探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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スピリチュアルな「同志」との別れ


辛い別れをした直後なのに、また今日も別の別れが待っていた。
午後に、知らない人から突然に、mixiのメッセが届いた。
私の親しい友人がなくなったことを告げる内容だった。
今年の春に、亡くなっていたのだという。
胃癌になったことは本人から聞いていたが、ずっと連絡が取れず、心配していた。
最後にメールをもらったのは、昨年の夏だった。


仕事中にBlackberryでそのメッセを受信して、ショックだった。
その女性は、Divyaさんという。
私のインドネシア巡礼記に登場する女性だ。
その作品を読んだことがある人ならば、すぐにあの人だとわかるだろう。

Divyaさんのこと

Divyaさんは、優雅で華のある人だった。
関西に住んでいて、あまり頻繁に会うことはなかった。
ある時、ネット上で知り合い、ジャワ島とバリ島を二人で旅した。
男と女の関係だったわけではない。
スピリチュアルな「同志」だった。
少なくとも、私は彼女のことをそう思っていた。


私と同様に、彼女も日本や世界を聖地巡礼して、各地で世界の平和を祈っていた。
霊媒体質で、巫女のような人だった。
私と同じヴェジタリアンだった。


アンマ(アマチ)のことを教えてくれた人だった。
私よりも早く、ルルドの聖ベルナデッタ(ベルナデット)に会いにフランスへ行った人だった。
とても交友範囲の広い人だった。
とても気さくで、誰とでもすぐに仲良くなれる人だった。


今年のGW前後に、私の作品を読んだ人からメールをもらい、Divyaさんの状況を教えてもらった。
末期癌になり、昨年の秋以来食事をとらず、骨と皮の変わり果てた姿になっていたと人から聞いたとあった。
その後退院し、音信不通になったという。


mixiのプロフィールは、そのまま残っている。
mixiでは、誰かが亡くなっても、近親者から連絡がない限りその事実を知る術がなく、そういうケースが今後どんどん増えていくだろう。

トカゲの神使い

Divyaさんのmixiのアルバムを見たら、元伊勢と呼ばれる神社のひとつへ巡礼した時の写真があった。
そこに、「いぶしたブロンズ色のトカゲ」と題した写真があった。
神社の社殿のところで、トカゲが現れたのを写真に撮っていたのだ。
神社は違うが、私も「元伊勢籠神社」という丹後・天橋立にある神社へ巡礼した時に、トカゲとヘビの「神スピリチュアルな「同志」との別れ」に遭遇していた。


まず天橋立を歩いていて、大きなトカゲが前を横切っていった。
そして、奥宮の真名井神社にお参りして境内から出た直後に、こんどはヘビが現れた。
龍神系の超強力コンビの神使いというわけだ。

南海の女王さま

Divyaさんとの出逢いは、たしか彼女が私のサイトの南海の女王さまのコーナーに関心をもってメールをくれたことから始まったと思う。
あのジャワ島の畏れ敬われる海の女神、ニャイ・ロロ・キドゥル(他にカンジェン・ラトゥ・キドウルなど様々な呼称あり)のことだ。
そして、ぜひ女神さまゆかりの地を訪れてみたいという彼女の希望により、二人の旅が実現した。


私はあの頃は、まだ彼女のように各地を聖地巡礼していたわけではなかった。
ただ、のべ1年半滞在したインドネシアでは、いろんな聖地を巡ってかの国の平和を祈った。
思えば、すべてはインドネシアから始まったと言っても良い。


彼女に霊や女神さまが降りた時には、本人の表情やその場の空気がまったく変わってしまう。
目付きもまるで別人のようになる。
ああいうことまで、果たして演技でできるだろうかと思うのだ。
だから、「何かが起きているのだろう」と思ったものだった。

『地球の華』

私がライフワークとして書いている『聖地巡礼ファイル』というシリーズがある。
私が日本や世界各地を聖地巡礼した記録だ。
これを機会に、Divyaさんと旅した聖地巡礼記を、『聖地巡礼ファイル』シリーズに加えることにした。
彼女の供養として、そしていつまでも記憶にとどめておくためにも。
『地球の華』という、妖しく不思議な物語です。

(ほとんどの作品はPDFでダウンロードする形式になっています)


こちらは、『地球の華』への直リンクです。

今日(2010/11/20)、この作品の内容を少し手直ししました。
また行間が狭くて読みづらいのを改善しました。
行間が狭いままの場合、ブラウザで再読込してみてください。

同志を失って

私はいつもDivyaさんに、おちょくられていたような気がする。
関西人の彼女にとってみれば、ツッコミどころ満載だったのかも。


大切な友を失い、これ以上言葉が見つからない。
彼女はmixiのプロフィールでこの作品にリンクを張って紹介していた。
たぶん本人も、この妖しいノンフィクション作品が気に入っていたのだろう。


今の私にとっては、無二の親友を失った悲しみ、スピリチュアル世界での強力な同志を失ったという二重の悲しみがある。
だが、こちらが彼女を思えばすぐに来てくれるし、彼女が来てくれれば私も彼女のことを想うかもしれない。
霊界でまだ苦しんでいないかな。
それだけが心配だ。
執着がなかった人だから、あの世で悟るのも早いだろうと期待している。
明日はちょうど旧暦15日で、神さまにお供物を供える日だから、彼女のためにも何かお供えして般若心経を唱えてあげることにしよう。


遠く離れて住んでいても、同志という気持ちは常にもっていた。
世界中を巡礼して歩く人が一人いなくなってしまった。
また一人になった。
でも霊界で活動してくれるだろうから、本当の意味では一人ではないだろう。
彼女の分までこれからがんばることにしよう。


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