11月22日に長野県神代断層地震が起きた後も、各地で地震前兆かもしれない現象が色々見られる。
今日は、それら宏観異常現象のうち、海中・陸上の生物の異常と地震雲について紹介する。
海の生物の捕獲・打ち上げ
11月24日、ダイオウイカが福井県若狭町・常神半島沖の定置網にかかっていた。
11月27には、富山県の新湊沖約3.3キロの富山湾で、シロエビ漁の底引き網に全長6.3mのダイオウイカがかかり、新湊漁港に水揚げされた。
こちらの朝日デジタルのページで、動画も見られる。
ダイオウイカと地震との関係は、今年2月のTOCANAの記事で書いたが、カグラザメなどに比べると事例は少ないけれど、あるかもしれないといったところ。
日本海の海水温が、このところずっと高い値が続いていた。
だが、今朝のマップを見ると、ちょっと収束してきたかな。
海水温は例年より低くなっている時も地震と関連するというが、
そういう意味では、宮城沖と東京湾が真っ青になっている。
これから寒くなってくると、特に日本海では深海魚の捕獲が多発する。
なので、必ずしも地震とは関係ないかもしれない。
もっとも、海水温が高くなるのは地震の前兆である可能性もあるので、微妙なところ。
もうちょっと地震と関連がありそうなのは、普通のイカ。
有明海の沿岸でイカが大量発生し、熊本港などでは大勢の釣り客で賑わっているとか。
イカはイカンなー。
ちなみに、インドネシア語で「イカン」はイカでなくて「魚」の意味です。
無駄知識講座は更に続く。
インドネシア語を勉強したことがある人は必ず耳にしたことがある川柳みたいなのがあって。
「飯はナシ、魚はイカン、菓子はクエ」
(飯は無し、魚はいかん、菓子は食え)
(ご飯=nasi、魚=ikan、菓子=kue)
これの亜流として、このあとに「死ぬのはマテ」というのが付くのもある。
(死ぬ=mati)
ナシはナシゴレンでも知られてますね。
ちなみにゴレン(goreng)は炒める・揚げるの意味。
ナシ・チャンプゥル(nasi campur)は色んなおかずを乗せた定食みたいなもん。
バリへ行ったことある人は食べたことあるでしょう?
チャンプゥルは「混ぜ混ぜ」の意味だけど、このマレー語起源の言葉は沖縄にも伝わって、「ゴーヤーチャンプルー」みたいに同じ意味で使われる。
なんでそんなにインドネシア語を知ってるかって?
1994年から1年半ほど、ジャワ島でソフトウエア開発をしていたからですよ。
元カノが英語を話せないので、必死に覚えました。
あーイカン。
イカン・バカールが恋しくなってきた。
中部ジャワ・ジョグジャカルタの南方の海辺だったかな。
海で獲れたばかりの魚を焼いて、サンバルだけを付けて食べるの。
あれだけ美味しい魚は食べたことなかった。
イカの話に戻って…。^^;
三陸沖の漁民たちの言い伝え「鰯でやられて烏賊で助かる」が頭に焼き付いて離れない。
大地震・津波の前にイワシが岸に押し寄せ、津波のあとでイカが多獲されるという。
「地震の前じゃないんだ」と安心するのは早い。
「南海地震は予知できる」の記事で書いたように、昭和南海地震の年にはイカが豊漁だった。
鳥取県の境港では、ヒトデが大量発生して騒動になっている。
漁船の甲板を埋め尽くす大量のヒトデが、境港市沖の美保湾で秋から大発生しているという。
これも日本海か…。
北米西海岸でも、この1年半の間に、広い範囲で数百万匹のヒトデが死んで、海底が白い屍に覆われるという事態になっているという。
動物前兆には本を書いているくらいで詳しいつもりだが、ヒトデと地震との関係は聞いたことがなく、関係性は未知数だ。
11月27日朝、茨城県鹿嶋市下津の下津海水浴場にザトウクジラの死骸が打ち上げられているのが見つかった。
26~27日は波が高かったため、方向感覚を失って群れをはぐれたか、弱っていた個体が波に逆らえずに打ち上げられのではないかという。
陸上の動物の異常
11月25日頃から、高知県の室戸半島あたりで、ミミズが大量発生しているという。
こちらのブログによると、野根海岸から佐喜浜町の入木あたりまで、国道55号線上に多数の大きなみみずが出て這い回っていた。
このブログによると、26日~27日には甲浦の奥河内の町道でも多数のミミズが目撃されていて、
26日には甲浦の浜田でも気持ちが悪いぐらいのミミズが道路に出ていた。
27日には徳島の牟岐町の東の方の山道の国道でもミミズが生きたり死んだりしているのを多くの人々が見た。
高知県では「カンタロウミミズ」と呼ぶそうだ。
この季節では、かなり異常なことかもしれない。
上記ブログのミミズ出没地点を、Google Earthの地図に書き込んでみた。
これを見て、愕然とした。
沖合いにある5つほどのピンのマークを見てほしい。
9年ほど前から、ダウジング予測で大きな地震が起きるところとして出ていた地点だ。
そう、南海地震!
