4日前の、2/7の松原照子さんの世見の話題を。
この日のブログ記事では、『「イエス時代」への旅』と題して、イエスさまが生きていた時代のエルサレムへタイムマシンのように旅に出た。
こちらのKikiさんのブログで転載されている。
- 世見2014年2月7日「イエス時代」への旅
http://breakingnew-site.seesaa.net/category/10167536-1.html
松原さんの耳元で誰かが、こう言った。
「現代の人々が十字架の道だと思っているルートと、今あなたが目にしている道とは違います」
これを読んで、「あ、さすが真性の超能力者だ」と思った。
この「十字架の道」というのは、キリスト教徒が「ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)」と呼んだ、イエスさまが十字架を背負って歩いた小道のことだ。
私はイスラエルへ4回訪れたことがあり、エルサレム旧市街の「ヴィア・ドロローサ」も、3回ほど歩いた。
だが、現在言われている「ヴィア・ドロローサ」は、本当にイエスさまが歩いた道ではないということまで知っている。
そのことは、拙著『ヴィア・ドロローサ〜イエスが歩いた悲しみの道』(全3巻、Amazon Kindleストア)を書く過程で、徹底的に調べた結果として知ったことだ。
普通の日本人は、クリスチャンとかでない限り、そこまで知り得ないだろう。
この本を読んでみたいという人がいたら(ほとんどいないと思うが…)、AmazonでKindle本として販売していて、試し読みもできるので、どうぞ。
たとえKindle端末がなくても、スマホやタブレットがあれば読むことができます。
この本の第3巻で、「第四章‐悲しみの道」「本当の十字架の道はどこか?」のところで書いている。

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悲しみの道は幻想の道
この本でも書いているが、キリスト教徒たちが立ち入れなくなっていた時代があるエルサレムで、ヴィア・ドロローサやイエスの墓のような聖地の位置が正確に記憶されていると考えるのは、幻想にすぎない。
それ以前に、数世紀にわたる聖都の破壊と再建の繰り返しによって、旧市街の地表面は当時よりも高くなり、イエスが生きていた頃に地表だったところは、地下数メートルに埋もれているのだ。
だから、「本当はこの道がイエスさまが歩いたところなんですよ」などというのは、いささかナンセンスなのだ。
ちょっと専門的になるが、「悲しみの道」には、聖書の記述にしたがって、第1留から第14留まで14の留(ステイション)が指定されている。
そして、その基点(第1留)からして、イエスが死刑の判決を受けたとされる場所については、異説がある。
ドミニコ会の考古学者P・ベノーの説によれば、ローマ総督ピラトの邸宅があったのは、現在ヘロデの宮殿とされているところで、現在聖墳墓教会が建っている位置の南の、ダビデの塔の南側にある。
ラッセル・ショートの『真説「聖書」・イエスの正体』でも、同様の説をとっている。
出発点が変われば、当然ヴィア・ドロローサのルートもまったく異なるものになってくる。

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松原さんが聞かされた真実
「misaのブログ」のmisaさんが10日に松原照子さんに会って、「十字架の道」のことなど直接にいろいろ聞いたという。
その時のことが、下記の記事で書かれている。
- 松原照子さんと一緒に「世見」を検証する
http://ameblo.jp/aries-misa/entry-11768842912.html
ここで書かれている「園の墓」も、もちろん私は訪れている。
ここが本当のイエスの墓ではないかと言われているところだ。
だが、misaさんが聞いたところによると…
照子さんはゴルゴタの丘で処刑されたイエスの墓と言われている「園の墓」は、イエスの墓ではないと指摘されていました。
…ということだ。
また、「マリアの墓も違う」という。
とにかく、このような場所は伝承に頼っているところが大きく、現在信じられているところと異なる方が可能性として高いだろう。
下記の写真は、私が2001年6月にヴィア・ドロローサで撮影したものだ。
小さくて読めないが、右上に「Via Dorolosa」の標識が見える。
松原さんに会っていろいろ聞けば、現代の世界で謎とされている歴史上の秘密を、「不思議な世界の人々」がどんどん教えてくれるのではないか。
いつか(できれば近い将来)、実際にやってみたいことではある。

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