昨日TOCANAに掲載された私の村井俊治氏の記事は、Facebookでは「いいね」が現時点で630個ほどついている。
これだけ多いのは、ハピズム/TOCANAで執筆してきた100以上の記事の中で、はじめてかもしれない。
いまの日本は、火山噴火、台風、地震など自然災害の話題で持ちきりだ。
噴火によって発生した有毒ガスや雨が、捜索を阻む。
日本には110の活火山があるが、噴火の直前予知に成功したのは、平成12年の北海道・有珠山(うすざん)が初のケースだった。
多くの火山では予知は難しく、今回の御嶽山のように水蒸気爆発は特に困難とされる。
予算や人材の不足も重なり、研究や観測も十分とはいえない。
日本の火山研究
これだけ科学技術が発達した国で、しかも世界有数の地震大国、火山大国でありながら、大災害を事前に予測できない。
日本の火山学者は少なく、火山学を志す若手も減少傾向にあるという。
火山の噴火は頻繁には起きないので短期間で研究成果を出しにくく、現在の成果主義になじまないというのも理由としてあるようだ。
火山に登るな?
いまネット上で話題になっているのが、火山学者の鹿児島大学准教授・井村隆介氏のTwitterツイートだ。
井村氏が10月1日に書きこんだツイートでは、『記者「二度と被害を出さないようどうすべきでしょうか?」私「火山に登らないことですね」』という内容だった。
非常に突き放した言い方と捉えられ、批判の声が強くなっているようだ。
火山噴火の被害に遭わないようにするには、火山に登らないこと。
当たり前といえば当たり前だが、日本に110ある火山に登る際には、噴火のリスクがあることを常に忘れないという意味では、一理あるだろう。
特に御嶽山は、日本有数の「信仰の山」「神の山」だ。
松原照子さんは、富士山が世界遺産に登録されて登山者が増えることにより、噴火の時期が早まるのではないかと警告する。
私は若い頃に山登りが好きで、山に登る前には常に山の神様に手を合わせて、「これから登らせていただきます、よろしくお願いします」と祈る。
そのためか、雨にふられることもほとんどなく、常に安全な山行ができた。
神が住む山に人間がズケズケと入って行くことは、本来は慎まなければならない。
たとえ登るとしても、前述のように許しを得るべきだろう。
前述のような数千・数万の犠牲者が出るような災害が起きた後では、「自然を甘く見てはいけない」ということが教訓として語られる。
だが、それがいつしか忘れ去られた頃に、新たな災害が発生する。
正常性バイアス
「自分(たち)は絶対だいじょうぶ」という偏見が、被害を大きくさせてしまう。
これを災害心理学などでは「正常性バイアス(normalcy bias)」と呼ぶ。
このような偏見をもっている人々の間では、いざという時にパニックになり、どうして良いかわからない。
これに対し、常に「最悪の想定」を頭に叩き込んでいる人々の間では、「ついに来たか!」という想いのもとで最悪パターンに対する対策が頭脳メモリから呼び出され、しかるべき行動を取ることができる。
これは「無用な心配」ではなく「周到な用意」と呼ぶべきものだ。
必要以上の心配は何ら創造的なアウトプットをもたらさないが、十分な防災対策は自分や周囲の命を救う可能性を引き出す。
台風と地震
今は台風18号が日本に接近中で、更に19号も発生している。
この影響で、日本の広い範囲で大荒れの天気となる可能性があり、気象庁は台風に対する早めの備えを呼びかけている。
常に「自分は大丈夫」と思わずに、家の外で風に対する対策は大丈夫かとか、自分が住む地域の予想などに関する情報を十分集めることが大切だろう。
台風接近中などの時には、むやみに外へ出ないことも大切だ。
登山はもちろん、どこかへ遊びに行くという程度でも同様だ。
「自然を甘く見ないこと」
これを常に頭に叩き込んでおくことだろう。
地震も、今日10月3日9時57分頃には、岩手県沖でM5.5、最大震度4の地震があった。
ラドン濃度が高めのところなど、いろいろと前兆も見られる。
10月8日には皆既月食も見られるが、この前後には満月トリガーとして起きる大きな地震に注意が必要だろう。
特に台風一過がトリガーとなり、通過した後で地震が起きる可能性を考慮しなければならない。

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Playing with Guinia pigs 井の頭のモルモットと遊ぶサルちゃん - YouTube