今日、昼休みにWeb速報でWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の試合を見ていた。
決勝戦は日本対韓国。
予想通りの組み合わせだ。
試合途中で昼休みが終わってしまった。
帰宅してから、イチローが打った決勝打をTVで見た。
同点で延長戦に入った10回表に出たヒットだった。
イチローらしいセンター返しでドライヴがかかったヒットだった。
日本と韓国の実力は伯仲していて、どちらが勝ってもおかしくはない。
勝てたのは、勝利の神が味方したということか。
やはりイチローにも神さまがついているのかもしれない。
これでWBCが始まってから2年連続優勝。
以前に、日本と韓国は兄弟だと書いた。
日本は韓国から流れてきた人々が中心となってつくった国だから、韓国がお兄さんといえるかもしれない。
そうすると、今回は弟の勝ちということになる。
MVP(Most Valuable Player、最優秀選手賞)は、今回も松坂だった。
本人は「岩隈に悪い」と言ったそうだ。
たしかに今回は、候補がたくさんいて選択がむずかしかっただろう。
岩隈、ダルビッシュ、イチローとか。
岩隈は、いま日本で最高レベルの投手だろう。
なんといっても、昨年ホームランを3本しか打たれていないのだ。
米国の選手たちは、「お金が大事」とばかりに大リーグの試合を優先して、WBCにを敬遠する選手が多い。
これに対して、日本は「お金や個人成績よりも日本全体が大事」とばかりに、万難を排して参加する。
夢を追いかけているのだろう。
「侍」の名にふさわしい選手たちだった。
日本の勝利は、「和」の勝利かもしれない。
スター選手ばかりが揃っても、基本にあるのは、日本のお家芸である「つなぐ野球」だ。
「和をもって尊しとなす」(聖徳太子の言葉)の精神が、野球に生かされている。
その意味では、韓国も同じかもしれない。
だが、その和の力が上回っていたのだろうか。
そういう意味では、全員がMVPといえるかもしれない。
個人的には、ダルビッシュかなとも思う。
先週の記事で、WBCについて書いた。
そのときに、こう書いた。
だが、今年の日本チームは残念ながら、そこまで行く「覇気」がイマイチかも。
牽引役のイチローも調子が出ていないし。
よっぽど「奇跡」でも起きないと。
「覇気が」云々は、失礼だったかもしれない。
上のように書いたのは、もちろん「奇跡」を期待していたからだ。
奇跡は大げさかもしれないから、「プチ奇跡」とでもしておこう。
韓国に負けたときは、もうダメかと思った。
だが敗者復活戦で勝ち上がってきた。
最後まで諦めない心を教えてくれた選手たちは、まさに侍の名にふさわしいだろう。