関西電力の大飯原発(福井県)で想定される地震の揺れが、過小評価された恐れがあると指摘する人物が現れた。
元原子力規制委員会委員長代理の島崎邦彦東京大名誉教授だ。
島崎氏は7月15日に東京都内で記者会見し、規制委が行った再計算の問題点を指摘。
そして、「基準地震動は過小評価されている可能性が非常に高い」と語った。
大飯発電所(おおいはつでんしょ)は、福井県大飯郡おおい町にある、関西電力が所有する原子力発電所だ。
37年前の1979年3月27日に運転開始された。
島崎氏は、規制委による計算は関電の計算と設定条件が異なり、不確かさの考慮もされていないため小さな値になったのだと指摘した。
「違うものを比較している。今回の議論や結論は納得できず、おかしいと考える」という。
地震・津波の危険性
大飯原発は、若狭湾に突き出した半島の先端部分にある。
発電所から3㎞ほどしか離れていない若狭湾内には、北西から南東方向に伸びる断層がある。
施設内にも活断層が存在するという説もある。
大地震、津波などが発生すると、発電所と外部を結ぶ道路が寸断され、発電所が孤立する危険があるという指摘もある。
このような危険性がある立地に、なぜ原発など作ってしまったのだろうか。
いわゆる「安全神話」で、地元の人々も事故など起きないと思っていたのだろう。
過去に大地震や津波が起きている
若狭湾周辺には、大飯発電所の他にも関西電力、日本原子力発電の商用原発、日本原子力研究開発機構のもんじゅがある。
1586年の天正地震の津波では、大きな被害が出たことが明らかになった。
それだけではない。
下記のマップは、20世紀以降の過去の若狭湾周辺の大地震の推定震源を示したもの。
また、今回はマップで示せなかったが、若狭湾の大飯原発の近くには断層が存在する。
上記の地図で黄緑色で示しているのは、福井県の原発の位置だ。
敦賀のあたりには「敦賀」とだけ書いたが、実際は複数の原発が密集している。
原発の存在自体が犯罪的
福井県、甘く見られていないですか?
「このあたりならば人口が少ないから、たとえ原発事故が起きても…」
いや、大事故が起きたら福井県だけの話ではなくなる。
「日本の終わり」になるかもしれないのだ。
このように、日本の原発というのは本当に、存在自体が犯罪的だ。
大地震・大津波、そして破局噴火(カルデラ噴火)と、この小さな島国は原発にとって危険だらけなのだ。
それを、一部の人々の私腹を肥やすために、原発が導入された。
日本の国民は、もっと知恵をつけた方が良いと思うが、選挙で自民党が圧勝しているようでは無理かもしれない。

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