4月14日以降の熊本地震に関連して、阿蘇山の話題を。
阿蘇山では、熊本地震「本震」があった2016年4月16日01:25頃の直後に活動が見られた。
同日午前8時半頃から約10時間の間、中岳の第一火口でごく小規模の噴火が起きたのだ。
この時は、本震の強い揺れによって火口壁が崩落し、崩れた土砂が火山ガスや蒸気で噴き上げられたと考えられている。
阿蘇山は今世紀に入り、噴火警戒レベルが変わったりしたが、大規模な噴火は起きていない。
東日本大震災の直後には、火山性地震が一時的に増えたことがあった。
熊本地震の本震と同じ日に噴火したことで、両者がまったく関係ないとは考えにくい。
その後、5月1日5時45分には、ごく小規模な噴火が発生し、灰白色の噴煙が最高で火口縁上300mまで上がった。
4月30日実施の調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が多い状態となった。
地震により阿蘇山周辺の地盤が南西側に引っ張られ、中岳の西側の深さ6Kmほどにマグマ溜まりが、西側に50cm程度引き伸ばされて変形した可能性があるという。
また、一連の地震で阿蘇山の地盤が最大30cm沈む方向に動いていたこともわかっている。
ところで、上記を報道したYouTubeニュースで、気になる雲を見つけた。
4/16時点の阿蘇山の映像のようだが、上空の雲が印象的だ。
下記の動画のサムネイル画像でも、見ることができる。
いわゆる地震雲ならぬ「噴火雲」のたぐいか?
この方面はまだ詳しいとはいえず、あくまでも可能性として書いておく。
火山噴火の前にも電磁波現象が起きるといわれていて、可能性はあるだろう。
阿蘇山では、1979年9月6日に爆発的噴火が起こり、大量の噴石の直撃により逝去3人、重軽傷者16人を出した。
このような火山噴火も怖いが、それよりもっと怖いのが、カルデラ噴火(破局噴火)だ。
これが起きると、大袈裟な表現ではなしに、九州が終わるとか、日本が終わるとかのレベルの話なので、あんまり話題にしたくない話ではある。
カルデラ破局噴火は、10万年に12回というレベルで起きるもので、今日明日の話ではないと思われるかもしれない。
だが、私が以前から警告しているように、サイクル的な確率論でいうと、いつ起きても不思議ではないレベルなのだ。
これは、武蔵野学院大学特任教授・島村英紀氏が熊本地震の後で下記のYouTube(音声のみ)でも語っているし、また木村政昭氏も警告していることではある。
もちろん学者先生方はそこまで言わないが、たとえば「九州だけ」が全滅するケースだとしても、2つの原発も全滅することになる。
そうなれば、九州だけでなく日本も終わりになるだろう。
そういうレベルの話なので、なんでもっと政府レベルで真剣に検討しないの?と思えてくる。
だが、それも原発と同じで、タブーということなのかもしれない。
自民党にとっては、原発だけでもお荷物なのに、そんなこと話題にされちゃ叶わない?
こういう重大な話は、ここだけで終わらせるわけはなく、また後日ということで、今日はこの辺で。
今回の熊本地震と阿蘇山の活動活発化が九州の(阿蘇山とは限らない)カルデラ破局噴火にマスコミが目を向ける一つのキッカケになれば良いと密かに思っている。
【参考】
◎気象庁:阿蘇山:火山活動の状況
www.data.jma.go.jp
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