今日は天皇誕生日。
今上(きんじょう)天皇・明仁様は、1933年(昭和8年)12月23日午前6時39分にお生まれになり、今日で81歳になられた。
冬至の今日の東京での日の出時刻が6:47頃だから、ちょうど日の出の前後にお生まれになったことになる。
「あーーーーー」
妙に納得してしまう。
今はじめて検索して、この事実を知って、しばらく言葉が出なかった。
Wikipediaの冬至の項で、各年の冬至の日を調べることができる。
1933年は、12月22日が冬至だった。
つまり、天皇陛下は冬至の前日の日の出の頃にお生まれになっているのだ。
正に「太陽神の後裔」に相応しい時に、この世に出生されたのだ。
ちなみに私も、1956年5月5日の端午の節句の6:21の日の出の頃に生まれている。
ちょうど父方のルーツの諏訪では御柱祭の「建て御柱」が行なわれる日だったと思う。
出産予定日を2週間も遅れてまで、この日に生まれなければならない「御柱男」なのか?(^^)
古代から、冬至は特別な祭日だった。
古代ローマで隆盛したミトラ教では、太陽神ミトラス(ミスラ)がこの日に生まれたとされる。
この古代信仰の影響もあって、偉大な人物が冬至の頃に生まれたとすることが少なくない。
ナザレのイエスも、その一人とされた。
イエスがクリスマスとされる日に生まれたというのは、史実ではない。
12月25日を誕生日とされたのは、イエスの没後になってからと思われる。
以前に『ヴィア・ドロローサ~イエスが歩いた悲しみの道』(Amazon Kindle本)を執筆した際に、その辺も徹底的に調べた。
ここまで書いて、以前にも同じようなことを何度か書いたことがあったなと思い出した。^^;
このへんの更に詳しいことを知りたい方は、読んでみてください。
クリスマスと冬至 - 探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆・超常現象研究家が地震予知・予言などを探求
こちらでは、秦氏の信仰との絡みで書いています。
クリスマスを考える(2)〜或いは「太陽神ミトラと秦氏」 - 探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆・超常現象研究家が地震予知・予言などを探求
太陽神といえば、天照大神。
本来は、女神ではなく男神だったと思われる。
女神とされたのは、太陽神を祀るシャーマンとしての女性が同一視されたからだろう。
このことでも、やはり冬至は天皇の出生に相応しいのだ。
このように、キリスト教には、ミトラ教などの古代秘教の教えが少なからず入り込んでいる。
クリスマスは本来、冬至の祝いであったのだ。
今上天皇陛下は冬至の頃の日の出とともにお生まれになったが、これは国家の上に立つ偉大な人物にふさわしい誕生日だろう。
天皇陛下の記者会見
以下に、今日のお誕生日に先立って行われた記者会見の内容を紹介する。
ニュースサイトでは、早くサーバーから消えてしまうので、全文を引用させてもらう。
私のコメントを挟みつつ、いくつかに分けて掲載する。
【質問】
この1年を振り返り、社会情勢やご公務、ご家族との交流などで印象に残った出来事をお聞かせください。
来年に向けてのお考えもあわせてお答えください。
また、来年は戦後70年という節目の年を迎え、両陛下のパラオご訪問が検討されています。
改めて先の戦争や平和に対するお考えをお聞かせください。
【天皇陛下】
この1年を振り返り、印象深い出来事としては、最近スウェーデンで行われたノーベル物理学賞の授賞式で赤崎、天野、中村3博士が受賞されたことです。
赤崎、天野両博士が青色発光ダイオードを作り、さらに同じ頃、独自にもその研究を果たしていた中村博士によりその実用化が進められました。
照明器具として消費電力が少なく、発光による熱し方も少ないことから、社会のさまざまな分野で利用されていくことと思います。
成果を上げられた3博士の業績を誇りとし、深く敬意を表します。
痛ましい災害もありました。
8月には大雨が広島市を襲い、土砂災害によって74人が亡くなりました。
先日被災地を訪問しましたが、暗闇の中で木がなぎ倒され、大きな石が土砂とともに落下してくる状況は想像するだに恐ろしく、人々の恐怖はいかばかりであったかと思います。
天皇皇后両陛下は、12月3日に広島へ行かれ、8月の土砂災害で被災された人々をお見舞いされた。
この土砂災害で多くの犠牲者が出ていることを受け、天皇皇后両陛下が8月22日~29日に予定していた長野県・群馬県での静養を取りやめられた。
お見舞いの様子は下記のYouTube動画にある。
天皇皇后両陛下、広島土砂災害の被災者をお見舞い(14/12/03) - YouTube
このように、不幸が出るような災害が起きる度に、犠牲となった人々を哀悼し、自ら被災地を訪れるなど、常に被災者に対する心遣いが見られる。
国民の幸せを祈る祭祀としての御役目を持つ天皇に相応しい行いだろう。
家族のことについては、秋篠宮家の佳子が国際基督教大学で勉強することになりました。
先輩の眞子から大学のことを十分に聞いたうえで決めたことですから、きっとよい大学生活を送ることになると期待しています。
私には叔父に当たる三笠宮が元気に白寿を迎えられたことは私どもの大きな喜びでした。
