探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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東日本大震災の最新情報と今後のこと


一昨日の地震で、本棚の上に置いた神棚の神鏡や神具が、いくつか落ちて割れた。
そのため、神鏡、八足台、瓶子、皿を、今日ネットショップで注文した。
今日、久々にアクセス解析を見て驚いた。
3/11のユニークアクセスが約1360、3/12が2300となっていた。
昨日のアクセス数は普段の3倍もあった。
地震」と色んな単語の組み合わせで、Googleの検索で辿りつく場合が多いようだ。
中には「ジュセリーノ」というののもあって、苦笑してしまう。
ジュセリーノ氏は『未来予知ノート』で、2012年に大阪でM8.9の大地震が発生し、死傷者が多数出ると予言していた。
だが、時期が1年違うし、場所も大阪としているから、予言が的中したとは言えないだろう。
私が知る限りでは、ジュセリーノ氏は東北の地震について一切言及していない。


一昨日発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)だが、まだマスコミで統一された呼称で呼ばれていないようだ。
気象庁は「東北地方太平洋沖地震」と命名したのに、マスコミではいろんな呼び方をされている。
東北関東大震災」、「東日本巨大地震」などとも呼ばれている。
このブログでは、地震津波の被害という意味も含めて、朝日新聞などに倣って「東日本大震災」と呼ぶことにする。
この記事では、関連の情報を昨日に続いて書いていきたい。
一人のブロガーとして今できることは、今起きていることや今後すべきことを、将来のためにも書き残すことも重要なことだと思う。

被害の増大

気象庁は今日、マグニチュードを当初の8.8から9.0に訂正した。
マグニチュードというのは対数的な表現で、人間が理解しやすい形になっている。
たとえばマグニチュードが2増えると、そのエネルギーは1000倍になる。
M9.0は、M8.8の2倍のエネルギーとなる。
結果的に、今までの日本の歴史ではまったくなかった大震災となった。
地震の規模が大きいというだけでなく、被害が非常に広範囲にわたるということでもある。
なので、被害者の救済や被害地の復興についても、非常に大きな人力や費用や時間がかかるだろう。


この大震災で、宮城県警は、犠牲者数について「万人単位になることは間違いない」と述べた。
過去100年間で、逝去・行方不明者が10万人を超えた関東大震災(1923年)に次ぐ大惨事になる見通しが強くなってきた。


昨日の記事で、地震震源Google Earthの地図で紹介した。
今日は、もう少しズームアップしたものを再度掲載しておく。
これを見ても、地震の被害がどれだけ広範囲に渡るかが推測できるだろう。
本震の震源は他の震源の円の下に隠れてしまっているが、仙台の東の牡鹿半島の沖合いのいちばん大きな円がそれだと思う。
この震源の広がりは、尋常ではない。初めて見るものだ。
色が黄色の円は、1日以上経過した地震を示している。


各地で地震津波の被害の実情をビジュアルで見たい場合は、Googleで「東日本大震災」などで検索して、いちばん上の「画像」をクリックすれば、ニュースなどの被害地の写真などをまとめて見ることができる。

救助作業の現状

自衛隊は、震災の救援のため、当初の2万人より10万人体制に増大した。
海外からの救援隊も、続々と日本に到着している。
米海軍原子力空母「ロナルド・レーガン」も仙台沖に到着し、海上自衛隊と共同で陸上への物資補給を開始した。

救援物資の不足

今日も一日中、YouTubeのTBSニュースのライブ配信をずっと見ていた。


各地の避難所では、どこも食料など救援物資の不足を訴えている。
津波の被害によって、車などの交通手段では行けない場所が多いようだ。
ヘリコプターの台数にも限りがあるから、難しいのだろう。
それ以前に、被害の場所があまりにも多いので、救援物資が不足しているというのもあるだろう。
政府による用意ももちろん必要だが、食品や薬品などの企業が協力してくれることを期待したい。

原発事故

昨日の午後、福島原発第1原発の1号機の建屋で水素爆発が起きた。
米国のメディアなども、最大級の扱いでこのニュースを報じている。
CNNでは、専門家が「核の大惨事が近い」などと危機感を表明し、「避難範囲を広げよ」と主張している。
午前中に、放射線量の値が再び上昇して制限値を超えたため、「緊急事態」の通報を国に行った。
福島第1原発3号機も、「水素爆発の可能性もある」と政府が発表している。


今回の原発の爆発は、津波によって水に使った機器が不調になったことも要因があるという。
やはり海辺の原発というのは、そのようなリスクがあるわけだ。
津波の被害に遭わないような対策も今後必要となってくるだろう。

電力不足

いくつかの原発が停止しているため、電力不足が深刻な状態になっている。
東京電力は「計画停電」を実施すると発表している。
一度に3時間をめどにして、日中の時間帯に実施するという。
都心部の「国の中枢機関」があるところ以外は、すべて停電の対象になるという。


東日本では、電力の使用を控えることが大切だろう。
コンビニ各社は、ネオンの消灯を始めた。
他の企業でも、ビルのネオンサインなどの使用を控えるなどの対処が求められるだろう。


