探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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ジョージ・ハリソンの思い出(1)


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最も好きな人のことは、軽はずみに書くことができない。
軽く書いて済ませるわけにはいかないから。
というわけで、このブログでは、ほとんど登場したことがなかった。
自分がもっとも愛したBeatleなのに。


最も若いBeatle。
最も寡黙なBeatle。
最もスピリチュアルなBeatle。
最も早くインドに目を向けたBeatle。
最も早くヴェジタリアンになったBeatle。
最もミュージシャンと広い交際があったBeatle。


そのジョージ・ハリスンも、2001年に肺癌と脳腫瘍のために亡くなってしまった。
ジョン・レノンに続いて、二人目のBeatleの死だった。


The Beatlesは、私の青春だった。
というか、狭くいうと、George Harrisonが、と言うべきか。
若いときに、ビートルズに出逢ったことによって人生の方向がある程度決まったかもしれない。
音楽面というよりも、むしろそれ以外の部分で。
ある程度の年齢で影響を受けた人は誰もが思っているだろうが、ビートルズは単なるロックバンド以上の何かだった。
「All You Nee Is Love(愛こそがすべてなんだ)」というようなことを教えてくれるバンドは、他にいなかった。


ビートルズの詩の部分に重きを置く人は、「ビートルズはやっぱりジョン・レノンだった」と言う。
曲こそ重要だという人は、たとえば井上揚水が語っているように、「やっぱりポールだった」と言う。
だが、スピリチュアルな面に目を向けてみれば、ビートルズの中心にがジョージがいたということになるかもしれない。
なんといっても、ビートルズたちをインドへ向かわせたのが、この人だった。

かわいそうな一生

その人生は、「かわいそう」に満ちていた。
ビートルズ時代は、1枚のアルバムに自作曲を入れるのを2曲までしか許されていなかった。
その鬱憤を晴らしたのが、ビートルズ解散後に発表した大作『All Things Must Pass』だった。
ロックの歴史に残る傑作アルバムという評価が高い。
親友に奥さんを奪われてしまった人。


ジョージの妻となったパティ・ボイド(Pattie Boyd)は、ビートルズのメンバーの妻の中で、いちばん美人だろう。
誰もが羨む美男美女カップル。
そのパティという同じ女性を愛した二人の男がいた。
ジョージと、その親友エリック・クラプトンだ。
彼がDerek and the Dominos時代に書いた名曲『Layla(いとしのレイラ)』は、パティに対する愛を切々と歌った曲だった。
というようなことは、今では誰でも知っているが、当時は誰も知らなかった。
若い頃、そんな事情は露知らず、この歌を聴きながら涙を流したものだった。

いとしのレイラ

いとしのレイラ

愛妻を奪われてもまだ親友

そしてジョージの愛妻パティはクラプトンのものとなった。
クラプトンの名曲『Wonderful Tonight』も、パティとの生活を歌ったものだった。
だが、妻を取られても尚、ジョージはクラプトンを親友だと思い続けていた。


「なんていい奴なんだろう」
そう思ったものだった。
だが、実際はそうでもなかったのだが(後述)。

パティ・ボイド

そのクラプトンは、パティを奪い取った理由として、ジョージは名声も金も美人も手に入れて、ジョージに対する嫉妬の感情があったのだと言っている。
だが、そのクラプトンの元からも、パティは去って行く。
後になっては、やはりクラプトンの元へ走ったのは間違いだったと自分で認めていた。
下記のビデオでは、ジョージ、クラプトンとパティの写真がたくさん載っている。


『パティ・ボイド自伝 ワンダフル・トゥディ』という本が出ている。
題名は、もちろんクラプトンの『ワンダフル・トゥナイト』に引っ掛けたもの。
この本は暴露的内容が多く、クラプトンやジョージのファンが読んだらうんざりするのではないかという評を、Amazonで見つけた。
うんざりするために、読んでみたいかも(読む前にうんざり?)。

パティ・ボイド自伝 ワンダフル・トゥディ

パティ・ボイド自伝 ワンダフル・トゥディ


じつはジョージは、リンゴの妻モーリン(Maureen)と浮気したりしていたらしい。
ジョージは、じつはビートルズの中でいちばん女癖が悪かったのではないかという声もある。
上に書いた「なんていい奴なんだろう」は、前言撤回。
それでもリンゴとジョージは、晩年もずっと仲が良かったようだ。


じつは、ジョージのほうが先にクラプトンの恋人にも手を出していたという話もある。
こう見てくると、「かわいそうな人生」も、取り消しかな。
自業自得なところがあったかもしれない。
パティ自伝によると、彼女がジョージとの離婚を決心したのは、ジョージとモーリンとの浮気だったらしい。
その事実関係を確かめようにも、張本人たちはすでにこの世にいないのだが。
(モーリンも1994年に他界している)


YouTubeに、2007年8月に米国のTV番組で行なわれたパティのインタビューがある。
これを見ると、かつての美人も、小太りのオバサンになってしまっていた。
パティの話によると、ジョージとパティの不仲は、インドから帰国した頃に始まっていたそうだ。
ジョージの浮気に加えて、彼のスピリチュアル志向への傾倒も、二人の仲を遠ざけた要因だったという。
ハレ・クリシュナを唱えるのも、彼に命じられてイヤイヤやっていたと語っている。


エリック・クラプトン自伝』という本も出ていて、こちらも併せて読むと、より真相がわかってくるかもしれない。
(こんなドロドロした世界、これ以上首を突っ込みたくないというのがあるけれど)

エリック・クラプトン自伝

エリック・クラプトン自伝


クラプトンは、後に半隠居状態だったジョージに協力して、日本公演を実現したりしていた。
その1992年12月の日本公演は、もちろん見に行った。
同じくジョージが好きだった、かつての奥さんと二人で東京ドームへ。
思えば、音楽の好みは一致していた。
【続く】


【参考サイト】


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