その震源になるかもしれない海域に面したところで、ミミズが大量に出現しているのだ。
ダウジング予測の詳細は、こちらのページに。
■ダウジング地震予測と結果(沙龍家)
拙著の動物の異常行動ばかりを集めた拙著Kindle本『大地震の前兆集~動物編』でも書いているが、ミミズはかなりヤバイ。
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以下は、この本のさわり。
力武常次博士が収集した1978年1月14日の伊豆大島近海地震(M7.0)の前兆データでは、地震当日のミミズの目撃例が目立つ。
阪神淡路大震災では、香川県高松市で4カ月前にミミズが大量発生している。
極めつけは、下記の例。
日本の古い地震の記録では、『三災録』に、1854年11月5日(旧暦)に安政南海地震(M8.4前後)の前にミミズが地面から這い出し死んだとある。
南海地震の前にも、ミミズの大量発生があったのだ。
この他、海外を含めて多数紹介している事例の詳細を知りたい方は、上記の本を。(^^)
ミミズなど地下に棲む生物は、地上の動物よりに先立って地震の前兆を感じ異常行動を起こすようだ。
発生が懸念されている南海トラフ地震のうち、「南海地震」が数カ月先に迫っているということなのか?
いや、この1件だけで判断するのは時期尚早だ。
他に前兆現象がないか、慎重に探求して、長期的な目でウォッチする必要がある。
ちなみに、自分のダウジング結果からも、南海トラフ3連動地震があるならば、最初に揺れるのは南海かもしれないと漠然と考えている。
そう、あのあたり?
【追記2014/11/30】徳島県の読者のい方からコメントで教えてもらったのは、シーボルトミミズは春と晩秋に大移動することがあるとか。だが高知の人によると、今年は特に多いそうで、そうなってくると地震との関係は微妙になってくる。
こちらの高知市の人のブログでも11/25の写真が見られるので、室戸岬の東側だけではないようだ。
あ、そういえば…。
26日(木)だったかな。
朝8時頃、平和島駅から仕事場へ歩いている時に、上空を小鳥の群れが数十羽、旋回しながら東京湾の方面へ飛んでいった。
地震とはまったく関係ないかもしれないが、念のため。
地震雲
今日はいろんな地震前兆の話をいろいろ書こうと思っていたけれど、ほぼ海の生物の話ばかりになってしまった。
最後に少し、地震雲の話題を。
こちらのNAVERまとめのページに色々な写真がある。
■巨大地震の前兆?生Twitterで見る!ハッシュタグ 地震雲【#地震雲】
■【画像】今日の地震雲 〜いつもより多めに出ています〜
これら写真の中で、特に気になるのが、26日頃に多く見られた西日本の雲。
兵庫以西、中国地方かな。
それとも、京都府、福井県あたりの沖合い?
この数日、注意した方が良いかもしれません。
これとは別に関東でも空の異状が見られていて、東北の太平洋沖にかけて注意が必要かも。
みなさんが住まれる地域では、どうですか?
何かあったらコメントで教えてくださいね。
上記の本を参照にして10ページ以上も動物の異常例を紹介してます。
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オマケ的に、これは地震とはまったく関係ない動物の動画。
ネットで話題の「駅ねこ」
JR西日本芸備線の玖村駅という無人駅なんだけど、ここの「勝手に駅長」が自動改札の上にのさばって…。
乗客たちは何もなかったかのように平然と通りすぎる様が面白すぎ。
えきねこ Station cat - YouTube
【龍矢】【愛弥美】日泰三者会談。555 Thailand-Japan conference. 555