東日本大震災5周年ということで、昨日の3月11日を中心として、ネット上では様々な新しい情報が流れている。
大震災について突っ込んだ情報を得るには、いまがチャンスといえるだろう。
後述するように、YahooやGoogleなどが特設サイトを作ったりしている。
しばらくすると、また情報が散逸してしまうだろうから。
そういう意味で、これは貴重な情報だというサイトやニュース記事などをいくつか紹介することにしたい。
◎「東日本大震災と福島第一原発事故から5年」
Yahoo!ニュースでは、「東日本大震災と福島第一原発事故から5年」という特設ページができていた。
ここに3.11関連のニュースが集約されている。
いつなくなるかは不明だが。
◎Googleストリートビューが被災地を撮り続ける理由
「未来のキオク」に関連して、こういう記事があった。
「Googleストリートビューが被災地を撮影し続ける理由」(ASCII)
これは、大震災発生発生後の7月からストリートビューの撮影がスタートし、その活動が今も続いているということに触れたもの。
震災発生の日もストリートビューの撮影を行っていたが、グーグル社内からは「現地を撮影すべきだ」との声が上出た。
このシステムは、撮影される側からは、プライヴァシーの点などで100%歓迎されていたわけではない。
しかも、被災地となれば更に複雑な事情が絡んでくるだろう。
だが、現地の商工会やNPOから『現状を撮ってもらいたい』という声をもらったという。
被災した自分たちの土地の姿を、『この状況すべてを保存してほしい』というのだ。
これは、ちょっと通常の日本人的心象と異なるものがあると思ったものだった。
自分の身内や周囲の人々を亡くしたりした人々などは、さまざまな感情があるだろう。
YouTubeで津波の動画を見るだけでもダメという人も、少なくないだろう。
もし、そのような感情を克服できるものならば、やはりそういう貴重な映像は残した方が良いだろうと思う。
それが、ひいては今後同様の被害を回避するための貴重な情報になったりするのだから。
これだけ大きな被害が出た原因は、どこにあったのか、など。
たとえば気仙沼市でも、撮影することが「今後の防災にもつながる」と市長らが考えたという。
◎災害時に東京のどこが危ないか一目でわかるGoogle防災マップ
これもGoogleのサイトになるが、「Google防災マップ」というのがある。
ギズモードの記事で紹介しているが、たとえば自分が住む土地の近隣の避難場所などを確認することができるサービスだ。
ところでギズモードって、なんだかなサイトだな。
記事の日付が見当たらない。
よく有名ブログなどでもあるけれど、記事の最後に日付が載っていたりする。
私などは、ググッて見つけたニュース記事やブログでは、まず情報の「鮮度」を知りたいのだけど、他の人たちはそうではないのかな?
それはともかくとして、「Google防災マップ」
昨年の記事で紹介していました。
「生き残るために、阪神・淡路大震災から何を学ぶか?」と題した短期連載記事の中で、自分が住む土地の災害時の総合危険度を確認できるサイトとして紹介していた。
何はなくとも、自分が住む土地の「地盤」は最優先で調べる必要があることです。
耐震工事とかは、その次の段階のことです。
◎高台移転30%止まり
これはテレ朝ニュースだが、政府が「集中復興期間」と定めた5年が過ぎても、17万人余りが避難生活を余儀なくされている旨。
また、高台への移転は30%、災害公営住宅への転居は48%にとどまっているという。
歴史を通じて、津波の被害に遭った村が一旦は高台へ映っても、年月が経つにつれてまた海沿いに住み始めてしまう。
また仮設住宅の問題も深刻だろう。
首都直下地震が起きて関東地方に大きな被害があった時には、もっと深刻な問題が次々に発生するのではないかと懸念している。
これだけ多くの人口が大移動する場所は?仮設住宅を建てる土地は?予算は?交通機関は?
「想定外」の言葉は二度と繰り返してほしくないと誰しもが思っているだろうが、東京に大震災となれば、数知れずの想定外が起きるに違いないと思うのは私だけだろうか。
◎福島の甲状腺がんは数十倍
次はハフポストの記事。
福島第一原発事故による放射性物質の大量放出の影響で、福島県内ですでに甲状腺がんが多発しており、今後さらに多発することは避けられない。
…という分析を、岡山大学大学院の津田敏秀教授(生命環境学・環境疫学)らの研究グループがまとめた。
こういう研究がある一方で、「放射線の影響は考えにくい」と主張し続ける医師などの人々がいるということ。
なぜ、こう180度異なる見解が出てくるのか。
はじめに結論ありきじゃないの?
本当にやめてほしいものだ。
われわれが望んでいるのは、それほど無理難題ではないだろう。
ただ、「事実をありのままに伝えてほしい」ということだけなのだ。
たとえば原発の必要性については、肯定派・否定派、いろいろいるだろう。
だが、真実を捻じ曲げて世に出すのはやめてほしい。
それだけだ。
◎災害写真データベース
これはニュースではないし、3.11固有のものでもないが、こういうものがあるという情報として。
財団法人消防科学総合センターが主宰する「災害写真データベース」というもの。
東日本大震災だけでなく、阪神淡路大震災など様々な大災害の記録としての写真を、さまざまな角度から検索できる。
掲載している写真は基本的に著作権フリーだが、「良識の範囲内」で自由に利用できるとしている。
下記の津波被災地の写真も、ここから検索して見つけたものです。
東日本大震災から今日で5周年。1万5千人以上の命を奪った地震・津波の記憶を風化させてはいけない。5 years has past since the Tohoku tsunami. #東日本大震災 #地震 #津波 #3.11
◎天皇陛下のお言葉
最後になるが、東日本大震災5年追悼式における天皇陛下のお言葉全文が掲載されたページ。
そのお言葉から、一部を引用させていただく。
地震、津波に続き、原子力発電所の事故が発生し、放射能汚染のため、多くの人々が避難生活を余儀なくされました。事態の改善のために努力が続けられていますが、今なお、自らの家に帰還できないでいる人々を思うと心が痛みます。
この「心が痛みます」という天皇陛下のお言葉は、本当に心からそう思われているものなのだろう。
3.11のような大きな災害があると、いろいろな制限を克服して自らのご意思で現地へと向かわれる。
本当に尊いことだと思う。
悪魔的所業ばかりが目立つこの国の政界の人々とは異なり、良心のかたまりといった趣だ。
原発事故に関しても、これがぎりぎり精一杯の振り絞ったお言葉なのだろう。
本当は、原発事故や戦争などがない真の平和な日本になってほしいと思われているのではないか。
私は右でも左でもないつもりで、ただ事実を事実としてありのままに見て、語って行きたいだけなのだ。
日本人が袋小路に陥りやすい「感情」というものを克服すれば、その真の実現は可能だと思っている。

