以前から書いているように、これから今月末まで、秘密プロジェクトで忙しくなるので、お休みする日が出てくるかもしれません。
実際は執筆の仕事なんですが、まだ内容は公表できません。
昨日に続いて、今日もTOCANAで、私が執筆した記事が掲載された。
これは数カ月前に編集部に原稿を送ったもので、すっかり忘れ去っていたもの。
『「日本人シュメール起源説」の証拠が『進撃の巨人』ロケ地にある!? ~熊本・押戸石の丘~』と題した記事だ。
これは編集部から執筆依頼が来て書いたもので、『進撃の巨人』という大人気のマンガ作品に関係したもの。
この実写映画が、熊本県にある有名な聖地「押戸石(おしどいし)の丘」でロケが行われたということで、この記事となった。
熊本県阿蘇郡南小国町の阿蘇外輪山の丘に、古代から存在すると思われる巨石群がある。
その巨石のいくつかには、古代シュメール文字で書かれたというペトログラフ(岩刻文字)が刻まれているという。
たまたま私が、以前に九州聖地巡礼した時に押戸石を訪れていたので、執筆を引き受けた。
まず、下記の記事を読んでみてください。
押戸石のペトログラフ
一時期、「ペトログラフ」には、かなり入れ込んだ覚えがある。
本来はペトログリフなのだが、日本では吉田信啓氏がペトログラフという造語を創りだし、これが通称となった。
その吉田信啓氏の著作に出逢ったのが最初だったが、その後に川崎真治氏の本なども読み、関東の遺跡に調査に行ったりもしていた。
いま冷静にかつ客観的に見てみると、これらの説はかなりアヤシイ部分があり、特に川崎氏が行う古代シュメール語などと日本語との関連付けは、かなり懇意的な要素が多く、どうとでも取れるものが多かった。
巨石がある場所を聖地と呼ばれるのは、ひとつには、この押戸石のように、古代の暦として使われていたことが理由としてある。
かつて、日本の諸国を周っていた聖(ひじり)と呼ばれた仏教僧がいた。
ひじりとは本来「日知り」であり、もっと遡れば、暦を知るものが聖なるものであるとみなされた名残だろう。
押戸石のシュメール文字?
【押戸石の丘で:百瀬撮影】
この押戸石に、本当に「シュメール文字」が刻まれているかどうかは、なんとも言えない。
本当だとしたら日本の古代史を書き換えなければならない大変なことだが、こうしたことを本で紹介する人々の説には、かなりトンデモ的要素が入っているので、大変だ。
あまりにも「自由奔放な解釈」が多すぎるのだ。
【押戸石の丘で:百瀬撮影】
もっとも、古代シュメール人は航海技術に長けていたといわれ、海路で古代の日本にたどり着いた可能性も、まったくないとはいえないかもしれない。
実際、この説を主張する岩田明氏は、自ら古代船で航海を行い、「証明」を試みた。
日本の起源を古代シュメールや古代イスラエルと関連付ける説はもっと怪しくて、昔のそのような人々は外国語をカタカナと比較しようというトンデモなものだった。
そのような説はともかくとして、押戸石の丘は非常に神秘的な雰囲気に満ちていて、また夕方から夜間に訪れてもまた違った感覚があり、また訪れてみたいところだ。
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【今日の食卓】家から徒歩で行けるフクシマストロベリーファームでイチゴ狩り。入場料なしで100g260円。小平駅から徒歩10分。At Fukushima Strawberry Farm near home.