今日、はじめて東京スカイツリーへ行ってきた。
金を払って展望台には上らずに、下で写真を撮ってきただけだが。
サルちゃんが言うには、一人3000円も払って展望台に登るのはもったいないので、下で写真だけ撮って来ようと。
それで、行くことにした。
スカイツリーで出逢った「ミラーおじさん」のことも書くことに。
西武新宿線→山手線→京浜東北線→地下鉄銀座線→東部スカイツリーラインと乗り継いで。
iPhoneの乗換案内アプリでいちばん早いルートとして出たが、ベビーカーがある場合はなるべく乗り換えが少ないルートで行くべきだった。
帰りは、東部スカイツリーライン→地下鉄銀座線→中央線→西武新宿線のルートにした。
サルちゃんが、あらかじめ情報を得ていて、東京ばな奈のスカイツリー限定ヴァージョンで豹柄のがあるという。
スカイツリー駅を降りたところにちょうど東京ばな奈の店が出ていたので、後で買うことに。
スカイツリー駅を出ると、もう目の前がスカイツリータウンだ。
浅草から歩くと15分ぐらいらしい。
634メートルは世界一の高さ。
展望台の入場料も世界一?
液状化は大丈夫?
スカイツリーのすぐ横を、北十間川が流れている。
それで、即思ったのは、
「川辺にこんな高い塔を建てて、ただでさえ川の周辺は液状化現象が心配されるのに、大地震の際に大丈夫なのか?」
ということ。
液状化対策は当然それなりにされているだろう。
だが、阪神淡路大震災や東日本大震災でも、自然災害による被害は最新のはずの科学技術の想定を嘲笑うように越えていった。
ミラーおじさんとの出逢い
スカイツリーの根本では、うまく記念撮影ができない。
前にある小さな公園で撮ろうとしたが、ダメだ。
タワーがあまりにも高すぎて、天辺までアングルに収まり切らないのだ。
そこで、前を流れる北十間川の橋を渡って向こう岸へ行くことに。
そこでもまだ、天辺まで収まらない。
iPhoneで何枚かなんとか写真を撮ったが。
そこへ、近くにいたお爺さんがサルちゃんに声をかけた。
自転車のサドルに大きな凸面鏡を取り付けていて、そこの前で写真を撮れと言っている。
「いくら?」とサルちゃん。
「ノーマネー」という答え。
それで、龍矢を抱っこして、私がiPhoneを凸面鏡に向ける。
お爺さんは、もっと下にiPhoneを構えろとか、アドバイスしてくれる。
凸面鏡のお陰で、バックのスカイツリー全体が簡単にアングルに収まる。
2枚ほど撮ったが、ご覧のとおり、塔のトップまで写っている。
お礼を言って別れる。
お爺さんは、他の人たちにも声をかけている。
スカイツリーの名物男だった
それにしても、ああいうことを無償奉仕でやっているとは偉い。
察するところ、人に喜ばれることをするのが好きなのだろう。
いかにも優しそうな顔をしていた。
ちょっと温かい気持ちになれた一時だった。
「さっき会ったお爺さん、たぶんこの辺で名物男になっているのではないか」
そう思って、後でググってみると、やっぱり色々出てきた。
あのお爺さんは、近所に住む谷伸吉さん。
69歳になるという。
「仕事を引退してから地元の役に立つようなことを探していた。みんなに喜んでほしくて」と語る。
そして雨の日以外は頻繁に現れ、自転車に取り付けた凸面鏡の角度をベストになるよう調整している。
凸面鏡というのは、よく考えたものだと思う。
週間SPAの記事には、こうある。
「2年半前、俺自身がスカイツリーと記念撮影がしたくてさ、あの凸面鏡を持ってツリーの下に行ったの。そしたら、通行人に『私たちにも貸して』って言われて。気づいたら行列ができていたんだ」
「こういう人が今の日本にもっといるといいな」
そう思った。
自分のこと、自分たちのことばかり考えてる人があまりにも多いから。
- すみだ経済新聞「凸面鏡使い東京スカイツリーと一緒に記念撮影−「ミラーおじさん」人気に」
http://sumida.keizai.biz/headline/38/