どうしても電源が必要なところでは、貸し出しに応じるという。
その場合は、東電のカスタマーセンターに問い合わせるようにとのこと。


各家庭でも、出来る限りのことをすべきだろう。
電気暖房は、できるだけガスや石油の暖房に変える。
温水便座を使用しない。
…考えれば、いろいろあると思う。


TBSニュース配信で東電の記者会見を見ていると、不確かなところがたくさんあって、大混乱しそうだ。
3/14の計画停電の予定は、下記のページにある。
ただし、今後変更の可能性があるという。

別のところで地震が誘発される

気象庁によれば、今後もM7クラスや震度6程度の余震の可能性もあるという。
今後3日間でM7クラスの地震が余震が起きる確率は、70%。
その更に後の3日間では、50%だという。
またTBSの番組の専門家の話によれば、今回の地震で、内陸部などで誘発されて地震が起きる可能性があるということだ。
なので、今後1〜2年間ぐらいは注意が必要だと。
その場合、震源が今回よりも首都圏に近いところだったとすれば、より大きな被害が出るかもしれない。
今回の地震を教訓として、各家庭で対策を考える余地はあるだろう。

「東京大地震」による津波を考える

津波の被害が大きかった福島県では、「もう海のそばには住みたくない」という住民もいる。
津波は、通路が狭くなるところを通ると波が高くなる。
また、湾がV字型になって奥へ行くほど狭くなっているところも、津波の被害が大きくなりやすい。
今回は、場所によっては海岸から4キロ離れたところまで津波の第一波が届いている。
海辺からちょっと離れているといっても、安心はできない。


東京で大地震が起きた場合、または東京湾津波が来た場合のことを考えてみる。
今回の東北地方太平洋沖地震津波に匹敵するものが来た場合、海辺から4キロぐらい離れたところまで津波が届くかもしれない。
そういう前提だと、津波は皇居のあたりまで達することになる。
東では、目黒駅あたりまで津波が届くことになる。
もっとも、これは海抜を考慮していなくて距離だけでの想定なので、実際は高台ならば大丈夫ということもあるだろうが。
ちなみに、海抜10m程度のところならば、津波が押し寄せる可能性があるということだ。


東京都23区の湾岸部や東部に、海抜ゼロメートル地帯が広がっている。
足立区、葛飾区、江戸川区墨田区江東区などが含まれる。
この地域には、150万人もの人々が暮らしているという。
東京23区のように海抜が低いところでは、土地を買う時に海抜も留意した方が良いだろう。
たとえば私が住む東京都小平市は海抜80mで東京湾から20キロ以上離れていて、津波のことなど考えずに済む。
地震のことだけ想定していれば良い。

危ない原発は?

日本には現在、17ヶ所の原子力発電所があり、61基ほどの原子炉が稼働している。
これだけ小さな国で、これだけ原発が密集している国は他にないだろう。
すべての原発は、海辺に建設されている。
その沖合いで大地震があれば、今回の地震のように、影響を受けることになる。


地震大国の日本で、「想定外の」地震が起きた時のことを検討する必要がある。
特に、大きな地震の可能性があるところの原発では。
もっとも、「危なくない原発」などないわけだが。
日本のどこに原発があるかは、下記のページで確認できる。

Web上で義勇金を受け付けているところ

はてなでは、東北地方太平洋沖地震について、ポイントで義勇金を寄付することができる。


また、Web上で義勇金を受け付けているのは、以下のところがある。

「不屈の日本」

以下は、Yahooニュースより。


米国のウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、12日に「不屈の日本」と題する社説を掲載した。
社説は地震大国日本の技術力と「備え」を讃えて、「日本は経済が低迷し、政治家の失態に国民の大部分は当惑しているが間違ってはいけない。日本の産業力は依然として偉大だ」と書いた。


またニューヨーク・タイムズ(電子版)紙は11日に、阪神大震災当時に東京支局長だったニコラス・クリストフ氏がコラムを書いている。
それによると、クリストフ氏は阪神大震災時の取材で、崩壊した商店街で略奪がほとんどなかったことや、支援物資の奪い合いが生じなかった事例を紹介している。
「日本人の忍耐力や冷静さ、秩序は実に高潔だった」と説明し、「今後、それらが示されるだろう」と期待している。


まず、日本は地震津波・台風・火山噴火などの自然災害に遭うことに慣れているということがある。
もっとも、それは「通常の地震」について言えるわけで、今回は歴史上で体験しなかった大災害だったわけだが。


政治的混乱や自然災害に際しても、略奪などの行為がほとんど起きないというのは、確かだろう。
これは日本人特有の美徳として、大きく取り上げられて良いことだ。
人間というものは、その根底に、誰も見ていなければ悪いことをやってしまうという部分が多少なりともあるかもしれない。
だが、日本人には、その辺のことにも自然に自制心が働くようなところがあるのではないか。


被災された方々も、家や家族は失っても、自分の命は助かったわけだから、なんとか希望をもって生きていって欲しいと思う。
こういうことを書いている自分も、首都圏で大地震でも起きれば、明日は我が身かもしれない。
今回の地震で、いろいろ考えさせられることがあった。
自分にできること。
それは、宏観現象や「体感」による地震予知の探求であり、また今までのように各地へ聖地巡礼して祈ることでもある。
今回の震災で亡くなられた方々の慰霊の祈りもしなければならないだろう。


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