今日1月10日、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)が亡くなった。
本名はDavid Robert Hayward-Jones。
英国のミュージシャンであり、俳優としても活動した。
かつてはこの人にかなり入れ込んでいた時期があったから、ショッキングなニュースだ。
まだ69歳で、私よりも10歳上だった。
すでにニュースで流れているが、ネタ元は下記の公式Twitterのツイートだ。
January 10 2016 - David Bowie died peacefully today surrounded by his family after a courageous 18 month battle... https://t.co/ENRSiT43Zy
— David Bowie Official (@DavidBowieReal) 2016, 1月 11
ツイートが途中で途切れているから、全文を引用しておく。
January 10 2016 - David Bowie died peacefully today surrounded by his family after a courageous 18 month battle with cancer. While many of you will share in this loss, we ask that you respect the family’s privacy during their time of grief.
www.facebook.com
要は、18ヶ月の癌の闘病生活を経て、家族に見守られながら安らかに亡くなったと。
家族のプライヴァシーを尊重してそっとしてほしい旨。
癌だったことさえ知らなかった。
というか、知られていなかった。
2日前の1月8日に69際の誕生日を迎えたばかりだった。
「デヴィッド」と書くか、「デビッド」と書くかという問題がある。
英語的には、「デヴィッド」が近いだろうが、入力がめんどくさいから「デビッド」を使うという人もいるだろう。
もっと言えば、本来の発音は「ディヴィッド」に近いが、そこまでカナ表記を忠実にしてもキリがないというか、意味がないというか。
ちなみに、英国訛りでは「ダイヴィッド」に近い。
当たり前だけど、最後の「d」の音は子音だけだけど、日本語では子音だけという表記がないから「ド」と書くしかない。
湯川れいこさんは、エルビス・プレスリーの表記を「エルヴィス・プレスリー」にしないと気がすまない人だった。
異星人ボウイを崇拝していた
若いころは、好きだったというか、「崇拝」していた。
グラムロックとか外見とかは、どうでも良かった。
滅亡の危機に瀕した地球を救うために地球にやってきたロックスター、「ジギー・スターダスト」。
異星人になり切っていたところとか、「間借り人」という概念とか。
アルバム『ロジャー(Lodger)』の頃かな。
「地球間借り人主義者」を気取っていたこともあった。
白状してしまえば、小学校の頃から、この地球上で生きていることに、すごく違和感を感じていた。
「この惑星は自分の本当の居場所ではないんだ」とか。
妄想癖?
映画『戦場のメリークリスマス』は、封切り時に見に行った。
大島渚監督はどうでもいいというか、あまり名監督ではないと思うけれど。
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ローレンス・ヴァン・デル・ポストの原作『影の獄にて』は、映画化される前から読んでいた。
太平洋戦争時に日本軍の捕虜となった体験を綴ったもの。
人間の心理の深層を描き出したものとして、高い評価を得ていた。
ただ、この作品は、現在では内容の事実性に疑問がもたれ、この著者の評判もかなり落ちてしまったのだが。
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映画の方は、そこまで深くないというか商業主義的な要素があった。
ボウイ扮する陸軍少佐ジャック・セリアズが土中に埋められて首だけ出して果てたシーンは、ハマリ役だった。
また、特にラストシーンのたけしの演技も秀逸だった。
それよりずっと前の映画『地球に落ちてきた男』は、もっと良かった。
ツトム・ヤマシタの遊星的郷愁を感じる音楽も含めて。
この異星人役は、いちばんハマリ役だった。
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クイーンとボウイ
ボウイは、クイーンに「意味ある歌詞」を書かせ始めた張本人でもあると思う。
共作・共演した名曲『アンダー・プレッシャー(Under Pressure)』のことだ。
クイーンたちは、おそらくボウイが主導して書いたあの曲の歌詞に、強く影響を受けたのだろう。
ちょうどビートルズがディランの歌詞に大きく影響されて変わったのと同じような感じかな。
抑圧が私に押しかかる。
あなたを押しつぶそうとする
望みもしないのに。
抑圧のもとで
建物は崩壊し、
家族は分裂し、
人々は路頭に迷う。
…
この世界がどうなっているのかを知るのは恐怖だ。
友たちが叫ぶ。
「出してくれ!」と。
明日のために祈ろう。
私をもっと高めてくださいと。
…
なぜわれわれはもう一度、愛に機会を与えられないんだ?
それは、「愛」が古臭い言葉だから。
…
これがわれわれの最後のダンス。
抑圧のもとで。
(訳:百瀬)
もちろん、ここで言っている「愛」は男女のそれではない。
「抑圧」と「愛」がこの曲では対になっている。
『Under Pressure』のオフィシャルビデオを、貼り付けておく。
.
『Five Years』
思い入れがある曲といえば、『Five Years』もあった。
「あと5年で地球は滅亡する」
いま考えてみると、なんでこんな発想が出てくるんだろうな。
「音楽で世界を変えること」
誰もがみんな、一度は思うことではないか。
7年前に、こんな記事を書いていた。
いまこれを読み返して、ハーッと溜息が出た。
2012年より1年早かったが、地球にとって…というか日本にとって「何か大きなこと」が起きていたのだ。
こんな事を書いたことさえ忘れ去っていた。
ちょっと落ち込んできた。
いまから『Five Years』を歌ったって遅すぎる。
1972年?
まだグラムロックの格好をして歌っていた貴重なスタジオライブ映像を。
考えてみると、フレディ・マーキュリーもボウイも、この世界の人ではなくなったしまった。
ロックミュージシャンは、早世する人が多い。
ボウイは私にとって、身近な「異星人(宇宙人)」だった。
今夜は、ここに貼り付けたYouTube映像などを見ながら、思い出に耽ることにしたい。
※20代半ばに多重録音したボウイの曲を。
ピアノとかギターとか、ぜんぶ自分で演っています。
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【今日の食卓】サルタヤーカフェのチョコバナナ・ハニートースト。平日は1日1食の人間なので、昼はこれで十分。Chocolate & Banana Honey Hoast at Saru's Cafe.#HoneyToast #ハニートースト
【愛弥美】小平ふるさと村にて。小平では昔、「あぼひぼ」の行事を行った。七草の日に作り豊作を祈ったという。餅やみかんを枝に刺す。初めて見た。