探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

地震前兆・超常現象研究家の百瀬直也が地震予知・災害・防災・予言などを探求するWeb/ブログ(はてな旧サイト)




「STAP細胞はありま…せん」→小保方氏のデータ捏造・不正ほぼ確定に


今日から年末年始休みに入って、1日まで9連休だ。
その間、Web作成や本の企画や大掃除をしようと思う。
ブログも、できるだけ濃い記事を書いていきたい。
1日に何度か記事を書くことも、あるかもしれない。


昨日、またSTAP細胞の状況に大きな動きがあった。
結論から書いてしまえば、小保方晴子さんが不正を働いたことは、これでほぼ決定的といえるだろう。
巷では陰謀論(笑)まで飛び交っているが、根拠のほどは薄そうだ。
下記のページに概要がある。

STAP細胞は陰謀によって「封印」された 1万6000人が「いいね!」、ネットで拡散 : J-CASTニュース


こういう怪しい情報が流れると、Facebookで自分でまったく「探求」しようとせずに、裏を取らずにシェアする人が多すぎる。
こういう人たちは「小保方さんが世間を騙す筈がない」とか「きっと何か裏があるに違いない」といった「はじめに結論ありき」な人たちが多いからこうなってしまう。


陰謀といっても、その説に少しでももっともらしい部分があれば、自分で探求してみようという気になることもある。


昨日の各社のニュースには、温度差があるようだ。
メディアによって解釈に違いが出てくるからだろう。
こういう場合は、「一次情報にあたれ」が鉄則だ。
この場合では、会見の全記録がそれだ。


STAP細胞論文に関する理化学研究所調査委員会の記者会見での、記者団と桂勲委員長との一問一答だ。
今回は、毎日新聞がWeb上でその一問一答の要旨を公開してくれている。
あくまでも「要旨」であり、本来の会話体のですます調にはなっていない。



STAP細胞:理研調査委員会の会見一問一答(1) - 毎日新聞


以下に、「STAP細胞:理研調査委員会の会見一問一答(1)~(3)」から引用しつつ、コメントを付けていきたい。

−−小保方さんは、不正をしたことを認めているのか。
桂:我々はそう考えています。


調査委員会からの要求に対して、提出されたデータがほとんどなかった。
不正といっていることの一つには、2つの図が捏造と認定されたこともある。

−−混入の時期をある程度の範囲で言えるか。(百瀬注:ES細胞が何者かによって混入されたこと)
桂:2011年11月ごろから、かなり後の方まで混入してます。若山研が山梨に移る、かなり直前に近い時期まで。


調査委員会によれば、若山照彦教授と故笹井芳樹センター長の責任も大きいという。
笹井氏はエリート中のエリートで、「論文執筆の天才」と称されたが、小保方氏の論文の不正は見逃してしまったようだ。
小保方氏宛の遺書には「STAP細胞を必ず再現してください」と書かれていたが、最後まで信じていたのだろうか。

−−STAP細胞をめぐる謎は解けたのか。
桂:STAP論文にのっとったSTAP細胞はなかった。ほぼ確実といってよい。ただ、混入の経緯については謎のまま残った。


「混入の経緯」と言っているのは、ES細胞が何者かによって混入されたことだ。

−−若山さんはただ一度、小保方さんの指導で、STAPを作ったということだが。
桂:何人もの人がやってできなかった。それで若山さんが小保方さんから作り方を教えてもらってやったら、できた。STAP細胞以外のところで、小保方さん以外がやってできたのは、私達が調べてできたのは、若山さんだけ。


若山氏はSTAP細胞を自分でも作ったと明言しているだけに、責任は重大だろう。

−−ここまで重なるのは不自然では?
(百瀬注:ES細胞が度重なり混入されたことについて)
桂:報告書の13ページの下にそれを書いてある。「これだけ何回もES細胞が混入したことは、培養器具の不注意な操作による混入の可能性も考えられるが、研究者の常識としては誰かが故意に混入した疑いを拭うことができない」というふうに書いている。それで「誰かが故意に混入した疑い」ということが、ニュースの題名にでている。しかし、この部分は問題の導入部であって、結論を言っているわけではない。「研究者の常識としては」と言っているのは、「感覚」で言っているということ。証明があるということではない。委員会としては「誰が混入したか特定できない」というのが結論なんです。


「犯人」を決めつけてはいけないが、そういうことをすることによって利益を得る人物として、小保方氏は限りなく疑惑が向けられても状況的に仕方ないだろう。

−−何度も尋ねたか。
(百瀬注:混入の有無について小保方氏にという意味)
桂:「混入だと思う。どう思っていますか」と。ただ、小保方さんは、絶対に混入させていないと。最後に、我々が十分な証拠あるとインタビューで言った。言ったところ、あなたは混入させことがありますかと聞く前から、小保方さんの方から「私はES細胞を混入させたことは絶対にありません」と。否認されました。


