おととい5月25日から今日にかけて、東京湾にシャチが迷いこんでいるのが目撃されている。
横浜の第3管区海上保安本部が、25日午前10時過ぎに千葉県富津市にある金谷港から西に約6キロの東京湾内で撮影した映像では、3頭から4頭のシャチが確認されている。
それらは親子とみられるという。
シャチは、クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科シャチ属に属するイルカの仲間だ。
イルカの仲間としては最大の大きさだという。
世界中の海に生息するが、日本では北海道の根室海峡から北方四島にかけて、また和歌山県太地町にてよく目撃される。
海上保安本部によると、東京湾でシャチが見つかるのは極めて珍しいという。
気になるのは、クジラやイルカのように、地震との関係はあるのかどうかだろう。
私はこれまで、地震前兆としての宏観異常現象のデータのうち動物異常行動のデータに特に力を入れて収集してきた。
だが、シャチはノーマークであり、大地震の前にシャチが現れたという報告例はほとんどないのではないか。
2011年3月11日の東日本大震災(M9.0)の1週間前の3月4日に、茨城県の下津海岸に52頭ものイルカ(カズハゴンドウ)が打ち上げられた。
他にも例はあるが、イルカが座礁してしまう原因は、いくつかの説があり、地磁気との関連で説明するケースもある。
1980年に、イルカの頭に磁気物質が発見されたが、イルカをはじめとするクジラ類の脳には磁気を感じる物質が存在していて、鳥類と同様に磁気を利用して移動している可能性がある。
このような磁気検知機能が、シャチにもあるのかもしれない。
そのため、地震前兆に伴う電磁波の発生により、方向感覚が狂わされて東京湾に迷い込んだのではないか。
あくまでも、前述のような磁気物質がシャチにもあるとすればの話だが。
下記のYouTube動画は、シャチ出現のニュース映像だ。
“珍景”発見 東京湾に「シャチが泳いでる」(15/05/26) - YouTube
ニュースによると、「エサを追っているうちに迷い込んだと考えるのが自然だ」と語る専門家もいる。
地震との関係は、あくまでも可能性であり、今後その他の前兆現象があるかどうかを観察することが大切だろう。
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