オフコース(OFF COURSE)が、20代の頃から好きだった。
よく、多重録音で「一人コーラス」などもやっていた。
まだあの頃は、オフコースがやっていた音楽が高度すぎて、時代が追いついていなかった。
オフコースが好きだというようなことは、あまり人に言えなかった。
山下洋輔や坂本龍一や矢野顕子なども、昔から隠れファンだったらしい。
要するに、玄人受けするグループだったのだ。
音楽的に高度なことをサラリとやっていたが、そういうことに気づくには、やはり音楽的な知識が必要となる。
私がよく、寂しい時にギターの弾き語りで歌う曲を3曲紹介する。
いずれも、初期の頃の曲だ。
5人になる前の方が、コーラス的にきれいだったと思う。
初期の頃は、「日本のカーペンターズ」などとも呼ばれていた。
たぶん多くの人は説明が必要だろうと思うが、カーペンターズは姉妹2人だけで多重録音により分厚いコーラスのサウンドを作っていた。
オフコースは男2人だが、同様に他の日本のバンドが真似できないような美しいコーラスを作り出していた。
オフコースの曲で特に好きなものを○曲選べというような指定は、私にとって苦痛以外の何ものでもない。
それを敢えてやるとすると、次のような曲が残る。
◎夏の終り / オフコース
アルバム『フェアウエイ』の1曲。
夏の終わり頃になるとこの曲を思い出して、切ない気持ちになってくる。
1年中夏だったらいいいなと。
矢野顕子がこの歌を特別に好きだと聞いたことがあるが、私も同じだ。
◎青空と人生と / オフコース
アルバム『Song Is Love』の1曲。
サイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』の影響をチラッと感じさせる曲。
作曲する時に、小田和正の頭の中にこの歌があったのではないか。
◎オフコース 老人のつぶやき(イメージVer.)
この世の生涯を終えようとする老人の想いを歌っている。
アルバム『ワインの匂い』の最後の曲。
曲が終わったかと見せかけて、じつはその後にオマケがあるという、いかにもビートルズ的な遊びがある。
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