探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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【熊本地震】活断層の評価「想定外」+阿蘇山、熊本地震の影響なし?


今日は、熊本地震の話題をいくつか。
熊本地震の最初の前震(4/14)から、もうすぐ2ヶ月になる。


昨年夏のスズさんの夢…慶長地震がそのまま起きる…が熊本地震として現実になるとは、思ってもいなかった。
いや、これからまだ続きがあるかもしれないから、終わったこととして書くのはやめよう。


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この一連の地震では、本当に「想定外」がいろいろあった。
「熊本では大地震は起きない」という意識が、建物などの耐震化の遅れにつながり、多くの被害を招いた。
阪神淡路、東日本の教訓が生かされていなかった。

活断層の評価、想定外

まず、今日の朝日新聞の『活断層の評価、限界露呈 熊本地震「想定外」次々』と題した記事。


www.asahi.com


国が約20年にわたり進めてきた活断層の評価や地震への備えに課題が残った。
活断層は知られてはいたが、実際の地下構造は複雑で、実際にズレが起きたのは事前評価と異なる場所だったりして、被害の拡大を招いた。


現代の自然科学の限界をひしひしと感じざるを得ない。
もういい加減、現代の科学を過信するのはやめようと呼びかけたくなる。


4月14日に起きた前震では、今後さらに大規模の地震が襲うなどと考える人は少なかった。
自然界には、本当に人間にとって「想定外」となることが多く存在する。
というか、現代の自然科学の枠組みで把握できる自然現象は、まだまだ少ないのだということだろう。


ほぼ想定規模だったという声もあれば、そうでないという声も。
地震は連鎖し、断層も想定より長かった。
九州大などの余震の精密観測では、地下で複数の断層が並行し、区間をまたいで複雑に破壊が進んでいたという。
九大の清水洋教授は「余震の広がり方が、従来のパターンに当てはまらない。地下が複雑で見通しはわからない」と語る。


物が壊れる壊れ方を推定するのは、科学的にも難しい。
それと同様に、地殻の破壊のされ方を推定するのも困難なのだろう。
それでも、やはり多くの人命に関わることなので、何とか前に進んでもらいたいものだ。

阿蘇山熊本地震の影響なし?

次に、「阿蘇山地震の影響なし」という47NEWSの記事。


気象庁は8日、5月の火山概況を発表した。
九州では、阿蘇山の中岳第1火口で5月1日に小規模な噴火が発生し、やや大きな火山性微動が5月15日ごろまで続いた。
担当者は「熊本地震の影響はない」と分析している。


は?
4月16日の熊本地震の本震と同じ日、阿蘇山が小規模噴火した。
これは、「たまたま」だった?


this.kiji.is


4月16日に阿蘇山が小規模噴火した際に、気象庁は「一連の地震活動とは直接関連がない」との見解を出した。
なんでそんな早く否定できるのか、不思議だ。
パニックを恐れてかどうかわからないが、とにかくまず否定しておこうみたいな。

歴史上の阿蘇山の噴火と大地震

阿蘇山の噴火の歴史を見ると、その前後に西日本で大地震が続くことが多いように思われる。
その例をいくつか挙げてみたい。

◎事例1
  • 地震】1771年4月24日(明和8年3月10日) 八重山地震(明和の大津波) - M 7.4〜8.0(Mt 8.5, Mw 8.7[92])。
  • 阿蘇山】1772年~1780年: (安永年間)降灰のため、農作物の被害。
  • 地震】1789年5月11日(寛政元年4月17日) 阿波で地震 - M 7.0±0.1、土佐室津津波
◎事例2
◎事例3
  • 地震】1872年3月14日(明治5年2月6日) 浜田地震 - M 7.1±0.2。
  • 阿蘇山】1872年(明治5年): 12月30日に噴火。


これらは、たまたま時期が重なったというのもあるかもしれない。
ちなみに、注目されている慶長地震の前後には、阿蘇山の活動は特に知られていない。


現在、フィリピン海プレートが太平洋プレートに押される形で活動が活発になっているように思われるが、同じプレートが沈み込むところにある火山として、注意するに越したことはないだろう。


百瀬が企画・執筆。


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