10/28(土)、神奈川県横浜市鶴見区の総持寺(そうじじ)へ聖地巡礼した。
前日に後ろの存在に伺ったところ、その1ヶ所だけ巡礼するようにと指示が出た。
3年前に初めて聖地巡礼したお寺だ。
毎週土曜日は、小平市国際交流協会がやっている日本語教室へサルちゃんが通っている。
それが午前中で終わってから、西武線・中央線・山手線・京浜東北線と乗り継いで、14:00頃に鶴見駅に着く。
そこから徒歩7分ほどで、総持寺の門前に着く。
総持寺について
総持寺は、曹洞宗(禅宗の一宗派)の大本山として知られる。
ちなみに百瀬家の宗旨は曹洞宗だ。
長野県諏訪に檀那寺がある。
総持寺の御本尊は釈迦如来。
曹洞宗には、大本山が二つある。
福井県にある永平寺と、横浜市にある總持寺だ。
釈尊の教えを日本に伝え、永平寺を開かれた道元禅師を「高祖」とし、總持寺を開いて教えを全国に広められた瑩山禅師を「太祖」と仰いでいる。
そして、この二人の祖師を「両祖」と呼んでいる。
総持寺へ
総持寺の参道では、鶴見大学の学園祭「紫雲祭」で、バザーや出店が出ていた。
このお寺は、とにかく広い。
約50万平方メートルあるという。
正門を入ってから、大祖が祀られた大祖堂(だいそどう)まで、600メートルぐらい歩かなければならない。
仏殿
まず最初にお参りするのは、やはり仏殿だろう。
ご本尊の釈迦如来が祀られているお堂だ。
太祖堂の方が巨大だというのが、私には納得できない。
日本の仏教は、おかしなところだらけだ。
お堂の中には入れないので、前に立って二人で祈る。
事前にサルちゃんに、神社仏閣では最初に自己紹介をするようにと教えておいた。
名前、生年月日、住んでいるところ。
そして、宇宙と世界全体の平和を祈る。
地震鎮静の祈りも。
本当の祈りの仕方を少しずつ仕込んでいけば、ひとりで祈るよりも少しは力が増すだろう。
タイ人だから、「タムブンをすることになるんだよ」といえば、一発で意味するところを悟ってくれる。
タイ語で「タムブン」とは「徳を積む」というような意味がある。
仏教徒であるタイ人たちは皆、「より良い来世」を願って生きているのだ。
聖観世音菩薩
次に、隣に建つ聖観世音菩薩の前でお祈り。
文化勲章受章者の北村西望作の「聖観世音菩薩」像だ。
高さ6〜7メートルあり、アルミ合金製だとか。
ちなみに、観音さまはタイ語では「ジャオ・マェ・クァン・イム」という。
タイの仏教は上座部仏教だが、なぜか大乗仏教の観音さまを信仰している人々がいる。
中国人たちがもたらしたのだろう。
サルちゃんも、信仰とまではいかないが、お姿を見てすぐそれとわかったようで、手を合わせていた。
私にとって観音さまは、前世からの深い御縁がある仏さまだ。
大黒尊天
香積台(こうしゃくだい)という建物は総受付となっているが、その奥には大きな大黒尊天さまが祀られている。
高さ180センチで、木造の大黒天としては日本最大だという。
大黒さまの前で、二人で祈る。
仏教の仏さまの中で「天」がつくのは「天部」といって、そのほとんどは古代インド・バラモン教の神々が密教に取り入れられ、仏の守護神である護法善神となったもの。
大黒天は、シヴァ神の異名の一つであるマハーカーラが仏教に取り込まれた結果の神さまだ。
家でお祀りしている七福神さまに拝む時に、なぜかいつも明るい光を感じる。
だが、この大黒尊天の前で祈ると、うまく表現ができないが、「黒い力」のようなものを強く感じた。
マハーカーラのマハーは「大いなる」、カーラは「暗黒」を意味する。
世界を破壊する時に、恐ろしい黒い姿で現れるという。
日本では大国主信仰と習合した結果、柔和な顔をしているが、本来は暗黒面をもった怖い存在なのだ。
そう考えると、ここで感じた「力」について、妙に納得する。
津波の危険?
この日、総持寺に巡礼させられたのは、どういう目的なのだろうか。
お祈りの目的を伺うのを忘れていた。
うちでは七福神さまをお祀りしている。
経済的に困窮しているから、そのせいもあるのだろうか。
鶴見のこのあたりは、鶴見川が横浜港に流れ込むあたりに位置する。
東海や相模湾沖の大地震による大津波が来襲したら、危険なところだろう。
そういう意味合いもあるのだろうか。
いつものように、あまり考えたくない可能性だ。
それをなんとか食い止めて大難を小難に替えてもらうよう祈るのが私の役目だが。
私のいままでの聖地巡礼は、神道の神社が圧倒的に多かった。
サルちゃんと一緒になって、これからは仏教寺院へ行かされる機会も増えるだろう。
うしろの存在が「神道の人」だから、本来ならば「墓地の汚れ」を嫌うのだろうが。
だが、その存在から「ブツ(仏)も学べ」と前から言われているので、ちょうど良いだろう。
※後日、聖地巡礼ファイル動画版をYouTubeに投稿します。
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