いま、毎週土曜日にTLS(タイ・ランゲージ・ステーション)というタイ語学校の入門レベルクラスへ通っている。
ちなみに、東京校では9月末まで、入学金無料キャンペーンをやっている。
この学校、なぜか新宿のコリアンタウンにある。
昨日、TLSへ行った帰りに、ドン・キホーテ新宿東口本店へ寄ってみた。
相変わらず、かわいい若い女の子や外国人観光客たちでいっぱいだ。
そこで見つけたのが、「ばいりんまる」
ポプラ社から2008年3月に発売された、おしゃべりツールと指差しブックのセットだ。
…といっても、わからないかもしれない。
おしゃべりツールというのは、海外旅行へ行って、自分の代わりに会話をしてくれる、簡易版の翻訳機だ。
手のひらに収まるぐらい小さいので、邪魔にならない。
指差しブックというのは、海外旅行へよく行くような人は知っているだろう。
あの人気シリーズ『旅の指さし会話帳』(情報センター出版局)を真似た本だ。
タイ語など各国語版があり、海外旅行へ行った時に、言葉が通じなくても、本に書かれた文章を指差すだけで、会話ができてしまうというもの。
シリーズ200万部突破を誇るベストセラーだが、最初に出たのはタイ語版のようだ。
日本からタイへ行く人は多いが、どこでも英語が通じるわけではないので、こういう本が重宝する。
- 作者: 加川博之
- 出版社/メーカー: 情報センター出版局
- 発売日: 2003/01
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
ニンテンドーDS用のソフトとしても「アメリカ編」が出ているようだが、操作性が悪いのとデータ量が少ないとで、Amazonの評価ではボロクソに書かれている。
だいたい、英語で指さしって、カッコ悪くない?
DS用は、タイ語とかいろんな言語用が発売されている。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2006/04/20
- メディア: Video Game
- 購入: 1人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
ドン・キホーテで激安
ドン・キホーテ新宿東口本店では、この「ばいりんまる」が、なんと498円で売っていたのを見つけた。
正確な位置は覚えてないが、2階の化粧品やら雑貨やらを置いているフロアーだ。
これ、定価は3,129円(税込)もするのに。
なんと84%引きだ。
タイ語、韓国語、中国語の3種類が3個づつ並んでいた。
迷わずタイ語版を買った。
今週金曜日から5日間、またバンコクへ行くので、タイムリーだった。
いま考えると、誰かにあげるために、同じものをもう1個ぐらい買っても良かったかもしれない。
ネットで探したところ、4月頃にはすでにドン・キホーテ(店はどこか不明)で600円ぐらいで売っていたらしい。
Amazonではいくらで売っているのだろうと、興味をもって覗いてみた。
Amazon自身ではなく別業者が新品を売っていて、980円(送料無料)というのがある。
他の業者ではドンキとほぼ同じ500円だが、別途送料が500円かかる。
また、Amazonプライム(翌日発送)の対象外なので、配達までに2〜5日ほどかかってしまう。
- 出版社/メーカー: なし
- メディア: おもちゃ&ホビー
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ネット上の激安ショップでも500円前後で売られたりしているが、送料が1000円だったりするので、確認してから買いましょう。
ヤフオクでもたくさん出品されていて、500円前後の即決価格で出しているところもある(もちろん送料は別)。
これだけ安く売られているということは、売れないからメーカーが在庫処分ということなのかもしれない。
そこで、ポプラ社の販売ページを見てみると、「品切れ・重版未定」とある。
やはり売れ残り商品の在庫処分で、絶版となるのではないか。
100パターンという中途半端な商品だったから、売れなかったのかな。
ちょっと高いからと戸惑っていた人も、買うならば今のうちです。
ばいりんまるの使い勝手
家に帰り、さっそく使ってみた。
付属の単四電池2本を、ばいりんまるにセットするだけ。
重さは、ばいりんまると指さしブックを合わせても、『地球の歩き方』(バンコク編)よりも軽い。
使い方は、すごく簡単。
液晶に表示されるのは、収録された会話の番号だけ。
日本語が表示されないというのは、ちょっと問題がある。
指さしブックがないと、これ単体では使えない。
本で該当の会話の番号を調べて、ダイヤルで選択して「PLAY」を押すと再生される。
