昨日は、TOCANAの原稿執筆のためブログをお休みした。
今日、何気にテレビをつけていたら、「トリハダ(秘)スクープ映像100科ジテン」(テレビ朝日、19時00分~21時48分)でやっていたエピソードに釘付けになった。
YAHOOテレビの番組内容には、こうある。
「日本最後のスパイ」国境越えた夫婦愛
戦時中、中国にスパイとして潜伏した深谷は中国人女性と結婚。4人の子をもうけた。全てはスパイ活動の一環「偽りの家族」のはずだった。だが終戦で狂い始めた運命の歯車が彼らを襲う!その中で「偽りの家族」が「本当の家族」となっていく
深谷義治さんは、1978年に「最後の帰還兵」として中国から帰国した。
第二次世界大戦時、中国戦線でスパイとして活躍した憲兵だった。
敗戦後も極秘指令を受け上海に潜伏し諜報活動を続けた。
偽装のため、中国人のチヤさんと結婚。
当初は指令による偽装結婚のつもりだったが、次第にチヤさんを心から愛するようになる。
だが、1958年に中国当局によって逮捕され、拷問を受ける。
それでも、決してスパイ活動のことは口を割らなかった。
日本がそのような諜報活動を行っていることが世界に知れたら、日本の不名誉になると。
世界最悪といわれた上海市第一看守所で拷問され、1日1食の粗末な食事で栄養失調になり、結核を患い、左目を失明した。
それでも、いつか釈放され、最愛の家族とともに暮らすことを夢見ていた。
だが、深谷さんに無期懲役刑が下り、その夢は潰えた。
チヤさんは、スパイの妻と人々になじられ、極貧の生活に必死で耐えた。
夫が日本のスパイだったと知っても、チヤさんの夫に対する愛情は変わらなかった。
極貧の自分を救ってくれ、実家に送る金も月々与えてくれた。
チヤさんは、貧しい家族のためになるならばと、15歳でまったく知らない深谷さんと結婚したのだ。
チヤさんは、夫に会うことを諦めなかった。
日本に対して、夫を釈放してくれるよう、懇願書を送ったのだ。
その後、日中平和友好条約締結で特赦を得て、1978年に釈放された。
そして、妻子とともに帰国した。
なんという固い絆の夫婦だろう!
チヤさんは、20年間も夫の帰りを待ち続けたのだ。
これこそ無私の愛に近いものだろう。
中国人というと、最近でもネガティブな報道ばかり目立つが、こういう献身的で誠実な女性もいるんだなと思った。
自分も、深谷さんと同じ立場になったら、同じ行動ができるだろうか?
拷問に耐えられるだろうか?
(痛みに弱いから、無理かな)
20年間も共に暮らせずに、夫婦の愛を保ち続けられるだろうか?
無期懲役となり、二度とともに暮らせなくなっても、決して諦めなかった。
一緒に暮らしてはいるが、実際は家庭内離婚だったり、
愛情などとっくの昔に消え失せて、それでも金や世間体などのために別れない仮面夫婦だったり、
浮気とか不倫とか、とんでもない夫婦が多い中で、
これこそが本当の夫婦愛なんだと思わせてくれた。
この二人は、ものすごく高い次元で結びついているように思う。
自分に、ここまでたどり着けるだろうか?
2015年4月21日、深谷さんは肺炎で亡くなった。
99歳だった。
深谷さんの息子の深谷敏雄さんは、昨年12月に、父と自身の体験を綴った本「日本国最後の帰還兵 深谷義治とその家族」を出版した。
読んでみたいものだ。
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この番組のインタビューで、チヤさんは、こう語った。
「生まれ変わっても、また夫と一緒にいたいです」
なんという尊い夫婦愛だろう。
二人とも、一緒になったが故に受け続けた人生の試練。
それでも、夫婦愛に亀裂が入ることは一切なかった。
自分たちも、こういう人生をともに歩めるだろうか?
自分的には、かなり自信がある。
だが、人間の行いは常に不安定。
2回の結婚の失敗が、3度目にならないとは確言できない。
だが、いまのところ、そういう予兆はまったくないが。
9月で、結婚4周年になる。
大震災の直後に出逢って、その年に結ばれた。
大震災の1年後の3月に息子が生まれ、3年後に娘が生まれた。
言ってみれば、大震災で結ばれた夫婦と家族だ。
サルちゃんの子供たちへの接し方を見ていると、「無条件の愛」に近いものがある。
タイ人はみんな子供をすごくかわいがり、大切にする。
これぞタイのお母さんという感じだ。
自分は到底かなわない。
どうしてあそこまで、自分を捨てられるのか?
23歳下で、いつまでも子供のような家内だが、実は私の方が学ばされているところが多かったりする。
何が何でも大切にしなければならない妻だ。
【参考】www.nikkei.com
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「温かい家庭」以上に、人生で必要とするものがあるだろうか。
【龍矢】【愛弥美】おはよ。Mornin'