探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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『ジャワ・バリ・幽玄・夢現』


一つ下の記事で書いたように、今日から自分のWeb上の執筆作品のメンテナンスにとりかかった。
この作業はしばらく続くだろう。
今日はとりあえず、『ジャワ・バリ・幽玄・夢現(ゆうげん・むげん)』を手直しした。
このノンフィクション作品は、私が1994年〜1995年ののべ1年半にわたってインドネシア・ジャワ島で働いていた時の体験を書き綴ったものだ。


今日は、行間を修正して文字を大きくして読みやすくしたり、読者の便宜を計って、エピソードを時系列に並べ替えたりしていた。
自分で読み返していて、頭がクラクラしてきた。
内容が妖しすぎる。
だが、ここに書いたことは、すべて自分が体験した事実だ。
事実と異なるのは、登場人物や団体の名前を変えているだけだ。


しかし、よくもまあこんなに赤裸々なことを洗いざらい書いたもんだ。
…と、他人ごとのように感心してしまう。
もう今さら消せないでしょう。;;

不思議体験

この作品のタイトルは「夢現」と書いて「むげん」と無理やり読ませているが、良いことも悪いことも、本当に夢現(ゆめうつつ)の境で起きていた。
ジャワやバリでは、不思議なことが本当に日常茶飯事に起きる。
不思議大好きな人間としては、嬉しい限りだ。
だが、人間の不幸にかかわることは、やはり起きないでほしいものだが。
特に、婚約者だったDの身の上に起きたことは、可哀想なことばかりだった。


雨季に聖地へ行った時には、いつも雨を止めてもらっていたように思う。
【東ジャワの伝説の王】では、アイルランガ王の聖水を飲んで、二人とも体調が良くなった。
あれは偶然だったのか。
【命日のお知らせ】で書いた、死んだ父からの命日のお知らせ。
【黒い人騒動】で書いた、自分の霊聴体験。
霊的に封じられた家に入りたくて、「ブカ(開けろ)」と迫ってきた若者の霊。
このようなことも、ジャワだから起きやすいのだろう。

Dのこと

そのDのことだが、その後に彼女が不貞を働いたために、別れてしまった。
バリ島で働きながら日本語学校に通わせていた時に、バリ人の男とできてしまったのだ。
だが、今となっては、ちょっと可哀想なところもあった。
あの頃、ちょうど暴動騒ぎなどでインフレとなり、円−ルピアのレートが大きく変わってしまった。
いままで贈り続けていたのと同じ額を送金し続けたのが、一つの失敗のもとだった。
インドネシア人にとっては大金をもっている若い女性を、バリの男たちが放っておくわけはなかった。
私よりもその男を好きになってしまったら、もうどうしようもない。
だが、私を騙して金を受け取り続けたことは、許されることではないだろう。
この作品の「あとがき」に、Dに対する今の想いを追記しておいた。


もしかしたら、バリ人の「マジック」にかかってしまったのかもしれない。
一つの可能性としてだが、彼女ならばあり得るかもしれないとも思う。
Dは、日本人である私と一緒になったばっかりに、多くの人々の恨みを買うことになってしまった。
そういう意味でも、可哀想だった。


読み返しているうちに、だんだん悲しい気持ちになってきてしまった。
Dとの辛い別れ。
慈悲の心あふれるスラバヤの奇跡の人ナラインダス氏の死。
いろんな想いがよみがえってきてしまった。

霊的なことは避けて

この作品は、一つのエピソードが長い上に、110話もあり、とにかく全体が長いです。
あんまり気軽な気持ちで読み始めると、大変なことになるかも。
私自身も、今日1日で全部細かくは読み切れていません。
今日はどこまで読んだかを覚えておいて、少しずつ読まれると良いでしょう。


インドネシアに感心があまりない人が、読んで面白いと思うかどうか…。
不思議な話がたくさん出てくるので、そういうのが好きな人ならば面白いかもしれません。


私はインドネシア滞在中に、霊のことに深く関わりすぎてしまったようだ。
自分が臨んだことではないとしても、結果的に。
やはり霊的なことなど、あまり関わらない方が良いに越したことはないだろう。
自ら禍を呼び寄せているようなものだ。
経験したことの多くは、二人だけの霊的な力では手に負えないことばかりだった。

今後も増えていくかも

じつは、この長大な作品は今後もまだまだ膨れ上がっていくかもしれない。
まず、パサール・トッケの別の作品として書いたものがあるので、それを取り込むつもりでいる。
また、のべ1年半にわたる滞在期間中、ずっと書いていた日記が膨大な量残っている。
書くネタはまだまだあるわけだ。
その気になったら、他のエピソードを書き綴って、この作品のメニューにどんどん挿入していくかもしれない。
今のエピソードがあんまりシリアスなものばかりなので、もうちょっと気軽に面白おかしく読めるものを混ぜた方が良いかもしれない。


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