ある男女の悩み相談のようなサイトに、ある27歳の男性が書き込んだ相談事を見つけた。
自分が1年間にわたり浮気をしていた。
それが妻にバレてしまい、家庭内別居状態だという。
妻は2歳の息子に夢中で、自分との時間を作ってくれず、さびしい気持ちから浮気に走ったという。
まず思うのは、とんでもなく幼稚な男だなということ。
小学生のガキじゃあるまいし。
で、妻が言うには、あなたに浮気をされたことがどうしても許せず、苦しい。
でも、一度だけ他の男と寝ることを許してくれれば、気が休まるかもしれないと。
ただ一度だけ他の男性と寝たとしても、彼女のトラウマは癒えないだろう。
愛する者に浮気されたことによるトラウマ。
本当に辛いものだ。
自分でも何度か同じ体験があるから、よくわかる。
トラウマとカルマ
以前にも書いたように、私はこれまで何度か、遠距離恋愛をしたことがある。
その多くの場合は、相手は外国人だった。
遠距離恋愛では、相手が浮気などしていないかなどと、余計なところで心配して、落ち着かない日々を過ごしたりもする。
特に、前述のような浮気のトラウマをもっている者にとっては。
意味もなく相手を疑ってしまったり。
相手にまったく落ち度がないのに、攻撃的になってしまったり。
いままで公の場で何度か書いているように、愛する者に浮気をされたことがあった。
そして、浮気をされている真っ最中に、精神状態が不安定になり、ただならぬ「胸騒ぎ」を感じた。
そういうことを感知してしまう(霊的)感受性をもった人間というのは、こういう時、本当に辛いものだ。
経験した者でないと、わからないだろう。
だが、私の場合、そういう不安定な感情をもたらす要因は、現世での体験だけではないような気がする。
つまり、自分の過去生の体験に、そうさせる何かがあったのではないかと。
そのような情動をもたらすエネルギーが、カルマの種子(しゅうじ)として、あるチャクラに蓄えられているのだろう。
このような強い情動を伴う体験をしたからこそ、強く思うことがある。
愛するものを悲しませることは、決してやるまいと。
タイ人の浮気
実は、現在交際しているタイ人のOも、過去に愛する者に浮気をされた辛い経験をもっている。
詳細な内容はプライヴァシーの問題があるので書けないが。
タイ人は、男女とも浮気性だという人が少なくない。
また、イサーン(タイ東北部)では、特に浮気者の女性が多いとか。
ある人によると、女性たちは夫たちに対して非常に嫉妬深く、夫の浮気に対して激しく反応する。
そのように、夫に対しては浮気を許さないくせに、自分たちは浮気をするのだとか。
そういうケースがどれだけあるのか、私にはわからないが。
浮気をする人間は、どこにでもいる。
タイでも、日本でも、他のどこの国でも。
自分が愛する女性が、浮気をしたりしたら、どうなるだろうか。
まず、「後ろの存在」が許しておかないだろう。
そのような女性を私と結びつけることは、決してないとは言えないかもしれない。
それも一つの「学び」のためだということで、敢えてそのようなカリキュラムを与えることが絶対ないとは限らない。
自分がそのような立場になって苦しめられるカルマをもっているとすれば、だ。
だが、通常の場合は、やはり許しておくことはないだろうと推測する。
私のうしろというか、そのずっと後ろ(上?)についている存在は、そのような過ちを許さない厳しいところがあることを、私はある程度わかっている。
過去の辛い体験
前述の遠距離恋愛の対象だった女性にも、二人ほどいた。
彼女が浮気の行為をしている最中に、私はそれを(霊的な力で?)察知した。
そうとしか思えない経験を、二度ほどしている。
いままでいろんな形で何度か書いているが、それは強烈な胸騒ぎだった。
そして、実際にそれは「空胸騒ぎ」ではなく、現実に起きていることを察知していたことを、後で知ったのだ。
こういう(私のような)人間もいるのだから、やはり悪いことはできない。
スピリチュアルな世界観を理解していればわかることだが、自分の行動を、誰にも見られずに行うことができるなどということは、あり得ないのだ。
誰も見てないと思っても、いつもわれわれは「見られている」のだから。
浮気はほぼ確実に人を、それも愛する人を傷つける行為だ。
そのことを知れば、スピリチュアル世界であるレベルまで霊的成長を遂げた人々ならば、それができるわけはない。
浮気をするか、しないか。
そこで、人は大きく道が分かれる。
自らを天国へ導くか、地獄へ行くか。
何十億年も輪廻転生の鎖から逃れられないか、脱する道を見出すか。
一瞬一瞬の行為に、その分かれ道がある。
タイ仏教の五戒
タイの仏教寺院へ行くと、地獄に堕ちた男女たちの阿鼻叫喚の世界が、リアルに壁画に描かれていたりする。
仏教で、出家・在家の別を問わず守らなければならない「五戒」の一つに、「不(邪)淫(ふ(じゃ)いん)」の戒がある。
それは「(間違った)性行為を行わない」という掟であり、具体的には、「自分の妻(または夫)以外と交わってはいけない」ということだ。
「間違った性行為」を犯すとどうなるかが、戒めとして、壁画にリアルに描かれているわけだ。
同様の五戒は、日本と始めとする大乗仏教にもある。
しかし、それでも平然として浮気を繰り返すタイの男女たちは、いったい何者なのだろう?
相手には浮気に対して厳しい態度をとりながら、自分たちは浮気をする。
地獄というものがあるのならば、そういう人々は地獄行き直行便だろう。