Amazonで『日本人ならぜったい知りたい 十六菊花紋の超ひみつ』(中丸薫著)の古書で入手した。
定価1,900円もする本だが、2年前の本で、Amazonユーズドでけっこう安い値段で出回っている。
この著者の本は、通常は敬遠するところだが、小林隆利氏との対談が掲載されているという意味で、個人的には非常に貴重な本だ。
小林隆利氏は、自称「明治天皇の孫」で、仁(しのぶ)内親王の息子とされている。
もちろん、そのような内親王は「公式には」存在しないので、もし本当だとすれば、御落胤(らくいん)ということになる。
小林氏について詳しいことは、下記の過去の記事で書いているので、ご存じない方は、まずそちらを読むことをお薦めする。
- 神道はユダヤ教である!?
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20051026/shinto - 明治天皇の孫が語るキリスト教と皇室
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20070317/tenno
『十六菊花紋の超ひみつ』
日本人ならぜったい知りたい 十六菊花紋の超ひみつ ユダヤと皇室と神道 (超☆わくわく)
- 作者: 中丸薫,ラビ・アビハイル,小林隆利,久保有政
- 出版社/メーカー: ヒカルランド
- 発売日: 2011/01/25
- メディア: 単行本
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この本は、こちらも自称「明治天皇の孫」という中丸氏の著書だが、この件に関しては、否定的な説をネット上でよく見る。
東日本大震災の直前に発売された本書は340ページ以上もあり、その前半はイスラエルの機関AMISHAVのメンバー3人との対談で占められている。
アミシャブは古代イスラエル10支族の末裔を世界中から探し出しているところで、日本もその目指す国の一つとなっている。
この長老3人との対談は、中丸氏が陰謀論やUFOやスピリチュアルな怪しい話題を立て続けに出して、超敬虔なユダヤ教徒の3人とは話が噛み合っていなかったりする。
第2部は『明治天皇の孫二人が語る「皇室とユダヤ 最後のひみつ」』となっていて、中丸氏と小林氏の対談が55ページぐらいにわたって書かれている。
「小林隆利」でググってみるとわかるだろうが、この人に関する情報は極めて少なく、自著もない。
この本では、その小林氏が語る新たな情報が色々得られて、買って良かった。
本当だとしたら大変だが
小林氏が語る皇室の秘密や古代イスラエルやキリスト教に関する事項には、もし本当だとしたら大変なことだというものがある。
まず、小林氏が本当に明治天皇の孫なのかということから探求は始まるが、これについては、調べるにつれて、もしかしたら本当かもしれないという方に傾きつつある。
こちらのページの中ほどに、小林牧師の写真がある。
80代後半というお歳からすると、もう隠居されているのだろう。
まず、この人自身が真面目そうで敬虔なプロテスタントの牧師であり、明治天皇の孫という話をでっち上げるような人物にはあまり思えないというのがある。
もちろん、「はじめに結論ありき」ではなく、これからも深く探求しなければならないテーマだ。
中丸氏は、自分のインスピレーションか何かでは、過去生で、聖書の志士デボラだったり、赤子のモーセを助けたエジプトの王女だったりすると語る。
恐れ多くも天照大神の生まれ変わりだとも言っているそうだ。
ああそうですかと言うしかないが。
対談の中で、イスラエルへ行った時は、そういう(アヤシイ)ことをあまり話さない方が良いとAMISHAVメンバーに忠告されたりしている。
神道はキリスト教
この本の中で、小林隆利牧師が語っているものとして、特に重要だと思われることを紹介する。
まず、母の仁内親王は、小林氏が成長して、日本の国について意識するようになった時に、初めて次のようなことを語った。
私の父(明治天皇)が言われたのよ。『日本は神道だが、神道はもとはユダヤ教である。天皇の権限で日本の歴史を調べたが、神道は紀元前にはこの日本にユダヤ教として入って来た。そして、のちに入って来た原始キリスト教に習合されている。だから日本はキリスト教が中心になってくるべきだ』と。
(中丸薫他著「十六菊花紋の超ひみつ」、ヒカルランド)より
前述の「神道はユダヤ教である」の記事で引用した内容とは多少異なっていて、『ハーザー』誌のインタビューでは、後半部分は「そしてキリスト教はユダヤ教を完成させるものだ」と語っていたが、こちらの方がよりはっきりとわかる言葉になっている。
つまり、神道は本当はユダヤ教であり、またキリスト教でもあるのだというのだ。
それは、天皇の権限で調べてわかったことだった。
仁(しのぶ)さまの言葉は、こう続く。
仁さまはよく明治天皇から「日本の国は古代からユダヤの流れなんだよ」と聞かされていたという。
そして、天皇の人生で大事なこととして、明治2年4月、フルベッキが東京に来てくれたことが一番良かったとも語っている。
フルベッキ氏については、また別の機会に書くことにする。
中丸氏は、明治天皇は、南朝の末裔の大室寅之祐氏が入れ替わったものだという説を主張する。
よく知られた陰謀論だ。
つまり、その人物が二人の祖父だというのだ。
だが、小林氏は、そのことについて何のコメントも発していない。
ということは、自分はそんな説を認めないということなのか。
小林牧師が語る驚くべき内容
その他に、小林牧師が語る興味深い内容を以下に挙げておく。
- 中東のムスリム諸国では、イエスのことをイセ、イス、イシュ、エシュと呼び、伊勢神宮の名称に近い。
- 秦氏が創建した稲荷大社の「イナリ」は元来アラビア語で「尊いもの」「光かがやくもの」の意味。
- フルベッキは日本を「聖書に記された特別な民族」と位置づけた。
- 昭和天皇はご幼少の一時期、川村純義中将の実家で育てられたが、川村中将の娘の花子が、昭和天皇の本当の生みの母だった。
- 昭和天皇は、明治天皇と川村家のある女性との間の子供だと以前から聞いていた。
- 仁内親王と昭和天皇は、明治天皇を父とする(同母の?)兄弟だったことになる。
- 明仁さま(今上天皇)は、昭和天皇の皇子ではなく秩父宮のお子さま。
以上に挙げたことを、そのまま受け取るわけではないが、最後の4項目などは、本当だったら日本の歴史がひっくり返る大変なことだ。
天皇には多くの側室がいて、みな自分の子供を天皇にさせたいので、皇室内で事故に見せかけて継承権のある子供を殺したりするといった噂もある。
そのために、昭和天皇はご幼少時に一時期、(安全のために?)親元を離れて暮らしていたという人もいる。
今後さらなる探求をしないと何ともいえないところだ。
小林牧師は、昭和天皇や今上天皇へ多くの手紙を送っていたという。
その手紙が、昭和天皇の枕元にたくさん置いてあったということで、宮内庁の人や天皇の侍従が小林氏のもとを訪ねてきたこともあった。
やはり、「何かある」のではないか。
より詳細を知りたい人は、この本を買って読んでみてください。
Amazonで「小林隆利」で検索すると、この本しか出てこない。
それだけ貴重な本です。
他の内容として、久保有政氏の英文Webページの翻訳など、資料的なものもある。
今ならばAmazonで古書を数百円で買えます。
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