探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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『震災で本当にあった泣ける話』(イースト・プレス)を読んだ


久々に"読書”タグを付けた。
先日、近所のブックオフのコンビニ本コーナーで見つけた本。
『震災で本当にあった泣ける話―3.11、あの日何があったのか被災地で聞いた「ひとりひとりの物語」』
イースト・プレスから発行された、定価500円の、いわゆる「コンビニ本」だと思われる。



この本は、東日本大震災の直後に発行された本。
主に、大震災の際の感動的な話を集めた本だ。


以前から書いているように、コンビニ本だとバカにできない。
というか、私はコンビニ本マニアかもしれない。
1冊の廉価版の本に、様々な本の「エッセンス」が含まれている。
そういう意味では「お徳版」だろう。


私は本当に小説とかフィクションとかが嫌いで、前世で小説家に殺されたのかもしれない。(^^)
ノンフィクションだと思って読み始めた本が、実は小説だとわかった時のがっかり感。
もう本当に本を放り出して、それ以上読まない。
このリアル世界で起きる出来事こそ感動的であり、また「不思議」もあるのだと常々思うのだ。
それに、”娯楽”で本を読む暇は、この人生ではほとんどないというのもある。
「不思議な話」なんて、実話でなければ何の意味もないのではないか。


以下に、この本の中で特に感動を覚えた話を書いておく。

◎「お父さん、お願いだから先に逃げて」車いすの妻をちゃぶ台に乗せて冷水の中15時間耐えた

悪性のリウマチにより車椅子の生活を送る妻を津波から必死で助けた男性。

被災地のラジオから流れた『アンパンマンのマーチ』子供たちから大歓声

岩手で両親を失い、被災地生活を送る9歳と7歳の兄弟は、塞ぎこんで泣いて過ごしていた。
だが。ラジオから流れる『アンパンマンのマーチ』を聴いて変わった。

なんのために生まれて、なにをして生きるのか
わからないまま終わる そんなのはいやだ

孫正義「やりましょう!」自分は偽善者と呼ばれてもいいんです

避難所を訪れたソフトバンク社長・孫正義氏は、「彼らは、あの時の私だ」と、極貧の少年時代を思い出した。

◎迷惑ばかりかけてたオレたちに避難所のみんなはやさしかった「暴走族を解散してボランティアをやりたい」

「なんとか役に立ちたい」
避難所で人の優しさに触れ、チームを解散しボランティアチームとして再生した。

◎首都圏大パニック 交通機関が全てストップした3月11日 あちこちに助け合いの輪が…

帰宅できず駅で寝ようとしたが、冷えきったコンクリートが体温を奪った。
そこへ、「寒いから使え」とホームレスがダンボールを配ってくれた。

◎自分の命と引き換えに娘を助けた母親 致命傷を負いながらも 竹やぶにしがみついて放さなかった

こういう例はたくさんあったのではないか。

◎「小さな地震でも逃げろ」祖父の言葉を信じて助かった 今度は、自分が語り伝えていく

「海をなめたらいかん、人間の知恵なんて、いざというときはなんの役にも立たない」

◎わが子を助けようと命を落とした母親 そして、自らの判断で町中に津波警報を出した20代女性

1960年M9.5チリ地震津波の時。
岩手県の郵便局に勤める女性の判断で地域の加入者に片っ端から電話をかけまくり、多くの命を救った。


読んでいて涙が出てきた話もあった。
いつか、自分も、こういう人を感動させる本を書きたいな。
そう思った。


もう絶版だけど、今ならばAmazonで1円からあります。
事情はよくわからないが、「文庫ぎんか堂」というところからも出ている。
こちらはまだ新刊とKindle本を買える。


拙著、現在Amazonで絶賛品切れ中。
他のネット書店ならばあるかも。
大きい書店で見かけたという情報も入っています。
コンビニでは、そろそろ消えていく頃かも。
「えっ!そんな早く?」と驚かれるかもしれないけれど、そういうもんみたいです。


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