天皇陛下の本心: 25万字の「おことば」を読む (新潮新書)
- 作者: 山本雅人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/11/17
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る

- 作者: 矢部宏治,須田慎太郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/07/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (4件) を見る

日本人ならぜったい知りたい 十六菊花紋の超ひみつ ユダヤと皇室と神道 (超☆わくわく)
- 作者: 中丸薫,ラビ・アビハイル,小林隆利,久保有政
- 出版社/メーカー: ヒカルランド
- 発売日: 2011/01/25
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
【今日の食卓】ホワイトデーには手作りでということで、生まれて初めてガトーショコラ。電子レンジで3分焼いた2枚のうち第一弾は、西友プライベートブランドのホットケーキミックス使用。サルちゃんは信じられないという表情で美味しいと。なんとか成功。( ̄ー ̄) I trued Chocolate cake as 1st time in my life. :) #ホワイトデー #ガトーショコラ #手作りケーキ #ケーキ #スイーツ #Sweets #Cake
【今日の食卓】ホワイトデー用に電子レンジで焼いたガトーショコラ2枚。重ねて切り抜いたら、こんなんなりました。(^-^) 2枚目の昭和の「ケーキのような…」粉の方が素材としては美味しいけれど、1枚目は生地の水分が少なすぎてレシピの2倍以上の牛乳を入れたらシットリ食感で美味しいとサルちゃんと意見が一致。本来ガトーショコラはこれで完成だろうけど、明日はチョコクリームなどで飾り付けるつもり。Chocolate cake I made for my wife. #ホワイトデー #ガトーショコラ #ケーキ #ホームメイド #Cake #Sweets #スイーツ
ケーキ作りって、けっこう楽しいな。(^^)
明日どうなるかお楽しみ。