今日、ZAKZAKで面白い記事が出ていた。
いわゆるひとつの「人工地震」に関連した記事だ。
といっても、タイトルにあるように、アヤシくない方の人工地震だ。
いわゆる「陰謀論」とかにあんまり関係してこない方の。
題して「人の手が新たな地震を生み出しているのか 二酸化炭素を地下に圧入する実験」
苫小牧沖のCCSという実験
今年4月から、北海道苫小牧(とまこまい)市の沖で「CCS」の実証実験が始まっている。
これは、二酸化炭素を地下に圧入する実験だ。
地球温暖化の元凶とされる二酸化炭素ガスを、地中深くに閉じ込めてしまおうというもの。
高い圧力で二酸化炭素が圧入されると、年月がたつと水に溶け込んだり、周囲の岩石と結び付いたりする。
この実験は今回が2回目だが、初めての時には何が起きたか?
2003年から1年半ほどかけて、新潟県長岡市の天然ガス田で実施された。
しかし、人間が地球に何かをすることが、世界各地で地震を引き起こしはじめている。
島村氏は、そう書いている。
「人工地震」と思われる例
例として、シェールガスの採掘がさかんな米国オクラホマ州で2014年6月に地震が起き始めたことを挙げている。
オランダでは、天然ガスの採取によって地震が起き始めて騒ぎになっている。
1967年12月11日 インドでM6.3の地震があり、大きな被害が出た。
これは、ダムの底から水がしみ込んでいって起こしたものだとされている。
では、日本ではどうか?
前述の新潟県長岡で、二酸化炭素の圧入実験をした長岡ガス田の件。
それが始まった翌年の2004年10月23日に、新潟県中越地震(M6.8)が発生している。
長岡ガス田は、その震源から約20Kmほどしか離れていない。
2007年7月16日の新潟県中越沖地震(M6.8)の時にも、やはり20Kmしか離れていなかった。
苫小牧の実験で起きたことは?
「私は地震学者だからそれ以上のことは言えないけど、言外の意味を察して誰か代わりに言ってね」みたいな。
しょうがない。
心中お察ししますということで。
では私が代わりに言いましょう(?)
6月18日に、内浦湾でM5.3の地震があったでしょう?
あれ、怪しいんちゃう?
苫小牧と内浦湾の震源をGoogle Earthのマップで示しておく。
その後も現在に至るまで、内浦湾ではM1~M2規模の小地震が頻繁に起きている。
同じ北海道南部とはいっても、距離的にちょっと、100Kmほど離れているので、どうかなといったところ。
決めつけるわけではなく、あくまでも可能性があるとして書いておく。
このCCSの1件はともかくとして、人間の人工的な営みが大地震を引き起こすことは、たとえ悪意ある「陰謀」ではないとしても、実際にあり得るのだ。
それは、地下をむやみに掘り進めたりすることや、ダムを作って地中の圧力が変化したり、天然ガスなどを大規模に採取したりすることによって、起こりえる。
上記の新潟の2つの地震では、責任を問われることはない。
2008年5月に発生した中国の四川大地震(M7.9)では、ダムの建設がトリガーになったのではないかという説もある。
他にも調べればいろいろ出てくるかもしれない。
あまり自然を刺激して、本来はなくても済む余計な地震を引き起こす行為はやめてほしいものだ。
CCSの技術的なことなどについては、下記のサイトに詳しい。
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