今日は地震関連の重要なネタが2件あり、両方併せて書くことに。
今日2015年4月25日午前11時56分(日本時間同日15時11分)頃、ネパールの首都カトマンズの北西約80キロを震源するM7.9(USGS発表)の地震があった。
ネパールだけでなく、インド北部などで広く揺れが感じられたという。
エベレストでは地震によって雪崩が発生した模様。
ネパール当局は、カトマンズ市内で150人以上の不幸が出たと発表した。
現地から伝えられる映像では、カトマンズ周辺でいくつもの建物が倒壊し、地割れも起きている。
ネパールのビルや民家は細い柱にブロックやレンガを積み上げたものが多く、耐震構造の建築物は少ない。
下記のInstagramではM7.5と書いていたが、その後に上方修正されたようだ。
ネパールのインド国境付近でM7.5の内陸地震。大変だ! @kokanranger 報告
下記の写真は、下記のYouTubeに投稿された動画からキャプチャしたもの。
カトゥマンドゥで道路に亀裂が入っているのがわかる。
Nepal Earthquake April 25, 2015 - YouTube
19時10分配信のCNNニュースによると、すでに150人以上が逝去したという。
22時13分掲載の時事通信ニュースでは、750人以上に達したという。
震源は、カトマンズから北西へ約81キロ離れた地点で、震源の深さは約15キロ。
その後、M5~M6クラスの余震も発生している。
下記のYouTubeに投稿された現地ニュースでは、現地の混乱した様子が映し出されている。
ただし言語はネパール語か何かで、まったくわからないが。
LIVE HUGE Earthquake in Nepal,Tremors Shake ...
ネット上では、ゲリー・ボーネル氏の予言が的中したという意見があるが、予言していたのは日本だし、4月22日までという期間も過ぎている。
ネパール付近の大陸で大きな地震を予言していた人は、パッと思いつかないが、いなかったのではないだろうか。
現地の状況を伝える写真をいくつか貼り付けておく。
◎プレート境界上の直下地震が日本付近にも影響?
震源付近は、ユーラシアプレートとインドプレートの境界近くにあり、両プレートがぶつかり合うことにより過去にも大地震が繰り返し起きていた。
下記のGoogleEarth地図にそのプレート境界が示されているが、ネパールとインドの国境にダブってわかりづらい。
赤丸で示した震源のすぐ下の東西に走るグレー色の線がそれだ。
2011年9月18日には今日の震源より東側のインドとネパールの国境付近でM6.9の地震があった。
2005年10月には、今日の震源の西側のパキスタン北部でM7.6の大地震があり、7万人以上の不幸が出た。
ユーラシアプレートの話を持ちだした時点で、私が言いたいことがわかった方もいるだろう。
この地震が日本付近にも派生する可能性だ。
たとえば太平洋プレートの東端や南端の境界付近で大地震が起きれば、それが西端の日本付近に影響を与えて大きな地震が起きることが少なくない。
同様に、ユーラシアプレート南端が動いたことにより、東端あたりでも大きな地震が発生する可能性を考慮しなければならない。
具体的には、南海トラフ、駿河トラフ、糸魚川-静岡構造線などだ。
(あ、南海トラフ地震はまだまだ起きないと思うよ。早とちりしないでね)
しばらくは、このあたりの大きな地震を警戒する必要があるだろう。
一見してプレート境界から遠く見えても、実はプレートが下に潜り込んでいるところもあるので。
もっとも、以上はアムールプレートがユーラシアプレートの一部であるという前提での話。
そうでないとすれば、話は違ってくるので。
一応、下記の図でお勉強を。
4/22のチリのカルブコ火山噴火や4/24のカナダ沖M6.1地震を初めとして、いま"The Ring of Fire"(環太平洋火山帯)が騒がしい。
それに加えて、大陸プレートと来た。
いま、世界全体で大地震や火山噴火に注意が必要な時期に入っているように思うのだ。
下記は、世界の主なプレート境界とM5以上の地震の震源を示した地図だ。
JISサイトより借用した。ご参考までに。
ネパールでM7.5の地震 首都・カトマンズでも複数の建物が倒壊(15/04/25 ...
羅臼町で謎の隆起、地震前兆か?
1つ目のネタで時間とエネルギーをかなり消耗したので、簡単に。
昨日4月24日、北海道・知床半島の羅臼町幌萌町で、海岸沿いの海底が約300メートルにわたり隆起し、新たな陸地が出現した。
羅臼町など関係機関が25日に現地を調査した結果、新たな陸地には海藻やウニなどの海洋生物が多数付着しており、海底が隆起したものと判断した。
現場に沿った崖には、大規模な土砂崩れの跡もあり、近くの町道が幅20~30メートルにわたって陥没している。
北見工業大の山崎新太郎助教によれば、裏山で発生した地滑りの土が海底の地面の下に潜り込んだ結果として、海底を押し上げたと考えられるという。
崩れた陸地に押し出される形で、海岸線沿いの海底が一部隆起したのではないかということだ。
昨日の時点では地殻変動による地震の前触れかとも思ったが、まだそうではないとも言い切れない状況だろう。
上記の地滑りの原因がわかっていないうちは、ということだ。
琉球大学名誉教授の木村政昭氏は、下記の図の円で示したあたりで、2010±5年にM8.5の地震が発生すると予測している。
実際はもう少し傾いた楕円だが、使ったソフトの関係で簡易的に示した。
羅臼町の隆起が木村氏の予測と関係するかどうかは微妙だが、念のため記しておく。
前述のように、この隆起は地震前兆と決めつけるわけではないが、念のため注意することにしたい。
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【龍矢】【愛弥美】西武拝島線なう。これからチューリップ40万本を見に羽村へ。Going to see Tulip.
羽村の40万本のチューリップを見にきたけれど、もう大分しぼんでいた。^^; Tulip in Hamura.
がくっ。