探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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昼寝とマンディとトイレ


今日もまたインドネシア紹介シリーズです。
昼寝と「マンディ」とトイレについて、ちょっと書いてみます。
どれもインドネシアでは絶対必要な日常生活のことです。

昼寝

インドネシア人は、普通は午後に昼寝をします。
日本にいても、夏に暑いと、昼食を食べた後に眠くなりますね。
たとえばお店をやっている家では、その間は店を閉めたりするところもあります。
会社勤めをしている人は、そうはいきません。


でも、インドネシアでは朝早く仕事が始まって(たとえば8:00頃とか)、午後早く(16:00頃)仕事が終わります。
金曜日はイスラム教のお祈りをする日だから、もうちょっと早く終わります。
みんな残業なんてしたがらなくて、一時でも早く帰りたいというのが普通です。
ぼくが一緒に仕事をしていたインドネシアの人たちも、定時の30分くらい前になると、そわそわして落ち着かなくなる。
もう帰る仕度は万全で(?)、隣の人とおしゃべりを始めたり。
帰宅してから、どうなのかな、昼寝をする人もいるでしょう。
ぼくも、16:00過ぎにホテルに帰って、眠いときにはよく昼寝をしてました。
もっとも、ホテルに滞在していたのは最初の頃で、後半にはインドネシア人の民家の部屋を借りて下宿していました。


昼寝から覚めた頃に、おばさんがおやつを持って来てくれます。
それはいいんだけど、その後すぐ夕食なんですね。
ピサンゴレン(バナナのフライ)とか、けっこう腹もちが良いものが出てくるので、大変です。
でもしょうがないですね。
昼寝から覚めるのを待ってくれていたのでしょう。


で、そのおやつを盗むやつがいるんですね。
人間じゃないですよ。
チチャッ(cicak=ヤモリ)です。
彼らは普段は部屋の壁にへばりついていますが、けっこうよく人間の行動を観察してるんですね。
ちょっとトイレとか部屋を留守にしたときを見計らって、テーブルの上に置かれたおやつを盗みにきます。
はっきり言って、ヤモリが口にしたおやつなんて、食べたくないんですね。
悔しいと思うけれど、よくやられてました。
でもヤモリを観察していると、おもしろいですよ。
夫婦喧嘩をしたりとかね。
よく見ると、体がでかい方がメスだったりとか。


昼寝の話に戻ると、土日もそうやって昼寝していました。
散歩から帰ってきて昼寝したり。
だから、日本に帰ってからしばらくは、昼食後に眠かったですね。
インドネシアの人たちは、暑い日中帯を避けて、夜暗くなってから行動を始めたりします。
夕食後に買い物に出かけたりとか。

マンディ

昼寝から覚めると何をやるかというと、マンディです。
Mandiとは、水浴のこと。
インドネシアの民家や職場や公共のトイレには、水槽があって水が張られています。
そして、手桶が置かれている。
朝起きると、まず最初のマンディです。
手桶でいきおいよく体に水をかける。
そして、石鹸で体を洗います。
髪を洗うのはシャンプーを使うけれど、お湯なんてありません。
たぶんインドネシアで売られているシャンプーやリンスは、水ででも使えるようにできているのでは?
サロン(美容室)へ行っても、だいたいは水で髪を洗います。


インドネシア人は、1日数回マンディをします。
少なくとも、朝と夕方にはやります。
また、たとえば家にお客さんが来て、人と会う前にもマンディをします。
だから、人の家を訪問した時など、会う相手がなかなか出てこなくて、待たされることがある。
それが礼儀なんです。
やっと出て来て、握手をするとヒンヤリ冷たい。
ああ、マンディをしてたんだなとわかるわけです。
もっとも、インドネシアの人は、マンディをしなくても手がヒンヤリ冷たい人がけっこういます。
体を冷やす性質のものばかり食べているせいもあるんでしょうね。


インドネシアの友達に、よく聞かれました。
「日本人は、1日何回マンディするの?」
「1回だよ」
そう答えると、鼻をつまんで臭いという表情をします。
でも、ぼくもジャワ島に住んでいたときには、よく風呂以外でもマンディをしました。
昼寝をした後とかに。


日本でも、夏に時々水浴びとかすることもあります。
気持ちいいですよ。
インドネシアの人たちは、見ていると、バスタオルとか使っていないみたいです。
仕事場とか公共のトイレに行っても、まずバスタオルとかがないし。
なので、おそらくマンディをした後で、体をよく拭かないで出てくるんでしょうね。
その方が、水滴が体を冷やしてくれて、気持ち良いのかもしれません。
下着とかは当然濡れてしまうけれど、ぜんぜん気にしないのでしょうね。


そういうわけで、インドネシアでは、風呂に入る(浴槽に浸かる)という習慣がありません。
まず、浴槽というものがない。
マンディ用の水槽はあるけれど。
でも、日本人だから、どうしても風呂に入りたかった。
ぼくが下宿していた家では、ちょうど良くマンディ用の水槽が長方形で長かったんです。
体を横たえるスペースがあった。
それで、おばさんにお湯を沸かしてもらって、水槽にお湯をためて風呂に入りました。
お湯を沸かすためにはガス代がかかるというので、その分を家賃に上乗せして払いました。
いま考えてみると、「そうまでして風呂に入りたいか〜>自分」と思いますね。^^;

手動水洗トイレ

これは、聞いたことがない人は知らないと思うけど(あたりまえ)…
インドネシアでは、トイレでトイレットペーパーなんて使いません。
トイレにある水槽は、じつはマンディ用だけでなく、トイレに水を流すためでもあるんです。
トイレで用を足した後は、手桶で水槽の水を汲んで、便器にかけます。
大の方をした後で、なんどか勢いよく水を流す必要がある。
手動式水洗トイレですね。


でも、トイレットペーパーがなくて、どうやってお尻を拭くか?
拭くことはしません。洗います。
どうやって?
左手を使って、きれいにお尻を洗います。
右手で手桶をもって、お尻に水をかけながら。
なので、左手は「不浄の手」なのです。
握手するときや、物を渡すときには、右手を使います。


インドネシアではいまだに、食べ物を素手で食べたりします。
普段はスプーンとフォークを両手にもって食べるけれど、時と場合に応じては。
たとえば、ブンクスといって、大衆食堂でTake outしたときとか。
バナナの葉っぱや紙に包まれた弁当を、外で食べるときには、素手で食べます。
もちろん、そういう時には、右手を使います。
こうして、右手と左手を使い分けます。


手でお尻を洗うのは、最初はすごい抵抗あるけれど、慣れればなんともなくなります。
それに、水と手で洗うのが、いちばんお尻がきれいになる。
電動ウォッシュレットよりも優秀です(?)


この記事書いている途中で、何人かにチャットで捕まってしまって、遅くなってしまった。
日本語ができる外国人ばっかりだったので、いつの間にかローマ字打ちの日本語になっていたりして。
もう風呂に入って寝る時間なので、今日はこのへんで。


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