今日12月7日12時50分(日本時間同日16時50分)頃、中央アジアのタジキスタンでM7.2大きな地震があった。
震源地は山岳地帯で、これまでのところ大きな被害の情報はないという。
震源は、タジキスタン東部、パミール地方の山岳地帯で、隣国のキルギス、アフガニスタン、中国の新疆ウイグル自治区、インドなど広い範囲で揺れを感じたという。
隣国のアフガニスタンといえば、今年10月26日にM7.5の大地震が起きたばかり。
その時の震源は、今日の地震の震源から南西へ300Kmほどのところだった。
下記のGoogle Earthの地図では、周辺国を含めたマップに震源を追記している。
下記の地図は、もう少しクローズアップしたもの。
10/26のアフガニスタンのM7.5の震源も書き込んでいる。
私の新しいDELLミニタワーPCにも、早速Google Earthをインストールした。
USGSが提供する世界の地震震源情報の機能を追加していて、オレンジ色の丸印は過去1日間、黄色い丸印は過去1周間の地震であることを示す。
これを見ると、アフガニスタンの地震では、いまだに多くの余震が起きているようだ。
また、同じUSGS提供のプレート境界を表示する機能も取り入れている。
以上の機能は、地震の研究に欠かせないものだ。
上記の最初のマップでは、ユーラシアプレートとインドプレートの境界が黄色と水色の線で描かれている。
画面中央あたりで、その境界が直角に近い角度で曲がっている。
ほの境界を南東の方へたどると、今年4月25日に起きたM7.8のネパール大地震の震源がある。
その震源を書き込むのを忘れたが、「カトマンズ」の星印のあたりだ。
近くに黄色い丸印があり、まだ余震が起きているようだ。
今日の地震の震源の深さは、28.7Km。
震源から340Km離れたタジキスタンの首都ドゥシャンベにある日本大使館の職員の話では、震度2~3ほどの揺れを30秒間ほど感じたが、棚から物が落ちることはなかったという。
YouTubeに、NHKテレビのニュースがあるので、貼り付けておく。
Google Earthを見ると、周辺の半径50Kmほどのところで余震が多く起きているようだ。
震源はSarez Lakeという湖から非常に近いところだったが、湖の底でも小規模な余震が起きている。
アフガニスタンの地震でもそうだったが、地震が発生した地域は、北側のユーラシアプレートに、南からインドオーストラリアプレートが衝突していて、地下にひずみがたまりやすい。
前述のアフガニスタン地震の記事とトカナでも紹介したが、タジキスタンの隣国キルギスでは、非常事態省が今年後半にM9規模の地震のがあると警告していた。
今回のタジキスタンの地震は、アフガニスタンの震源よりもキルギスに近く、この地震も地震予知の結果としての地震だったのかもしれない。
阿蘇山で小規模噴火
今日12月7日午前8時11分、熊本県の阿蘇山中岳第1火口で、ごく小規模な噴火があった。
噴煙が火口から高さ約700mまで上がった。
阿蘇山の噴火は、今年10月23日以来。
噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)のままで、火口から1Kmの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼び掛けている。
前回の噴火は、ちょうどアフガニスタンで10/26にM7.5の地震があった3日ほど前だった。
そして今回は、タジキスタンの地震と同じ日に噴火した。
たまたまかもしれないが、いずれの地震の震源も、ユーラシアプレート上にあり、阿蘇山も同じプレート上にある。
そういう意味では、西日本の地震も注意した方が良いかもしれない。
鹿児島の西方沖でも、群発地震が続いているのが気になる。
九州周辺の火山活動が活発化していて、長期的に注意が必要だろう。
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