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『食べること、やめました』(森美智代)


7/11の記事で紹介した、森美智代さんの話。
15年間も、1日1杯の青汁だけで生きている女性のことだ。
この森さんのことが映画『不食の時代』という映画になって、10月に公開されるということを、この日の記事で紹介した。↓


今日は、この現代の仙人ともいえる森美智代さんの著作を紹介する。
『食べること、やめました〜1日青汁1杯だけで元気に13年』という、衝撃的な題名だ。

「食べること、やめました」―1日青汁1杯だけで元気に13年

「食べること、やめました」―1日青汁1杯だけで元気に13年


月曜日に、体調不良で仕事を休んだ。
ちょうどAmazonから届いたこの本を、夢中になって一気に読んだ。

不食になるまで

森美智代さんは、1962年に東京で生まれた。
現在は、大阪で鍼灸院を開業している。
森さんは、不食ということを意識して始めたわけではない。
21歳の時に、脊髄小脳変性症という難病を患った。
小脳と脳幹から脊髄にかけての神経細胞が徐々に破壊し、消失していくという病気だ。
ひどいめまいやふらつきが起き、次第に歩けなくなっていく。


余命は5年から10年…となるはずだった。
だが、森さんはあきらめなかった。
以前から知っていた、甲田光雄先生のことを思い出した。
断食や生菜食を主体とする西式健康法の継承者だった。
甲田さんの診断を受けると、断食をすれば治ると言われた。


高校時代に、伯母さんの勧めで、甲田医院で断食をしたことがあった。
その後、甲田先生の指示通りに断食と生菜食を続けた。
すると、断食や少食療法を続けているのに、体重が増え続けた。
それで、食事の量をどんどん減らしていった。
その結果として、1日1杯青汁を飲むだけで、他には固形物を含めて何も口にしなくても良くなっていった。

不食によって得たもの

不食に近い生活を続けていくうちに、霊能力のようなものも発現していった。
人や動植物のオーラが見えるようになったのは、高校の時に断食をした時が始まりだった。
手当によって人の病気を癒したり、人体から気が出入りするのが見えたり。
自動書記や遠隔治療もできるようになり、自らを霊能者と呼んでいる。


不食によって、1日3〜4時間の睡眠で十分になった。
肌がつやつやになり、冷え性や慢性頭痛もなくなった。
そして、もちろん難病を克服したことが、最大の神さまからの恩恵となった。
通常は発病から死亡まで5〜10年ほどと言われる難病が、完治したのだ。

科学的根拠は?

通常、人間が食物をとらずに数ヶ月以上生き続けることは、科学的にはあり得ないとされる。
では、森さんのケースもまったく説明がつかないのかというと、そうでもない。
部分的には、説明がつけられている。


まず、理化学研究所辨野義己先生が森さんの腸内細菌を調査した。
その結果わかったのは、森さんの腸内細菌は、人間としてはかなり特殊なもので、「まるで牛のおなかのよう」だという。
つまり、草食動物に近い細菌構成になっていた。
クロストリジウムという細菌がある。
この菌は、植物の繊維を分解して、アミノ酸を作り出してくれる。
ふつうの人間の腸内では0.1%しかいないのに、森さんの場合はその100倍近い9.8%も存在するという。


クロストリジウムを含めて、植物繊維を分解できる菌が、人間の腸内には30%ぐらいいるのだが、森さんの場合は倍の60%もいるそうだ。
牛などの草食動物は、草ばっかり食べていても、クロストリジウムのような腸内細菌のおかげで、動物性のものを食べなくても必要なタンパク質を摂取できるのだろう。


クロストリジウムなどの、繊維を分解してタンパク質を作る細菌たちは、腸内のアンモニアからアミノ酸を作り出すという。
アンモニアは、体内でタンパク質が代謝されたあとに残る代謝産物であり、「カス」なのだ。
アンモニアのままでは有害なので、尿として排泄される。
だが、アンモニアの中には、タンパク質の材料となる窒素がかなり含まれる。
このことを読んで、飲尿療法のことを思い出した。
私の周囲でも、実践している人がいる。
ああなるほど、こういう効果があるのだなと、今更ながら思った。


京都のルイ・パストゥール医学研究センターでは、森さんの免疫力が調査された。
その結果わかったことは、免疫力の指標の一つである「インターフェロンα」が、普通の人の4倍以上もあることだった。
この免疫物質は、ウイルスやガンなどの腫瘍細胞に対する抑制作用が強いことが知られている。
断食や少食でガンや難病が治るのも、この免疫力の増強がものをいっているのだろうと森さんは書いている。


このように、森さんが不食でも生きていける謎については、部分的には説明がついているが、すべてが解明されているわけではない。
大阪教育大学の奥田豊子教授は、20年にもわたって、生菜食や少食実践者の栄養状態の調査をしてきた。
だが、森さんが食べなくても体重が減らず元気に過ごしている理由については、「現代栄養学的には説明がつきません」とのことだ。

生菜食・少食・断食

若い頃から東洋医学やヨガや民間医療を学んできてわかったことは、少食や粗食こそが人間の健康に至る道だということだった。
そして、体が不調なときには「ものを食べない」ことが、健康を回復する最善の道だということもわかってきた。
人間以外の動物でも、本能的にそういうことをやっているのだろう。


断食については、1日以上の断食はやったことがない。
だが、聖地巡礼に行く時には、その日の巡礼が終わるまでは必ず断食状態で臨んでいる。
朝から何も食べずに1日10キロ以上歩くこともあったが、特に何の苦もなくできていた。


この半年間、生活環境の変化によって、たくさん食べることを強いられる生活が続いていた。
「たくさん」といっても、自分なりの基準によるもので、一般的な基準ではまだまだ少ない方だっただろうが。
腹回りにかなり贅肉ががついてきてしまった。
これではいけないと思い、いままで以上に少食の生活を実践しようと決めたところだった。
ちょうど良いタイミングで、この本に出会えた。
朝食は昔から食べないが、昼は小さなのり巻き1個とか、バナナ1本とか。
夜は、母が作ってくれたものを普通に食べる。
といっても、女茶碗に軽く1膳というのは、昔から変わらない。
ご飯は、胚芽米などに黒米・赤米・アワなどをまぜたもの。
肉はほとんど食べず、魚介類が中心。

不食」へ至る道

不食」を実践することは、自分にできるだろうか。
完全な「不食」はどうかわからないが、それに近い食生活に達することには、ある程度自信がある。
こういうことができる人は、喉のところのヴィシュダチャクラが物理的次元ででもある程度動いているのだろう。
私もその一人であることは、AMIの測定結果などからわかっている。


「ものを食べないで生きていけたら、どんなに良いだろう」
10代の頃から、そう思っていた。
食欲という人間のもっとも強い欲求のひとつから自由になれれば良いと。
自分にとっての、大きな夢のひとつだ。
食べることから自由になるのは、スピリチュアル世界での霊的成長のための大きな1歩となるだろう。


次は、森美智代さんの先生である甲田光雄先生の『甲田式健康道 決定版』をAazonで取り寄せて、これから読むところだ。
甲田先生は、2008年8月12日に83歳で亡くなられた。
死因はなぜか発表されていないようだ。


断食の効用については、石原結實さんという著名な医師が何冊も本を書いている。
以下の過去の記事で紹介している。


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