それと共に6月の桂宮薨去という悲しい出来事もあり、三笠宮、三笠宮妃のお寂しさを深くお察ししています。
先の戦争では300万を超す多くの人が亡くなりました。
その人々の命を無にすることがないよう、常によりよい日本をつくる努力を続けることが、残された私どもに課された義務であり、のちに来る時代への責任であると思います。
そして、これからの日本のつつがない発展を求めていくときに、日本が世界の中で安定した平和で健全な国として、近隣諸国はもとより、できるだけ多くの世界の国々と共に支え合って歩んでいけるよう、せつに願っています。
戦争を嫌悪し平和を願うお気持ちが強い天皇陛下のお言葉は、憲法改正によって戦争へ向かおうとする安部首相への無言の抵抗でもあるとするのは、考えすぎだろうか。
天皇・皇后両陛下の言動には、原発事故の懸念や戦争回避の強いお気持ちが感じられるのだ。
【質問】
宮内庁が24年余りをかけて編さんし、この夏に両陛下へ奉呈された「昭和天皇実録」に関してのご感想とともに、昭和天皇についての思い出や、天皇としてのお姿から学び生かされていることをお聞かせください。
【天皇陛下】
昭和天皇実録は宮内庁書陵部が中心となって多くの資料に基づき編さんしたもので、完成までの苦労には計り知れないものがあったと察しています。
携わった関係者の努力に深く感謝しています。
これから折にふれ、手にとり、御事蹟に触れていくことになると思います。
このことは大変に困難な時代を歩まれた昭和天皇を、改めておしのびするよすがになろうと思っています。
昭和天皇との思い出についてはさまざまなことがありますが、夏の那須の附属邸に滞在していて、御用邸に滞在していらっしゃる昭和天皇、香淳皇后をお訪ねしたり、植物をご覧になるため、その植物の自生地にいらっしゃるのにお供をしたりしたことが懐かしく思い起こされます。
実録にも私の結婚の翌年の夏の記述に「皇后及び皇太子妃と御同車にて御用邸敷地外の広谷地に向かわれ、同所にてお揃いで湿地のサギソウ等を御覧になる」と記されています。
このとき私は那須を離れ、地方で行われる行事に出ていたのですが、昭和天皇は生まれたばかりの浩宮を守って留守をしている美智子が寂しくないよう、香淳皇后と共に散策にお誘いくださったのではないかと思います。
少し後になりますが、皇后と私とで、廻谷であったかと思いますが、お供したときには、皇后に水辺の白い花で、野生のスイレンであるヒツジグサの花をお教えくださいました。
この2度の大切な思い出のため、皇后にとりサギソウとヒツジグサはそれ以後ずっと特別な花となっていたようで、それからだいぶ後になって私どもが女の子に恵まれ、清子と名付けたその同じ日に、私どもは清子のお印にヒツジグサを選びました。
昭和天皇が「大変よい」とお喜びくださったことが、うれしく思い出されます。
昭和天皇から学んだことは多いと思います。
結婚前には葉山の御用邸に昭和天皇、香淳皇后と一緒に泊めていただくこともありましたから、そのような時に昭和天皇から学んだことが多くありました。
人のことを常に考えることと、人に言われたからするのではなく、自分で責任を持って事に当たるということは、昭和天皇の御言動から学んだ大きなことであったのではないかと思っています。
この会見を見て、涙が出そうになった。
こちらのYouTubeに、会見の全録がある。
(全録)天皇陛下、81歳の誕生日を前に会見でお言葉を述べられる - YouTube
天皇陛下と美智子皇后さまの限りない優しさ。
特に、弱者に対する思いやり。
それは、上辺だけのものではなく、常に行動で示されることによっても、常に国民のことを考えられているのだとわかるのだ。
美智子皇后さまについては、あまり紹介できなかったが、天皇陛下に負けないくらいに弱いものたちへの思いやりの心に溢れた方だ。
それは、もしかしたら密かに心に秘められた「イエスさまへの想い」も根底にあるのかもしれない。
日頃の言動を見ていると、そうではないかと思えてくるのだ。
また、オトタチバナヒメさまへの思い入れも、多くの人々に知ってもらいたいことだ。
私の心の中では、皇后さまとこの女神さまが常にオーヴァーラップするのだ。
私の体験からも、弟橘媛さまは東日本大震災などの津波の被害からも護ってくださる女神さまだと思う。
女神さまとのことも含めて、5年前の下記の記事で詳しく書いている。
美智子皇后の秘密 - 探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆・超常現象研究家が地震予知・予言などを探求
最後に、天皇陛下の東日本大震災に向けてのビデオメッセージも紹介しておく。
これを見ても、原発事故に対しても憂慮されていることが伺われる。
【東日本大震災】天皇陛下のお言葉[桜H23/3/17] - YouTube
この悪魔的なカリユガの時代に、犯罪的な世界に、天は日本にこのような立派な方を国の頂点に置くようにと計画されたのではないかと思えてくるのだ。
限りない優しさに溢れた方々だということでは、現在のタイ王国のプミボン国王さまと共通するところがあるかもしれない。
お二人が、これからもご健康を保たれて、国民のためにも長生きされることを願ってやまない。

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