今朝、サルちゃん(タイ人の家内)と息子の龍矢が帰国した。
二人は8月から2ヶ月間帰省していた。
帰国のANA便はほぼ満席だったが、妊娠中ということで配慮されて、両脇のシートが空席だったので、龍矢も席を占有して眠ることができたそうだ。
おなかが大きくなっている状態で、膝の上でずっと寝かせていたら、かなり辛かっただろう。
今日は休みを取って、始発で羽田へ迎えに行ってきた。
今日2回目の、やなせたかし氏に関連する記事を。
やなせ氏が亡くなったことにより、国民栄誉賞の声も出ている。
だが、アンパンマンはけっこう嫌いな人も多いようだから、どうだろうか。
Facebookで、やなせたかし氏が亡くなったことを投稿したら、一部のタイ人の友達以外、外国人から「いいね」が付かなかった。
Wikipediaの「それいけ!アンパンマン」の項によると、アンパンマンは、米国、韓国、香港、台湾、タイ、中東で放送されていて、ヨーロッパでも放映されたことがあったという。
だが、ドラえもんなどの人気アニメほど知名度が高くないのだろうか。
タイでの認知度
サルちゃんに、子供の頃にアンパンマンをテレビで見ていたかと聞くと、見ていなかったという意外な返事。
ドラえもんやクレヨンしんちゃんや一休さんは大好きで見ていたと言っていたのに。
一休さんが人気があるとは、さすが仏教国タイだ。
調べてみたら、なぜアンパンマンを知らなかったのか、わかった。
アンパンマンは、タイでは5年ぐらい前からやっと放映され始めたらしい。
海外では人気がない?
では、他の国ではどうなのだろうか。
ハピズムで下記の記事を書いたときに、「アンパンマンは海外でも人気があり…」と書こうとしていたが、はたして本当にそうだろうかと疑問があって、書くのを控えた。
「発言小町」という女声向けQAサイトで、こういう質問を見つけた。
外国人の夫がいる日本人女性によれば、夫がアンパンマンを嫌いだという。
その理由としては、アンパンマンが自分の顔を人にあげるのが、残酷で不潔だからだそうだ。
他にネット上を探して見ると、やはり自分の顔を人に与えるところで嫌悪感を抱かれることが多いようだ。
グロテスクだとか、カニバリズム(食人文化)を連想するという意見も見られる。
こちらのブログでは、米国人の反応が書かれていて参考になる。
米国人の夫が、アンパンマンを怖がったり、子供に見せるなと言うとか。
- アメリカ人は、なぜアンパンマンが嫌いか?〜アメリカで”あんぱんまん”が放映されない理由〜
http://d.hatena.ne.jp/kuboyumi/20090716/1247846774
欧米人には、自分が犠牲になって相手に幸せになってもらうような考えを理解できないようだ。
それと、やはり「野蛮な」カニバリズムが、どうしてもダメらしい。
自己犠牲の精神が理解されない
前述のハピズムの記事で、アンパンマンにはナザレのイエスと重なり合う部分が多いことを書いた。
だから、そういう要素がクリスチャンである欧米人には共感を得るのではないかと勝手に考えていた。
だが、そうではないようだ。
日本人の中にも、アンパンマンは嫌いとか苦手だという人がけっこういるようだ。
ハピズムの記事では、Twitterでの拡散数がすごく少なかったのは、そういう理由もあるのだろうか。
考えてみると、米国のスピリチュアルムーブメントでは、「自己犠牲」という概念が希薄なように思われる。
まず初めに「自分」があって、その自分の利益のためにスピリチュアル的なものを利用するという要素が強い。
日本人や他のアジア人が美学として持っている自己犠牲の精神は、欧米人には理解できないのだろうか。
欧米人の絶対的自我は、自己犠牲を許さないのだろうか。
だが、欧米で自己犠牲が受け入れられないというのは、やはりキリスト教の根本精神と相容れない部分があるだろう。
イエスが説いた真実の「愛」=アガーぺは、自己犠牲によってしか成り立たないものではないか。
今後も探究していきたいテーマではある。