刑事事件にでもならない限り、本当は誰が混入させたのかを突き止めるのは限りなく困難ではないか。

−−ネイチャーの論文に掲載されたことが騒動の発端だが、どこかの段階で止めることはできなかったのか?
桂:いくつかあった。生命化学の研究者は必ず、どこかでオリジナルデータをチェックするものです。これだけのことが重なるのは、若山研でオリジナルデータのチェックをしていなかったとしか考えられない。


この点も、科学の世界の常識として、とんでもない状態だろう。
小保方氏がデータをほとんど提出しなったということも同様で、どういう理由があるにせよ、開いた口が塞がらない。

−−今回の件を今後にどう生かすのか。
桂:実験ノートがないことは、捏造(ねつぞう)でも、改ざんでも、盗用でもない。しかし、それは責任ある行為ではない。そういう教育を研究室ごとにきちんとやっていくことは私は重要だと思います。いま、生命科学の研究室は資金を取らないと生き延びることができず、必死になっている。そういうことに夢中になって、肝心の科学の基本のところが忘れられてしまうのは、まずいのではないか。科学者で大切なのは、自然の謎を解く喜びですよね。それが一つ。もう一つは、科学をやっていることに対して、それによって社会的責任がどう果たせるか。その二つが少なくとも重要な基本だと思う。そこから目がそれると、変なことが起きるのではないか。すみません。偉そうな高みから物を言って。本音を言うと、そう思っています。


まともな実験ノートがなかったことも、捏造以前の問題で、科学者としてあり得ないことだろう。

−−一切データを残さなければ、不正の証明できなくなる。先例となる危険性はないか。
桂:先例はいっぱいあると思う。でも、少なくとも捏造、改ざん、盗用が不正だとすると、その証明ができない。オリジナルデータがないと、悩みはある。オリジナルデータがないと全然だめかとは思っていないが、オリジナルデータがないと罰せられにくい。それは感じています。


不正が暴かれないようにとデータを提出しなかったとは思いたくないが、そう思われても仕方ない状況だろう。

−−今回の論文に関する一連のことが、「世界3大不正」にあたると表現されたこともあるが、そういう認識はあるか?
桂:大きなものだという認識はある。これだけおかしいことがいっぱいあるのに、非常にすぐれた研究者の目を通っているのに、表に出てしまった。不思議だ。ただ世界3大不正かどうかは、まったく自信がない。ただ、マスコミが非常に大きく取りあげたという意味では「3大」かもしれない。


最後の部分、マスコミに対する精一杯の皮肉かもしれない。
三大不正かどうかは別として、世界に対する日本の科学界全体の恥ではあるだろう。
以下は、毎日新聞の記事からの引用。

新たに小保方氏による捏造と認定されたのは、主論文中の細胞の増殖率を比較するグラフと、遺伝子の働き方が変わる現象を示す図。さらに小保方氏が担当した実験では基になるデータがほとんど存在せず、「研究の基盤が崩壊している」と指摘した。不正認定された図表は「氷山の一角」に過ぎないとした。調査委によると、小保方氏は1点の捏造について「(共著者に)もとのデータでは使えないと言われ、操作した」との趣旨の発言をしたという。
(「STAP論文:「ほぼすべて否定」理研調査委が結論付け」、毎日新聞2014年12月26日11時41分より)

STAP論文:「ほぼすべて否定」理研調査委が結論付け - 毎日新聞


たとえば私は過去に25年間ほどソフトウエアエンジニアとして働いてきて、ソフトウエア開発の際には、プログラムの正常性を検証するためのテストを行い、「エビデンス(evidence、証拠)」としてテストの結果としてのログ(履歴)などを残す。
小保方氏のような科学者にとっては、データ自体がエビデンスだろう。
それがほとんど残っていないというのは、どんな批判を受けても仕方ない。


また、「(共著者に)もとのデータでは使えないと言われ、操作した」件は、もっと質が悪く、悪意による不正と言う以外にない。


以上、結論としては、小保方氏がデータをねつ造し、不正を行ったことが確定的ということになった。
そして、小保方氏が以前の会見の席上で語気を強めて語った「STAP細胞はあります」は嘘で、実際は「ありません」だったことになる。


これ以上小保方氏らの責任を責めることはこのブログの範囲を超えるので、新たな展開がない限りは今後取り上げないかもしれない。
これを機会に、類似の不正の再発を防ぐような対策がなされることを願っている。


捏造の科学者 STAP細胞事件

捏造の科学者 STAP細胞事件


【龍矢】おはよ。クリスマスプレゼントはおもちゃの鉄琴。He got a Christmas present.
http://instagram.com/p/xF0YXKo2pK/


今日で生後10ヶ月になりました。
かなり頻繁に、何もつかまらずに長いこと立っているようになったそうだ。
サルちゃんに、日本に帰って来るまではまだ歩き始めないように愛弥美に伝えておいてと頼んでおいた。(^^)
【愛弥美】2月27日生まれのあやちゃんは今日で生後10ヶ月になりました。まったく病気せずに健康です。Ayami was born on February 27 and now 10 months old. Very healthy.
http://instagram.com/p/xF6xnVI2ju/


Copyright (C) 2004-2020 Naoya Momose - 百瀬直也. All Rights Reserved. Email