床に段差があり、前方の視野がふさがれることなく観劇できる。
7,500円と、ちょっと値段が張るが、Dさんの希望でS席をとることにした。
それでも、オリジナルのミュージカル作品の実現には膨大な費用がかかるのだろう。
この作品は、平成20年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動重点支援事業)が適用されているようだ。

開演

最初の場面は、現代のルルドの洞窟前。
大勢の群集がロウソクを手に「アヴェ・マリア」を歌う。
この歌が流れ始めたときから、もうダメだった。
涙腺がゆるくなってきたのは、年のせいもあるだろうか。
初めから終わりまで、ほとんど涙が流れっ放しだった。
隣に座った女性たちにはあんまり見られなくないので、場面が変わる際に真っ暗になるのをみはからって、ハンカチで涙をぬぐっていた。


ルルドの奇跡とベルナデットのことについては、他の誰よりもよく知っているつもりだ。
なので、他の人々がわからないようなところでも、泣けてくるのだ。
また、史実にほぼ忠実に脚本が書かれていることも、よくわかる。
事情に通じていない方々にはその判断がむずかしいかもしれないので、殊更に記しておく。


次に、現代を生きるミミという女性が、ベルナデットに思いをはせた『ベルナデットの歌』を歌う。
このミミ役は、主演ベルナデット役の浦壁多恵さんがダブルキャストで演じている。
よく通る美しい声だ。
この人に限らず、歌唱力が優れた人たちが揃っている。
ただ男性のパートでは、声が低すぎて歌詞が聞き取れない部分が何度かあった。


場面は、ルルドの御出現直前のスビルー家に移る。
そして、マッサビエルの洞窟での聖母の出現。
このあたりは、次回の再演を観劇する人の楽しみが減るので、あまり書かないでおくことにする。

ルルドの奇跡は本当か

そして、何度目かの御出現のときの、泉の出現。
ベルナデットは聖母の指示により泥水で顔を荒い、草を食べ、狂人扱いにされる。
だが、その水を飲んだ盲人の眼が見えるようになり、ひきつけを起こして死を宣告された赤ん坊が生き返る。
どれも、本当にあったことだ。
聖母さまが見えたといっても、それはベルナデットという一人の少女が見えたと主張しているにすぎない。
そのことが客観的な「事実」であるかどうかについては、多くの人々が疑問をもちながら観劇していたかもしれない。
だが、その後に起きた泉の出現と、その水を飲んだ人々が癒されたことが、聖母の出現が「事実」に他ならないことを示すものだろう。
だからこそ、「ルルドの奇跡」は、信じられるのだ。

ベルナデットを恋した男性

アントアンという水車小屋の青年が、ベルナデットに密かに想いを抱いていた。
ルルドを離れるときに、彼はベルナデットに告白する。
そして、自分は一生女性と結婚しないとベルナデットに伝える。
3年前の記事でも書いたが、この青年は、ベルナデットがヌベール修道院に行ってから、一度だけ面会に行ったらしい。
だが、病気で痩せ細ったベルナデットを見て、号泣して帰って行ったという。


このアントアンという男性は、白黒映画時代にルルドの奇跡を題材にした『聖処女』に登場する。
1943年度アカデミー賞で、ジェニファー・ジョーンズが主演女優賞を受賞した作品だ。
このアントアンは、原作の小説に登場する人物なのだろう。


手元にある『ベルナデッタ』(ルネ・ローランタン著、ドン・ボスコ社)によると、たしかにベルナデットと結婚したいという男性が存在したようだ。
1865年3月のベルナデットが修道院に志願していた頃に、その男性は現れた。
だが、名前はアントアンではなく、ラウル・ド・トゥリックビルという。
水車小屋で働く男性ではなく、この辺は史実とは異なるところだ。
この男性は、タルブ市のローランス司教に手紙を書き、ベルナデットとの結婚が許されなければ死を選ぶというようなことを訴えた。
だが、この願いはまったく「不謹慎なもの」だというようなことが、司教からの返事として書かれていたようだ。
この男性からの手紙の内容が、ベルナデット自身に伝えられていたかどうかについては、知られていない。


アントアンが、一生独身で通すとベルナデットに伝えたという部分は、脚色なのだろう。
本当に約束通りに一生を独身で通したとしたら、すごいことだと思うが、そういうことはなかったと思われる。

聖ベルナデットの最期

ヌヴェール修道院のシスターとなったベルナデット。
だが、喘息や膝のカリエスといった重病により、35歳の若さで人生の最期を迎えることになった。
ルルドの聖水を飲むことを同僚に薦められるが、ベルナデットはそれを拒む。
聖母マリアから、来世では幸せになれるが、今生では幸せになれないと伝えられていた。
だから、その水が自分には効かないことを、誰よりも知っていたのだろう。