タイ語版では、女声による103パターンの会話が収録されている。
ちなみに、タイ語では文章の終りに「khaa(女性の場合)」または「khrap(男性の場合)」を付けると丁寧語になる。
日本語の「〜です」のような役割がある。
だが、ばいりんまるの音声では、これが省略されているので注意が必要だ。
付属の指さしブックは、手のひら大で携帯に便利なサイズだ。
ばいりんまるに収録された文章以外にも、「飲食店で」「ショッピングに行く」など状況に応じて実用的な会話が載っていて、役に立ちそうだ。
ひとつの文章は、タイ語とカタカナで表記されている。
タイ語をちゃんと学びたいという人には、この点に難があるのだが。
発音記号が記載されていないので、タイ文字が読めないと、正確な発音がわからないのだ。
ばいりんまるに収録された会話だとそれを聞けば良いが、そうでない文章では困るところだ。
もっとも、この点では『旅の指さし会話帳』などほとんどの初心者向け旅行会話本で同じ状況だ。
ひとつの文章に対して、タイ文字、カタカナ、発音記号の3つを載せるというのは、スペース的にも厳しいということなのかもしれない。
だが、利用者からすれば、やはり載せてもらうことを切に希望したいところだ。
せめて、カタカナに声調記号を付けてほしかった。
中国語もそうだと思うが、タイ語では、綴りが同じ単語でも、声調(アクセント)が異なると別の意味になってしまうのだ。
これはどんな外国語にも言えるが、「カタカナで覚えていては外国語の正確な発音は身につかない」ということ。
それにタイ語では、日本語にない母音もいくつかあるので、カタカナでは表記に限界がある。
指さしブックには余白があるので、そこに自分で発音記号を書き込もうと思っている。
YouTubeで、ばいりんまるタイ語版を紹介した映像があったので、貼りつけておく。
ピンぼけ気味だが、指さしブックの内容も映し出されている。
収録内容のサンプル
ばいりんまるに収録されている音声のサンプルを以下に示す。
- 006
- 「いくらですか?」→「タオライ?」
- 095
- 「あれを見せてください」→「コー ドゥー アンノン ノーイ」
- 096
- 「安くしてください」→「ロッ ハイ ノーイ」
103パターンしか入っていないというのは、ちょっと寂しいところだ。
コストダウンの関係上、やむを得ないのだろうか。
会話をダイヤルで選択式なので、これ以上数が増えると、番号を選択するのも大変になるだろうが。
よく幼児向けに、音の出る本というのがあるが、いっそのこと、ああいう形で指差しブックと合体させるという手もあったのでは?
これだけのものを3000円かそこらで販売するというのは、これ以上は難しいという価格設定だろうが、買う側にとってはそれでも高いと思うかもしれない。
音声は聞き取りやすく、ヴォリュームを最大にすると、なんとか十分な音量が得られる。
よっぽど周りが騒がしい場合はこれでも不十分かもしれないが、相手の耳元に近づけて再生すれば良い。
今回のタイ行きでは、『旅の指さし会話帳』をもって行くのをやめようか。
今回はずっと「専属通訳」がついてくれることになっているし。
これは使える?
ばいりんまるには、紐やストラップを付ける穴がある。
丸っこくて落としたりしやすいので、私は紐をつけて首からぶら下げられるようにした。
ばいりんまるは、海外旅行では便利な製品だろう。
帰国後も、そこの国の言葉を覚えたいという人にも役に立つ。
タイ語の場合、一度センテンスを覚えても、声調(音の高低)まではすぐに覚えられない。
そこで、ばいりんまるの同じ文章を何度も聞き返すことになる。
タイ、韓国、中国へ旅行を考えているが、言葉がほとんど話せない。
そういう人には向いている製品だろう。
とにかく500円かそこらで買えるのだから、海外旅行を考えている人には今がチャンスだ。
もしかして、ポプラ社から収録語数を増やした新商品が出るのかなとも考えたが、その可能性は低いだろう。
これだけ安く売られているということは、よっぽど売れなかったのだろう。
けっこう役に立つと思うのだけど。
- ばいりんまる(ポプラ社のサイト) http://www.poplar.co.jp/bairinmaru/
- ドン・キホーテ(新宿東口本店) http://www.donki.com/c/shop/shop.php?shopid=29
- 出版社/メーカー: なし
- メディア: おもちゃ&ホビー
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 出版社/メーカー: なし
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログ (1件) を見る