ベルナデットは、聖母マリアのもとへと還っていく。
そして30年後、掘り返された身体は腐敗せずに、生きていたときと変わらぬ姿を示していた。
最後はまたルルドの洞窟の前に場面が移る。
再び群集がロウソクを手に『アヴェ・マリア』を歌う。


こうして、休憩をはさんで3時間ほどのミュージカルは、感動のもとに終わる。
場内が明るくなる前に、ハンカチで涙をぬぐう。
「何度見ても、泣いてしまうんです」と二人に言う。
3年前よりも感動したように思う。
こんなに涙を流し続けたのは、生まれて初めてのことかもしれない。

スタッフについて

この作品、まず個々の曲が素晴らしい。
脚本を書かれているハマナカトオル氏による作詞と、音楽監督をされている山口葰也氏による作曲・編曲だ。
非常にドラマティックでスケールが大きい曲が多い。
山口氏のバックグラウンドはよくわからないが、『ミス・サイゴン』などの様々なミュージカル作品を手がけているようだ。


ベルナデット役の浦壁多恵さんは、「本物」と同じくらい(?)小柄で、この辺にも配役のこだわりを感じる。
とても綺麗な人で、声も美しい。
はじめWeb上でパッと見の印象では、まん丸お月様顔(?)で、「ちょっと違うかな」という印象だった。
だが、見終わった後では、やっぱりこの人で正解だったかなと思えるようになった。


先に「史実にほぼ忠実」と書いたが、これは脚本を書かれているハマナカ氏がよく資料を集められている結果だと推測する。
3年前のプログラムに書かれたハマナカ氏の挨拶文によると、氏はクリスチャンではないが、子供の頃からベルナデットとルルドの泉の話の美しさに魅了されていたという。
そして、『ひめゆり』に続くミュージカル作品として、全編歌で綴るルルドの物語を書こうと決めたという。
このようなハマナカ氏のルルドとベルナデットへの想い入れが、ここまで感動を呼ぶ作品を作り出したのだろう。


先月だったか、前回の作品に出演された三浦友美さんからメールをもらった。
3年前に、『ルルドの奇跡』というミュージカルについて教えてくれた女性だ。
今回は、星組でマリー・ラギュー役を演じるとのことだった。
オペラグラスを持ってこなかったので、どの人が三浦さんか、とうとうわからずに残念だった。

ミュージカルが好きになった

ルルドの奇跡』を初めて見るまでは、ミュージカルなんて、まったく関心がもてなかった。
だが、『ルルドの奇跡』『ひめゆり』というミュージカル座の素晴らしい作品に接して、ちょっと変わってきた。
「ミュージカルって、いいもんだな」と思うようになってきた。
そして、いつかミュージカル作品に関わってみたいかもしれないとも。


多くの人々に、ぜひぜひ見ていただきたいミュージカル作品だ。
恐らく、今後もミュージカル座で、(何年先になるかはわからないが)再演されると思うので。
また、ミュージカル座の代表作『ひめゆり』も、感動を呼ぶ作品なので、再演の機会があったら、こちらもお奨めします。

聖ベルナデットのこと

スピリチュアル系の人々の間では、「ルルドの泉」の奇跡について、知らない人は少ないだろうと思われる。
だが、そうではない一般の人々の間では、どの程度の知名度があるだろうか。
ミュージカル『ルルドの奇跡』は、クリスチャンでもスピ系でもない人々に、ベルナデットという感動を呼ぶ人物の存在を知らしめるための良い作品だろう。


古今東西、聖者や聖人と呼ばれる人物はたくさんいたが、個人的には、聖ベルナデットに対して特に強い共感を覚える。
たとえ「ルルドの奇跡」がなかったとしても、病魔と戦いながらも、創造主やイエスやマリアさまに対する確固たる信仰を生涯持ち続けた人物として、真に聖人と呼ばれるにふさわしい方だと思う。


それから、ルルドの奇跡と聖ベルナデットに強く惹かれるという方々にお奨めしたいのが、映画『聖処女』。
こちらの記事で書いています。↓


今回はじめて『ルルドの奇跡』を観劇されて、聖ベルナデットについてもっと知りたいという方のために。
私(百瀬直也)によるノンフィクション作品です。
この作品は後日削除する予定なので、読まれるならば今のうちです。


ベルナデットの生涯を知るには最適の本。

ベルナデッタ

ベルナデッタ

ベルナデット自身が書いた手帳の内容を本にした貴重な本。
ベルナデッタ―魂の日記 (1979年)

ベルナデッタ―魂の日記 (1979年)


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